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【初心者でも簡単】アロマスプレーの作り方!虫除けやマスクの抗菌にも使える

【初心者でも簡単】アロマスプレーの作り方!虫除けやマスクの抗菌にも効果的

おしゃれでリラックス効果を期待できるアロマスプレー。

実は基本的に3つの材料を混ぜるだけで、自宅で簡単に手作りできるのをご存知ですか?
市販品を買うよりもコスパ良しなので、ぜひおうち時間にチャレンジしてみたいところ。

そこで今回は、アロマスプレーの作り方や使いみちを詳しく紹介しています。

はじめての人でも難なく作れるので、自分だけのアロマスプレーで香りを楽しんでみましょう。

【この記事で分かること】

  • アロマスプレーはリラックス効果だけでなく、虫除けや抗菌にも効果的!
  • 目的別のアロマスプレーの作り方
  • エタノールなしでもOK?水道水はだめ?手作りアロマスプレーのQ&A

アロマスプレーの使い方とは?どんな効果がある?

精油を使用した香り付きのアロマスプレーは、様々な効果アリ。

アロマスプレーとは、天然精油(アロマ)などをつかって作られた香りつきのスプレー

リネンやマスクなどに使え、ナチュラルで心地いい香りを手軽に楽しめるのが魅力です。
香りを楽しむだけでなく、以下のような効果も期待できます。

  • リラックス効果
  • 虫除け
  • 抗菌(エタノール+水による)
  • 消臭(マスキング効果による)

アロマスプレーの代表的な作用がリラックス効果。
アロマの芳香成分が脳にアプローチすることで、リラックス・リフレッシュできます。

嗅覚が伝わる「大脳辺縁系」は、自律神経系をつかさどる視床下部と連携しています。自律神経は、心身のリラックスに関わるところ。よい香りを嗅ぐと反射的に安らぐのは、このような嗅覚ならではの伝達メカニズムにあるのです。

なぜ香りでリラックスできるの?

またアロマの種類には虫が嫌う香りがあり、虫除けに効果的。
虫の多い夏に帽子や衣類に吹きかけておけば、虫刺され対策になります。

さらに抗菌効果があることから、マスクスプレーとして使うのもおすすめ。
マスクの臭いや衛生面が気になった時にサッとひと吹きすれば、リフレッシュできるでしょう。
靴の中やトイレといった臭いが気になる部分の消臭にも役立ちますよ。

直接肌につけるのは禁止

アロマスプレーは衣類などに吹きかけて使うものなので、直接肌につけるのはおすすめしません
肌に直接つけてしまうと、精油の刺激で肌荒れを起こす恐れがあります。

虫除けや抗菌のためにアロマスプレーを使う場合は、肌に触れない部分に吹きかけましょう。

【タイプ別】アロマスプレーの作り方

アロマスプレーは3つの材料を混ぜ合わせるだけなので、自宅で簡単に手作りできますよ。

《アロマスプレーづくりの材料》

  • 精油(エッセンシャルオイル)
  • 無水エタノール
  • 精製水
  • ガラス製またはアルコールや精油対応のケース
    ※プラスチックケースだと容器が溶ける可能性があるので注意してください。

材料は100均やドラッグストアで揃うものばかり。
レシピによって様々な香りや効果を、安価で楽しむことができるでしょう。

ここからは目的別にレシピを紹介していくので、ぜひおうち時間にチャレンジしてみてください。

※今回は50mlのアロマスプレーの作り方です。

スプレーの種類特徴
虫除けアロマスプレー虫の嫌う種類のアロマを衣類や防止に吹きかけることで、芳香とともに虫除けできる。
抗菌・消臭アロマスプレートイレやゴミ箱周りのを消臭でき、小さなボトルに入れて外出時でも手軽に衣類やマスクを抗菌できる。
リネンスプレーシーツ類に吹きかけて香りを楽しめる。
就寝前にベッドや枕に吹きかけるのもおすすめ。
ルームフレグランスリラックスタイムにおすすめ。

虫よけアロマスプレーの作り方

虫除け効果のあるアロマスプレーの作り方
使用するアロマオイル
  • シトロネラ(4滴)
  • レモンユーカリ(3滴)
  • ペパーミント(3滴)
アロマ濃度
(1滴:0.05ml換算)
1%以下
(5〜10滴)
材料
  • 無水エタノール(10ml)
  • 精製水(40ml)
  • エッセンシャルオイル
  • スプレー容器
作り方
  1. 容器にエタノールを入れる
  2. エッセンシャルオイル3種類を容器に入れる
  3. 一度フタを閉めて振って混ぜる
  4. 精製水を容器に入れる
  5. フタを閉めて振って混ぜたら完成

