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最近耳にする「フェアトレード商品」とは?効果や問題点をわかりやすく簡単に解説

最近耳にする「フェアトレード商品」とは?効果や問題点をわかりやすく簡単に解説

フェアトレードの商品が良いらしい」と、耳にしたことはありませんか。
とはいえ、フェアトレードという言葉だけではどんなものかイメージしにくいですよね。

今回は、フェアトレードの概要やフェアトレード商品を選ぶメリットを解説。

貧困問題や環境問題に対して何か取り組みたい!という方は、フェアトレードを知っておいて損はありません。

【この記事でわかること】

  • フェアトレードは労働環境を守るルール!基準3つをチェック
  • チョコやコーヒー以外にも、フェアトレードで購入できる商品はたくさんある
  • フェアトレード商品は「商品ラベル」で見分けられる
  • フェアトレードのメリットや問題点

フェアトレードとは?意味や仕組みをチェック

フェアトレード=製品を適正な価格で取引することで、貧困地域の労働者の生活向上を目指す取り組み

フェアトレードとは、発展途上国でつくられた製品を適正な価格で取引し、貧困地域の労働者の生活向上を目指す取り組み。

簡単にいうと「海外製造の商品にも価値をつけて、労働者に十分な賃金を支払おう」ということです。

海外で製造された商品は、格安で購入できるものばかり。
それだと生産者に十分な賃金を払えず、労働環境が悪化してしまいます。
めぐりめぐって、品質が低下する原因にもなりかねません。

安全で品質の高い商品を作り続けるためには、フェアトレードのような持続可能な取引サイクルをつくる必要性があるんですね。

オランダでは9割の人が認知しているほど、フェアトレード商品が普及してきています。
※参考:WAKACHIAI PROJECT

 

またフェアトレードの目的は、貧困労働者の環境改善だけではありません。

  1. 発展途上国から適正な価格で輸入
  2. 高い給料が労働者に支払われる
  3. 技術向上のための環境が整う
  4. より品質の高い製品を生産可能に
  5. 農薬などの使用軽減で環境保護や安全水準も向上

このように、環境やわたしたちの生活にも良い影響を与えてくれます。

【フェアトレードの3つの基準】生産者とその地域を支援する効果アリ

「国際フェアトレード基準」=経済・社会・環境の3つを満たしていること

フェアトレードかどうかを決める基準が、「国際フェアトレード基準」。

以下のような基準を満たした商品が、”フェアトレード商品”として認証されます。

経済的基準
  • フェアトレード最低価格の保証
  • フェアトレード・プレミアムの支払い
  • 長期的な取引の促進
  • 必要に応じた前払いの保証

など

社会的基準
  • 安全な労働環境
  • 民主的な運営
  • 差別の禁止
  • 児童労働・強制労働の禁止

など

環境的基準
  • 農薬・薬品の使用削減と適正使用
  • 有機栽培の奨励
  • 土壌・水源・生物多様性の保全
  • 遺伝子組み換え品の禁止

など

「経済・社会・環境」の3つを満たしていることが、フェアトレード商品の特徴です。

国際フェアトレード基準の最大の特徴は、生産コストをまかない、かつ経済的・社会的・環境的に持続可能な生産と生活を支える「フェアトレード最低価格」と生産地域の社会発展のための資金「フェアトレード・プレミアム(奨励金)」を生産者に保証している点です。

(出典:FAIRTRADE JAPAN)

上記の通り、フェアトレード基準を満たすことで生産者や貧困地域の支援にも役立っています。

児童労働とフェアトレードの関係・歴史

当然ながら、児童労働者が製造した商品はフェアトレード商品に含まれません

前述の通り、フェアトレードの基準には「児童労働の禁止」が盛り込まれているから。
フェアトレード商品なら、児童労働問題を心配することなく安心して手にできます。

フェアトレード商品を選ぶということは、児童労働のない世界をつくることにも繋がるんですね。

【フェアトレード商品一覧】チョコやコーヒーだけじゃない!身近なものが盛りだくさん

フェアトレード商品には、次のようなものがあります。

  • チョコ(カカオ)
  • コーヒー
  • 紅茶
  • スパイス
  • ハーブ
  • 果物、加工果物
  • ワイン
  • オイルシード
  • コットン製品
  • 野菜

