「抜けてきたカラーをホームケアで何とかしたい」
「きれいな髪色にしたいけど、ダメージが気になる…」
という方におすすめなのが、カラーバター。
低ダメージで鮮やかな発色が出やすく、色落ち後に印象を変えたい時にピッタリです。
ただし正しい使い方を知っておかないと、とんでもない色になってしまうことも…。
そこで今回は、カラーバターの選び方や使い方を詳しく紹介。
カラーバターのメリットや疑問も解説しています。
ホームケアでも美髪をキープしつつ、理想の髪色を手に入れましょう。
【この記事で分かること】
- カラーバター=染料が入ったトリートメント
- 【メリット・デメリット】髪への負担は?白髪でも使える?など回答
- 上手にカラーバターを選ぶには、染料の種類と保湿成分をチェック!
- カラーバターの基本的な使い方・準備しておく道具を解説
カラーバターとは?通常のヘアカラーとの違いは?
カラーバターとは、ヘアトリートメントにカラー剤が配合されたアイテム。
カラーシャンプーやトリートメントと比較して、発色が良いのが特徴です。
さらにカラーバターは約90%がトリートメント成分で、残りは染料で構成されています。
髪をケアしながらヘアカラーできるのが最大の魅力といえるでしょう。
また一般的なヘアカラーとは髪が染まる仕組みが異なるため、髪にかかる負担が少ないのもうれしいポイント。

- 一般的なヘアカラー:髪の内部から染める
- カラーバター:髪の表面をコーティングするように染める
髪を覆って色を乗せるだけなので、髪のパサつきや切れ毛を防ぎながらカラーできるんですね。
「ホームヘアカラーはダメージが気になる」
「家で染めたいけど、きちんと染まるか不安」
「透明感のあるカラー・発色のいいカラーにチェンジしたい」
という方はカラーバターを試してみてください。
【カラーバターのメリット】ダメージケアしながら高発色
通常のヘアカラーにはないカラーバターのメリットは以下の通り。
- 発色しやすい
- トリートメント感覚で手軽に染められる
- カラーバリエーションが豊富
- 色を混ぜてオリジナルなカラーを作れる
- カラー剤(ジアミン)によるアレルギーが出にくい
前述した通り、ダメージ補修しながら髪を染められるのがカラーバラーの最大のメリット。
一般的なヘアカラーよりも髪が傷みにくく、髪を労わりながらカラーリングを楽しめます。
さらに商品の多くは、アレルギー物質「ジアミン」が含まれていません。
カラー剤で頭皮がピリピリしやすい方も使いやすいでしょう。
(※アレルギー反応がでやすい方は、医師に相談してから使用してください。)
またカラーバターは発色が良く、明るい色や原色でも表現しやすいです。
くわえて「モカブラウン」「アッシュ系」などが揃い、カラーバリエーションが豊富。
絵の具のように、他の色を混ぜてオリジナルカラーを作ることもできます。
市販のカラー剤にはない色のニュアンスも表現しやすいので、個性的なカラーに手軽に挑戦できるのもメリットでしょう。
【カラーバターのデメリット】黒髪や白髪に使うのは要注意
メリットが多い一方で、カラーバターには髪色や色持ちにややデメリットがあります。
- 色持ちが悪い
- ブリーチしていない黒髪や暗色だと発色が悪い
- ダメージがひどい部分はムラになりやすい
- 白髪は綺麗に染まりにくい
髪表面を染料でコーティングしているだけなので、どうしても色が落ちやすいのがネック。
だいたい1~2週間で色が落ちするので、鮮やかな色を保つには定期的に染め直さなければなりません。
さらにブリーチしていない黒髪や元のカラーが暗い場合など、髪色が暗色だと発色が悪くなることがあります。
逆に髪のダメージがひどい部分は色が入りすぎて、発色が統一されずムラになってしまうことも…。
また、白髪はカラーバターでは染まりにくいので要注意。
色ムラができたり不自然な光沢感が出かねません。
白髪を染めるなら、専用の白髪染めを使うのがおすすめです。
白髪に悩んでいる方は、こちらのページもあわせてチェック!