虫を寄せ付けない忌避作用のある香りは、「シトロネラ、ユーカリ、ペパーミント」の3つ。
今回は代表的な3種類を使ったレシピですが、その他にも「ゼラニウム、レモングラス」などを使うのもアリですよ。

どのアロマでも虫除け効果に大きな差はないとのこと。
好みの香りがあるのであれば組み合わせを変えてもいいですし、1種類だけで調合してもOKです。

(※虫除け作用のある)どのエッセンシャルオイル(精油)を使っても、効果にそれほど大きな差はありません。どれか一つだけを使ってもいいですし、複数のものをブレンドしても、もちろん結構です。Tea-treeの森

オイルの濃度は、基本1%以下(〜10滴)で衣類から香る程度が目安。
香りが強いと感じるなら加えるオイルを減らして調整してみてください。

除菌・消臭アロマスプレーの作り方

除菌・消臭効果のあるアロマスプレーの作り方
使用するアロマオイル
  • ティートゥリー(8滴)
  • サイプレス(6滴)
  • ペパーミント(6滴)
アロマ濃度
(1滴:0.05ml換算)
3〜4%
(20〜40滴)
材料
  • 無水エタノール(10ml)
  • 精製水(40ml)
  • エッセンシャルオイル
  • スプレー容器
作り方
  1. 容器にエタノールを入れる
  2. エッセンシャルオイル3種類を容器に入れる
  3. 一度フタを閉めて振って混ぜる
  4. 精製水を容器に入れる
  5. フタを閉めて振って混ぜたら完成

除菌・消臭に使うなら、下記の精油を使用するのもアリです。

  • 消臭作用:レモングラス、ユーカリ
  • 抗菌作用:グレープフルーツ、ローズマリー、ラベンダー

前述した虫除けスプレーのように1種類だけでもOKですが、2〜3種類ブレンドすることで相乗効果が得られるそうです。
(参考:日本アロママイスタースクール)

服やお部屋の気になる部分にシュッと吹きかけるだけで消臭でき、芳香にも効果的。
小さなボトルに入れて持ち歩けば、外出時でも手軽に衣類やマスクを抗菌できますよ。

リネンスプレーの作り方

リラックス効果のあるリネンスプレーの作り方
使用するアロマオイルお好みの香りのアロマオイル
アロマ濃度
(1滴:0.05ml換算)
約1%
(10滴)
材料
  • 無水エタノール(10ml)
  • 精製水(40ml)
  • エッセンシャルオイル
  • スプレー容器
作り方
  1. 容器にエタノールを入れる
  2. エッセンシャルオイルを容器に入れる
  3. 一度フタを閉めて振って混ぜる
  4. 精製水を容器に入れる
  5. フタを閉めて振って混ぜたら完成

ベッドやカーテン、ソファーのシーツなどを香り豊かにしてくれるリネンウォーターも、アロマスプレーで代用できます。

虫除けや抗菌などを目的としたスプレーではないので、アロマの種類はお好みでOK。
使用シーンに合わせて「ノート」をチェックして選ぶのがおすすめです。
ノートとはアロマオイルの香りの持続時間のことで、種類によって香りが長く続いたり逆に短かったりします。

精油ごとのノートの種類一覧

トップノート】持続時間30~2時間

発揮*が早く、軽い香りに感じる。
ブレンドした時に最初に立つ香りで、香りの第一印象を決める。
(※オイルが揮発することで香りを感じる)

  • オレンジ
  • グレープフルーツ
  • ジュニパー
  • スペアミント
  • セージ
  • ティートリー
  • バジル
  • ペパーミント
  • ベルガモット
  • マンダリン
  • ユーカリ
  • ユズ
  • ライム
  • レモン
  • レモングラス
  • ローズマリー
  • ローレル
  • シトロネラ など

【ミドルノート】持続時間2~6時間

トップノートとベースノートの中間の速度で揮発する。
ブレンドしたとき、トップノートの次に香り、強い印象を残す。

  • イランイラン
  • カモミール
  • クラリセージ
  • ゲットウ
  • コリアンダー
  • サイプレス
  • シナモン
  • ジャスミン
  • ジンジャー
  • ゼラニウム
  • ネロリ
  • パイン
  • フェンネル
  • ブラックペッパー
  • マジョラム
  • ミモザ
  • ラベンダー
  • ローズ など

【ベースノート】持続時間6~数日

揮発が遅く、重い香りに感じる。
ブレンドしたとき、揮発が早い香りに持続性を持たせる働きをする。
香りを安定させる保留剤の役割。

  • サンダルウッド
  • シダーウッド
  • タイム
  • ハチミツ
  • バニラ
  • パチュリ
  • ヒノキ
  • フランキンセンス
  • ベチパー
  • ローズウッド など

