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水いらずの「ドライシャンプー」とは?効果・使い方を知っておけば緊急時もバッチリ

水いらずの「ドライシャンプー」とは?効果・使い方を知っておけば緊急時もバッチリ

ドライシャンプーは、シャワーを浴びれない時に頭を清潔にできる便利なアイテム。

「ドライシャンプーってどんなもの?いつ使うの?」
「水を使わずにどうやってシャンプーするの?」
など、実際に使い方がよくわからない方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ドライシャンプーの使い方や選び方を紹介。
ドライシャンプーの効果やメリットも解説しています。

ドライシャンプーの使い方を知っておけば、身近なシーンや万が一の事態まできっと役立ちますよ。

【この記事でわかること】

  • ドライシャンプーは水を使わないシャンプー!皮脂や臭いを吸収してキレイにする
  • フケやかゆみの緩和に効果的!メリットとデメリットを解説
  • 種類で特性が違う?ドライシャンプーの選び方
  • ドライシャンプーの効果を引き出す正しい使い方

ドライシャンプーとは?洗浄の仕組みを解説

ドライシャンプーとは、水をつかわずに頭皮を洗浄できるシャンプーのこと。

日本では大正時代から「髪洗粉」という似たような洗髪方法があり、歴史のある洗い方といえるでしょう。

髪を洗い流したり、乾かしたりする手間なしで、汗やニオイ、ベタつきを軽減できます。
水を使わないので、いつでも好きなタイミングで使えるのが魅力的ですね。

実は入浴が難しい介護の現場や、水が使えない災害時にも使われています。
日常生活では、スポーツ後や長時間のフライトといったシーンで活躍するでしょう。

  • ヘアカラーやパーマの当日
  • 運動をして汗をかいた時
  • 敏感肌で宿泊先のシャンプーを使うのに抵抗がある時
  • 長時間の旅行移動やアウトドア時
  • 災害時や入院・介護時に入浴できない時

ドライシャンプーには、シートタイプやスプレータイプなど様々な種類があります。

ドライシャンプーの仕組みどれも髪や頭皮にドライシャンプーの成分が付着して、臭いや汗・皮脂を吸収する仕組み。
デンプンが皮脂を吸収したり、エタノールなどの消臭成分が臭いを消したりして頭皮をキレイにしてくれます。

自分の使いやすいものを選べば、日常にも気軽に取り入れられるでしょう。

ドライシャンプーの効果・メリット6つ

ドライシャンプーはいつどこでもシャンプーに近い効果を得られるドライシャンプーは、通常のシャンプーに近い効果を得られます。

  • 頭のニオイの緩和
  • フケの除去
  • 頭皮や髪のベタつき緩和
  • 頭皮の雑菌の除去
  • 頭皮のかゆみの解消
  • サラサラの髪に仕上げる

一番のメリットは頭皮の臭いが気になる時に、サッと消臭できることです。

たとえば消臭成分として含まれるエタノールは、殺菌効果を発揮する成分。
雑菌を取り除くことで、かゆみやフケの緩和につながるでしょう。

また皮脂を吸収してベタつきを抑えることで、サラサラした手触りの髪になる効果も期待できますよ。

ドライシャンプーのデメリットは使用方法

使い方に注意!過度な使用は頭皮トラブルに繋がる便利なドライシャンプーですが、デメリット・注意点もあります。

  • 使いすぎると毛穴が詰まる
    →抜け毛や薄毛につながる
  • 使い方を間違えるとフケのように見える

髪を洗わずに使い続けていると、皮脂が毛穴に蓄積して頭皮トラブルの原因になります。
またパウダータイプは使い方を間違えると、フケのように髪に付着したままになることも…。

ドライシャンプーは、あくまでベタつきやニオイを抑えるための応急アイテムです。
頭皮の汚れを洗い落とすわけではないので、お風呂のタイミングで髪をしっかり洗いましょう。

「ドライシャンプーは頭皮に悪い」というは昔の話

ドライシャンプーは、きちんと選んで正しく使えばリスクはほぼありません

「悪い」というイメージがあるのは、ドライシャンプーの元祖である「髪洗粉」が影響しています。
当時の商品は洗浄力が強く必要以上に皮脂を落とすなど、頭皮に負担がかかっていました。
そのため頭皮に悪いというイメージだけが残ってしまったというわけです。