など

このようにフェアトレード商品は、身近な商品ばかり。
スターバックスといったメジャーなコーヒーショップも、フェアトレードの珈琲豆を使っています。

環境問題や貧困問題を気にしている方は、食品や日用品をフェアトレード商品に変えるのもあり。

フェアトレード商品を選ぶだけで、発展途上国の労働者や環境をサポートできますよ。

フェアトレード商品のラベルの種類3つ

フェアトレード商品に貼られているラベルには、以下の3種類があります。

  • 国際フェアトレードラベル
  • 世界フェアトレード機関(WFTO)による認証ラベル
  • 企業・団体による独自のラベル

①国際フェアトレードラベル

国際フェアトレードラベルは、フェアトレードを認可するベーシックなラベル。
第三者機関の監査を受けています。

上述で紹介した国際フェアトレード基準を満たしている証拠です。

またフェアトレード商品が完成するまでの、以下の工程も基準が守られていることを証明。

  • 原料の生産
  • 輸出入
  • 加工
  • 製造工程

このラベルは原料をつくる農場から、製品出荷まで追跡可能なので安全性が高いのが魅力です。
※参考:FAIRTRADE JAPAN

②世界フェアトレード機関(WFTO)による認証ラベル

世界フェアトレード機関(WFTO)に認証を受けた団体がつけるラベル

引用:One Planet Cafe

WFTOは、フェアトレードを推進する団体のこと。
WFTOラベルは、商品ではなくフェアトレード認証を受けた”団体”が付けるラベルです。

事業活動がフェアトレードの基準を満たしています。

そのため加盟団体の製品は、フェアトレード商品と同等の安全性があるんですね。

③企業・団体による独自のラベル

NPO法人が独自に作成しているフェアトレードブリッジラベル

引用:NPO法人 輸入品販売交流協会
独自のラベルを付けている団体の例

フェアトレードに認可された商品・団体でなくても、独自のラベルを付けている商品もあります。

実は、フェアトレード商品を認定することに対する法律はありません。
つまり勝手にフェアトレード商品のラベルをつけても、罰則を受けないということです。

とはいえ、悪意があるものではなく、あくまでも「独自基準を設けてフェアトレードをしている」という意味になります。
国際的な共通ルールよりも、厳しい基準を設けている団体も多いですよ。

 

日本独自のフェアトレードラベルは、NGO・NPOの独自基準で判定。
独自基準で認証したフェアトレードラベルの商品もあり、わかりにくいのがネックです。

見分けるポイントとしては、100%フェアトレード原料かどうかということ。

  • 100%フェアトレード原料
    商品名に「フェアトレード」を記載できる
  • 加工食品なら20%以上・化粧品は5%以上のフェアトレード原料
    ラベルの貼付けのみ許可

このように100%フェアトレード原料でないと、本来は「フェアトレード」と商品名に記載できません。

加工食品や食品以外の商品で「フェアトレード〇〇」とついていれば、独自ラベルの可能性が高いです。

フェアトレードのメリット5つ

フェアトレードのメリット=生活水準が上がり、安全で品質の高い製品が製造可能になること

フェアトレードの取り組みには、おもに5つの効果があります。

  • 貧困労働者の生活改善
  • 環境保護
  • 高品質な製品・食品をつくれる
  • 児童労働の防止
  • 農薬などを避けられ、安全性が向上する

一番のメリットは、発展途上国で働いている人の生活水準の改善
生産者に奨励金を保証しているので、貧困問題にアプローチできます。

児童労働の回避にも役立ち、子どもが十分な教育を受けられるのも魅力ですね。

また貧困地域が発展すれば、より安全で品質の高い製品を製造可能に。
生産性を高めるための農薬や有害物質の使用も減るので、環境にも優しいというわけです。

「消費者は安全な製品を手にでき、生産者は生活が今まで以上に潤う好循環が生まれる」というワケです。

課題が残るフェアトレードの問題点4つ

フェアトレードの問題点=基準があいまいであること、維持コストがかかることなど

フェアトレードは良いところばかりではなく、問題点も多く残っています。

  • フェアトレード基準があいまい
  • 明確な実績がない
  • 維持コストが発生する
  • 生産者コストが優先され価格が上昇する

上述した通り、フェアトレードの基準は法律で定められていません。
独自ラベルで販売されることもあり、消費者にわかりづらくなっています。

認知度だけ高まり、実際どういった実績があるのか不明確なことも多いです。

また先述の通り、フェアトレードは生産者の資金を保証するもの。
今まで”お店で売れていた価格”から、“生産者コスト”が優先された価格に値上がりしてしまうことも…。
消費者にとって、フェアトレード商品は値段が高くなりやすいのがネックなんですね。

さらに団体の運営費や生産者・その地域の維持コストが発生するのも、今後の大きな課題です。

フェアトレードは貧困労働者と消費者国とを「公平」にする取り組み
SDGsのような持続可能な取り組みとともに、今注目されている貿易システムなんですね。

普及すれば労働や環境問題の改善に効果的ですが、まだ課題は多く残っているのが現状。

【メリット】

  • 貧困労働者の生活改善
  • 環境保護
  • 高品質な製品・食品をつくれる
  • 児童労働の防止
  • 農薬などを避けられ、安全性が向上する

【デメリット】

  • フェアトレード基準があいまい
  • 明確な実績がない
  • 維持コストが発生する
  • 生産者コストが優先され価格が上昇する

とはいえ、労働問題や環境問題に簡単にアプローチできる手段でもあります。

自然にも社会にもやさしい環境を目指すために、いつも買っているチョコやコーヒーをフェアトレード商品に替えてみることから始めるのもおすすめですよ。

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中嶋なるみ
中嶋なるみ
1990年東京生まれ。美容師免許アリ。 ヘアケアを中心に、趣味のコスメ・アパレルの知識を活かしながら美容ライターとして活動中。 「飾らない、自然なうつくしさ」を求めるすべての方に誠実に寄り添うコンテンツづくりにこだわっています。