またエッセンシャルオイルによっては、色がついているものがあります。
リネンスプレーはシーツに吹きかけるので、シミを防ぐためにも無色透明なアロマオイルを選ぶのがおすすめです。

寝る前にベッドや枕のシーツにスプレーを吹きかけておけば、リラックスしながら眠りにつけますよ。

ルームフレグランスの作り方

リラックス&抗菌作用のあるルームフレグランスの作り方
使用するアロマオイルお好みの香りのアロマオイル
アロマ濃度
(1滴:0.05ml換算)
約2〜3%
(20滴〜30滴)
材料
  • 無水エタノール(10ml)
  • 精製水(40ml)
  • エッセンシャルオイル
  • スプレー容器
作り方
  1. 容器にエタノールを入れる
  2. エッセンシャルオイルを容器に入れる
  3. 一度フタを閉めて振って混ぜる
  4. 精製水を容器に入れる
  5. フタを閉めて振って混ぜたら完成

ルームフレグランスも、お好みの香りのアロマをチョイスしましょう。
香りの持続時間であるノートを参考に選んでみてください。

抗菌作用のあるアロマオイルを選べば、芳香だけでなく空気清浄も期待できますよ。

ルームスプレーの場合は、精製水ではなく水道水でもOKです。

リビングや寝室にシュッと吹きかけて、ナチュラルな香りを楽しんでみてください。

手作りアロマスプレーに関するQ&A

Q1.エタノールなしでアロマスプレーは作れる?

A.エタノールなしでもアロマスプレーを作ることはできます。

詳しくはコチラ!

エタノールなしでもアロマスプレーを作ることは可能です。

ただエタノールなしだと、アロマオイルと精製水が分離しやすくなるので注意が必要。
エタノールには、アロマオイルである精油と水を混ざりやすくする役割があります。

そのためエタノールなしでアロマスプレーを作った場合は、よく振ってから使用しましょう。
無水エタノールが手に入らない場合は消毒用エタノールで代用できますよ。

またエタノールはアルコール(消毒)成分の1つ。
アロマオイルと精製水だけでつくると、抗菌作用や消臭作用が低下します。

抗菌や消臭を目的とするなら、エタノールはブレンドしてください。

Q2.精製水の代わりに水道水を使用してもOK?

A.肌に直接触れない部分にスプレーを使うのであれば、水道水でもOKです。

詳しくはコチラ!

香りを楽しむだけのルームフレグランスであれば、水道水でOKです。

ただしマスクや衣類など肌に触れる部分に使う場合は、精製水を使用しましょう。

精製水は不順物が取り除かれているので、肌への刺激が少ないです。
特に肌が弱く敏感な方は、できるだけ精製水で作ることをおすすめします。

精製水が手に入らない時はミネラルウォーターでも代用できますよ。

Q3.アロマスプレーをどうやって保存すればいい?使用期限は?

A.アロマスプレーは、日光の当たらない冷暗所で保管しましょう。また手作りスプレーは劣化しやすいので、使用期間は2週間が目安です。

詳しくはコチラ!

アロマスプレーは日の当たらない涼しい場所に保管しましょう。

保存料などが入っていないため2週間で使い切るようにしてください。

手作りアロマスプレーは防腐剤などの化学成分が入っていないため、やさしく仕上がっていますが、その分劣化が早いのが注意点。

大量に作り置きするのではなく、小さな容器でこまめにつくり早めに使い切ってください。

リラックス効果から抗菌、消臭まで期待できるアロマスプレー。
初めての方でもシンプルな材料で簡単に作れるのがうれしいですね。

スプレーの種類特徴
虫除けアロマスプレー
→̪シトロネラ・レモンユーカリ・ペパーミント
・虫の嫌う種類のアロマを衣類や防止に吹きかける(芳香&虫よけ)
抗菌・消臭アロマスプレー
→ティートリー・サイプレス・ペパーミント
・トイレやゴミ箱周りを消臭
・外出時でも手軽に衣類やマスクを抗菌
リネンスプレー
→お好みのアロマオイル
・シーツ類に吹きかけて香りを楽しむ
・就寝前のリラックスタイムに
ルームフレグランス
→お好みのアロマオイル
・リラックスタイム、気分転換におすすめ

手作りアロマスプレーは、好きな香りで自由に香りを作り変えられるのも魅力。
ほのかなよい香りがそばにあれば、日常生活に彩りを添えられるでしょう。

【参考文献】

一般財団法人 日本看護学校協議会共済会,
『アロマセラピーのメカニズム』

福岡県立大学,
『精油(ティートリーとラベンダー)の抗菌効果の検討 その1 』

日本アロママスタースクール,
『アロマテラピー・アロママッサージの効果とやり方(方法)』