現在は、頭皮環境を考えた成分で作られているものが多いですよ。

薬局・市販で購入できるドライシャンプーの選び方

ドライシャンプーはドラッグストア・バラエティショップなどで購入できます。
種類の特徴を知っておけば、条件にマッチする商品を選びやすいでしょう。

市販のドライシャンプーを選ぶ際は、3つのポイントをチェックしてみてください。

  • 【種類】頭皮の状態・シチュエーションに合わせて選ぶ
    →スプレー…爽快感・使いやすい
    →シート…持ち運びに便利
    →パウダー…ベタつき除去・低刺激
    →フォーム…消臭・皮脂除去のバランス◎
  • 【成分】アミノ酸・セラミドなど保湿成分に注目
  • 【香り】ニオイにアプローチする香りをチェック

種類:肌の状態や条件によってタイプを選ぶ

ドライシャンプーは頭皮の状態や求める条件に合わせて種類を選んでください。

主に4種類あり、それぞれ消臭力や皮脂の吸収力・使いやすさが異なります。

※タップで詳細にスクロールします消臭力皮脂の吸収力使いやすさ
スプレー・ミストタイプ
⇒噴射するだけで、まんべんなく塗布できる
シートタイプ
⇒持ち運びやすく、皮脂をしっかり拭き取れる
パウダータイプ
⇒低刺激でサラサラした仕上がりになる
フォームタイプ
⇒髪全体に馴染ませて臭いやベタつきを抑える
×

スプレー・ミストタイプの特徴

頭皮のニオイが気になるならスプレータイプ定番である「スプレー・ミストタイプ」は、臭いが気になる方に効果的。

ヘアスプレーと同じ感覚で髪に吹きかけるだけで、臭いやベタつきを抑えます。
一気に広範囲に噴射でき、まんべんなく洗浄できるのが特徴です。
不器用な方や初めてドライシャンプーを使用する方も手軽に使えますよ。