カラーバターおすすめの選び方
カラーバターを使って理想の髪色に仕上げるには、配合された染料や保湿成分に注目して選ぶのが大切。
市販品の購入前に重視したいポイントを絞って、成分表示をしっかりチェックしましょう。
- 染料の種類
→塩基性染料、HC染料から色持ちやカラーバリエーションが異なる - 保湿成分
→高保湿成分で染色時のダメージを抑えるのがベター
①染料:種類によって色持ちやバリエーションが異なる
上手にカラーバターを選ぶには、色持ちやカラーバリエーションによって染料の種類を使い分けるのが大切です。
カラーバターの染料には、主に2つの種類あります。
塩基性染料 | HC染料 | |
---|---|---|
仕組み | イオン結合によって発色する | キューティクルの隙間に入って発色する |
特徴 |
|
|
表示例 | 塩基性〇色 (〇には赤・青など色が記載される) | HC〇 (〇には赤・青など色が記載される) |
定番のカラーで染めるなら「塩基性染料」がベター。
色持ちが良いですが、カラーバリエーションが少ないためスタンダードな茶系に適しています。
アッシュ(くすみ)系や原色系のカラーリングは「HC染料」を選ぶといいでしょう。
色落ちしやすいのがやや難点ですが、カラーバリエーション豊富で飽きやすい方やお試しで色を入れたい方に向いていますよ。
染料の種類は商品の成分表で確認できるので、購入前にチェックしましょう。
- 塩基性染料:「塩基性赤、塩基性青、塩基性黄」など
- HC染料:「HC赤色、HC青色、HC黄色」など
②保湿(トリートメント)成分:高保湿成分の有無
カラーバターはトリートメントをベースにしていますが、保湿成分はチェックおくといいでしょう。
高保湿成分が入っていれば、髪を染めながらしっかりとヘアケアできます。
- ヒアルロン酸
- アミノ酸
- グリセリン
- シアバター
- マカダミア種子オイル
- ホホバオイル
- ツバキオイル
「カラーリング後は、髪がきしみがち…」
という方でも上記のような成分配合のカラーバターを使えば、潤いも閉じ込めることができますよ。
ちなみに植物由来のオイル配合のカラーバターなら、ツヤ出しにも効果的です。
カラーバター基本の使い方・塗り方
カラーバターの使い方のポイントを抑えて、ムラなくきれいにセルフカラーしましょう。
【準備するもの】

- カラーバター
- ビニール手袋
- コーム
- ヘアクリップ
- タオル
- ラップ
- 汚れてもいいタオル
【塗り方】
- シャンプーで髪を洗う
- シャンプー後にタオルドライする
- 失敗しても目立たない部分に塗ってテストする
隠れる中の毛を取り5分置く - 5分経って洗い流し、色味に問題なければ髪全体に塗る
テュッシュ等で拭き取る・水スプレーで洗い流す - 全体に塗れたら髪を頭頂部に集め、ラップをかける
- 15分〜20分待つ
※放置時間は商品によって異るため、使用方法を要確認 - ラップを外して5分放置
- しっかりと洗い流す
カラーバターを使う時に用意するものは、ヘアカラーの時と同じです。
肌が弱い方は、イヤーキャップで耳を保護しておくといいですよ。
まずカラーバターは濡れた髪に塗ることがポイント。
乾いた髪の状態でも染められますが、カラーバターの伸びが悪くムラになりやすいので注意してください。
カラーバターを塗っていく際、耳周り・生え際などの塗りにくい部分はコームを使うと肌に色がつくのを防げますよ。
髪に色をしっかり定着させたい方は、ラップをかけている時にドライヤーで温めると染まりやすくなります。
また塗った後の置き時間で色味を調整できるので、発色を抑えたい方は早めに洗い流すのもあり。
カラーバターを洗い流す際にシャンプーを使うと色落ちしやすくなるので、お湯だけで洗い流すのがおすすめです。
ちなみにカラーバターを混ぜて染める場合は、事前に容器内でカラーバターをブレンドから使いましょう。
【黒髪の方はブリーチ必要】
前述していますが黒髪の方はカラーバターを塗る前にブリーチすると、色がキレイに入ります。
黒い絵の具に明るい色を混ぜても色が変わらないように、キレイに色が出ないためです。
黒髪のままだとカラーバターの色が思うように出ないので注意してくださいね。
カラーバターに関する4つのQ&A
Q1.人気カラーやおすすめカラーは?
A.アッシュ系(くすみ)カラーが人気です。
Q2.カラーバターの色持ちの期間は?
A.カラーバターの色の持ちは2週間〜1ヶ月が目安です。
Q3.インナーカラーや毛先だけのカラーとしても利用できる?
A.毛先やインナーのみのカラーとしても利用OKです。
Q4.希望よりも濃くなってしまった時に色落ちさせる方法はある?
A.カラーバターで失敗した場合は、シャンプーを工夫すれば色が落ち着きます。
ヘアトリートメントをベースとした「カラーバター」は、低ダメージで高発色と手軽にイメージチェンジしたい方にピッタリのアイテム。
カラーバリエーション豊富で、発色が良いのもポイントです。
今ままで染めたことのない髪色で、新たな自分を発見できそうですね。
市販品を選ぶときは染料と保湿成分に注目するのが、上手にカラーバターを使うコツです。
【カラーバターのメリット】
- ダメージ補修しながら染められる
- 一般的なヘアカラーよりも発色が良い
- トリートメント感覚で手軽に染められる
- カラーバリエーションが豊富
- 色を混ぜてオリジナルなカラーを作れる
- カラー剤によるアレルギーが出にくい
【カラーバターの選び方】
- 染料
→塩基性染料…色持ちが良い・ベーシックカラー
→HC染料…色はやや落ちやすい・アッシュカラー - 保湿成分
→ヒアルロン酸・アミノ酸・植物オイル
セルフカラーはカラーバターを取り入れて、サラ艶をキープしながら髪色を楽しみましょう。