スーッとした爽快感を得られる商品が多いので、気分転換したい時や夏の時期などは特に使い心地がいいです。

「ニオイが気になるときに手軽にサッとケアしたい」
「爽快感が欲しい」

という方にはスプレータイプが向いています。

一方で、シートやパウダータイプよりも皮脂の吸収力に劣るのが欠点です。
またエタノールの含有量が多いので、乾燥肌や敏感肌の方は避けた方がいいでしょう。

シートタイプの特徴

持ち歩きやすさ・ベタツキならシートタイプが便利持ち歩きやすさで選ぶなら、シートタイプが最適。

シートには消臭効果のあるAg(銀)・緑茶エキス・エタノールなどがギュッと染み込んでいます。
あぶらとり紙のような感覚で、髪に付着した皮脂を取り除いてくれますよ。

ちなみにスプレータイプのようにガスを使用していないので、飛行機の機内にも持ち込みOK

「夕方になると前髪がベタつく」
「万が一のためにドライシャンプーをバッグに入れておきたい」
という方におすすめです。

髪の内側まで拭き取りにくいのがやや難点ですが、緊急時のために持ち歩く程度ならシートが便利ですよ。

パウダータイプの特徴

とにかくベタツキが気になるならパウダータイプとにかくベタつきが気になる髪が皮脂で束のようになる方は、パウダータイプがおすすめです。

吸着性の高いコーンスターチなどが含まれているので、皮脂の吸収力はバツグン
粉が皮脂をしっかりと吸着し、サラサラした仕上がりになります。

「頭皮はベタつくけど、肌は乾燥しやすい」
「アルコールで肌が荒れやすい」
という方にピッタリです。

ただエタノール不使用の商品が多く、消臭効果はイマイチです。
ニオイをカバーしたいなら、香りもチェックしてください。

フォームタイプの特徴

使用感を重視・シャンプーに近いフォームタイプしっかり「洗った感」が欲しい方に向いているのが、フォームタイプ。

フォームタイプは泡で髪を洗浄するので、最も通常のシャンプーに近いドライシャンプーです。

髪全体に泡が馴染み、バランスよく消臭・皮脂の除去ができます。
キメ細かな泡がしっかり皮脂を絡めとり、頭皮を清潔な状態に保ってくれるんですね。

ただ泡をつける量が多いと、生乾きのような湿った仕上がりになるので要注意。
またタオルで拭き取る必要があるなど、手軽に使えないのがネックです。

利便性に欠けるので、災害時など入浴できない時の洗髪に適しています。

成分:頭皮や髪をケアする保湿成分を重視

チェックすべきは保湿成分ドライシャンプーを選ぶときは、保湿成分に注目するのも大切。

髪の毛や頭皮に付着するものなので、負担がかかりにくい成分を選びましょう。

【保湿成分】
【爽快感を与える成分】
  • ペパーミント
  • メンソール

【注意すべき成分】
  • シリコーン
    (ジメチコン、シクロペンタンロキサンなど)
  • コンディショニング成分
    (ベヘントリモニウムクロリド)
  • UV成分

アミノ酸やセラミドといった保湿成分が入っていれば、トリートメント効果でサラサラの仕上がりが期待できます。

リフレッシュしたいときは、爽快感のある清涼剤などが入っていると心地いいですよ。

またシリコーンやコンディショニング成分は、髪の毛をコーティングしてまとまりを良くします。
ただ頭皮に残りやすいので、敏感肌の方はノンシリコン・UV成分のないものがおすすめです。

ドライシャンプーの消臭成分・皮脂吸着成分

消臭成分や皮脂を吸収する成分に関しては、大きな違いはないのが正直なところ。
(※商品によっては独自成分を使ったドライシャンプーがあります。)

スプレータイプなら噴射の具合、パウダータイプならパウダーの量(馴染み具合)で効果が変わります。

【消臭成分】
  • エタノール
  • 緑茶エキス(または植物エキス)
【皮脂吸着成分】
  • コーンスターチ
  • タルク
  • シリカ

特に消臭にこだわるなら、エタノールに注目。
肌が弱い方は、緑茶をはじめとする植物エキスをチェックしましょう。

香り:柑橘系やラベンダーがおすすめ

柑橘系は嫌な臭いを爽やかにカバーするドライシャンプーは洗い流さないため、自分の好きな香りを選ぶのも重要。

香料に注目することで、消臭成分に加えて香りでニオイをカバーするのも期待できますよ。

なかでもグレープフルーツやライムといった、柑橘系ラベンダーの香りがおすすめ。
爽やかな香りで自然に頭皮のニオイをカバーできます。

メントールやミントは爽快感がある一方で、場合によって臭いが強くなる可能性が…。
たとえばたくさん汗かくと、排出されるアンモニアに結合してイヤな臭いが強くなりかねません。

ドライシャンプーの商品に目星をつけたら、店頭のサンプルや口コミなどで香りもチェックしてみましょう。

【ドライシャンプーの使い方】ブラッシング・マッサージがポイント!

簡単に使えるドライシャンプーですが、きちんと正しい使い方をするのも大切。
使い方次第では髪が濡れたような見た目になったり、十分に臭いや皮脂を取り除けなかったりしかねません。

まずは、定番のスプレー・ミストタイプの正しい使い方をチェックしておきましょう。

ドライシャンプースプレー・ミストタイプの使い方
  1. 髪の毛を軽くブラッシング
  2. 髪をかき上げながら、髪や頭皮にまんべんなくスプレーを噴射
  3. 頭皮を揉み込むようにマッサージをする
  4. 乾いたタオルで余分なスプレーの水気を拭き取る
  5. ブラシで髪を整える

ドライシャンプーのポイントは、ブラッシングマッサージ

まずはブラッシングで、皮脂を浮き上がらせるのがポイントです。
次にドライシャンプーを気になる箇所中心に噴射させたら、清潔な手で指の頭を使ってマッサージ。
浮いた皮脂を吸着させるように頭皮を揉み込みます。

ミストタイプは噴射しすぎると髪がビチャビチャになるので要注意。
少しずつ噴射して、足りないようなら付け足してください。

ドライシャンプーと一緒に折りたためるブラシハンドタオルを持ち歩くと便利ですよ。

決まった使用頻度はありませんが、頭皮トラブルを防ぐためにも必要以上の使用に気をつけましょう。
また入浴した際は、きちんと頭を洗ってくださいね。

シートやパウダーの使い方

シートタイプやパウダータイプのドライシャンプーも、ポイントや注意点はスプレータイプと同じ

それぞれの基本の使い方を確認しておきましょう。

【シートタイプの使い方】
ドライシャンプーシートタイプの使い方
  1. 髪の毛を軽くブラッシング
  2. 髪の毛の表面や、内側をシートで拭く
  3. ウェット感が強く髪の毛が濡れる場合は、乾いたタオルで拭き取る
  4. ブラシで髪を整える
【パウダータイプの使い方】ドライシャンプーパウダータイプの使い方
  1. 髪の毛を軽くブラッシング
  2. 手に適量のパウダーをとり指先に馴染ませる
  3. マッサージするように、髪や頭皮に粉を馴染ませていく
  4. 粉が残っているようならタオルで拭き取る
  5. ブラシで髪を整える

ドライシャンプーに関するQ&A

Q1.ドライシャンプーをメンズが使うのはアリ?

A.男性は女性よりも頭皮の皮脂が多い傾向にあるので、ドライシャンプーはおすすめです。

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メンズ用のドライシャンプーも増えてきているので、しっかり臭いやベタつきをケアしたい方はチェックしてください。

  • 夕方になると髪のベタつきが気になる
  • 外で仕事をしていて汗をかきやすい
  • ヘルメットや帽子を被る仕事で髪が蒸れてベタつきやすい

このような男性なら、ドライシャンプーの効果を人一倍実感できるはずですよ。

Q2.ドライシャンプーはコンビニにも売っている?

A.ドライシャンプーは基本的にコンビニで取り扱っていません。ドラッグストアやスーパー・バラエティショップで購入しましょう。

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ドライシャンプーはコンビニでは、ほぼ取り扱いがありません

すぐ手に入れたい場合はドラッグストア・スーパーなどの日用品が並ぶお店で購入しましょう。

またコンビニで手に入るドライシャンプーの代用品としては、「アルコール除菌シート」があります。
アルコールで消臭や殺菌ができるんですね。

ただし本来頭皮に使うものではないので、あくまで災害時などの応急処置として活用してください。

Q3.オーガニックのドライシャンプーはある?

A.最近ではオーガニックのドライシャンプーが続々登場しています。

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ドラッグストアやバラエティショップには、頭皮と髪へのやさしさに注目したオーガニックのドライシャンプーが販売されています。
オーガニックブランドから発売されているドライシャンプーもありますよ。

オーガニックのドライシャンプーは、植物エキスがメインになっているのが特徴です。
基本的には保存料・着色料・香料は未使用で、肌に低刺激なつくり。

敏感肌の方や小さなお子さんと一緒に使う方なら、オーガニックのドライシャンプーを選んでみてください。

水を使わないドライシャンプーなら、入浴できない時でも頭をスッキリさせてくれます。

【ドライシャンプーの活用場面】

  • ヘアカラーやパーマの当日
  • ベタつき・ニオイが気になる時(旅行移動やアウトドアなど)
  • 災害時・介護時・入院時

【選び方】

  • 種類【頭皮の状態・シーンに合わせて選ぶ】
    →スプレー・ミスト…爽快感・消臭力重視
    →シート…持ち運びに便利
    →パウダー…ベタつき除去
    →泡…使用感重視
  • 成分【アミノ酸・セラミドなどの保湿成分】
  • 香り【柑橘系で不快な香りカバー】

ドライシャンプーはシャンプーを控えたいヘアカラー・パーマの当日や、汗をかいた運動後など身近なシーンで大活躍。
使い方はスプレーを噴射したり、シートで拭き取ったりするだけでとても簡単です。

ドライシャンプーは、種類・成分・香りに注目して選んでみてください。
目的にあわせて上手に利用して、いつでも爽やかヘアで過ごしましょう。

参考献文

Wikipedia,
「ドライシャンプー」

植毛クリニック検索サイト Hairport,
「頭皮の皮脂量」

ABOUT ME
eriko
1986年生まれ。地元は浅草の江戸っ子。 10年間エステサロンに勤務し、店長としてトータルビューティーの施術やアドバイスを行う。 「ナチュラルな美しさの追求」「正しい美容情報の発信」をモットーに、日々の情報収集は欠かしません。 日常のケアでお悩みの方のお役に立てるよう、こだわりのコンテンツを作成しています!