「髪の毛にボリュームがなくセットしずらい…。」
「髪を伸ばしているのに、なんだかぺったんこに見える」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
実は髪が細いのは生まれつきだけでなく、日常の生活習慣が大きく関係しています。
この記事では、髪の毛が細くなる原因と対策を詳しく解説。
さらにボリュームを出すヘアセット方法もわかりやすく紹介します。
コシのある美髪を手に入れたい方はチェックしてください。
【この記事でわかること】
- 髪の太さはある程度遺伝で決まっている
- 後天的に細くなった髪の毛は生活習慣や髪の毛のダメージが原因
- 髪の毛を太くするおすすめケアと食事
- ボリュームを見せるヘアセットの工夫
細い髪の毛ってどのような状態?太い髪の毛との違い
一般的に細いといわれる髪は、1本0.5~0.7mm程度の状態。
日本人の平均的な髪の太さは0.8mmほど。
0.8mm以下の太さであれば細い髪、1mm以上であれば太い髪と判断できます。
- 0.5~0.7mm:細い人
- 0.8~0.9mm:普通の人
- 1~1.15mm:太い人
とはいえ、自分で髪の毛の太さを図るのは難しいはず。
抜けた髪の毛を1本用意すれば、自分の髪の毛をセルフチェックできますよ。

抜けた毛の先端10cmほどのところをつまんで、横向きに持ちます。
- 髪の毛が下に垂れたら・・・・細い
- 髪の毛がピンと平行に張ったら・・・太い
また細い毛は柔らかい髪質の方に多く、毛量はあってもボリュームがでにくいという特徴があります。
「ヘアケアが合っていない気がする…」という方は、一度自分の毛質をチェックしてみるといいでしょう。
髪の毛の太さや硬さを決めるのはコルテックス
そもそも髪の毛の太さや硬さを左右するのは、髪内部にあるコルテックスです。
コルテックスが多いと髪の毛が太く、少ないと細い髪の毛になります。

- キューティクル:タンパク質でできたうろこ、髪をコーティングする部分
- コルテックス:繊維状のタンパク質、栄養や水分を蓄える部分
- メデュラ:柔らかいタンパク質、髪のハリやコシをつくる部分
コルテックスの量はある程度、生まれつきの遺伝子によって決まっています。
親も髪の毛が細いタイプなら、もともとの髪質が軟毛・細毛である可能性が高いです。
一方で後天的に細くなった場合は、外部ダメージや刺激によってコルテックスが減少したと考えられるでしょう。
いずれにせよ、細い髪は放置しているとどんどんボリュームダウンしていきます。
逆に言えば、先天的・後天的に関わらずケアすればコシのある健康的な髪を育てられるということ。
今以上に髪が細くならないように、まずはきちんと原因を把握することが重要です。
生まれつきではない?髪の毛が細くなる原因3つ
先述の通り、髪の細さは遺伝だけが原因ではありません。
「急に髪が細くなった」と感じる方は、生活習慣を見直してみましょう。
- 紫外線や加齢に応じて血行不良になり、髪の毛に栄養が行き渡らない
- 偏食やダイエットなどによる栄養不足が髪の毛の成長を止めている
- ヘアカラーやパーマの頻度が高く、髪が傷んでしまった
紫外線や加齢による血流の悪化

髪が細くなるのは、頭皮の血行不良が原因の1つ。
頭皮が血行不良になると、髪の毛の成長に必要な栄養が行き届かなくなります。
栄養不足になった髪の毛が、細いまま生えてきてしまうというワケです。
頭皮が血行不良に陥る理由は、主に紫外線と加齢。
実は髪や頭皮は、顔以上に紫外線を浴びやすい部分です。
対策をせずに紫外線を浴び続けていると、頭皮が乾燥して固くなり血行不良になります。
(参考:髪にも日焼け止めは必須!髪・頭皮の紫外線対策と日焼け後のアフターケア方法を解説)
また、一般的に頭皮の毛細血管が活発なピークは30代後半あたりまで。
40代頃からだんだん毛細血管が老化していき、血流が悪くなっていきます。
ヘアケアの見直しやマッサージを取り入れることが改善の近道でしょう。
偏った食生活による栄養不足

頭皮や髪の栄養不足も髪が細くなる原因の1つ。
私たちの体は、食事から分解された栄養素を血管から髪に送っています。
バランスの悪い食事を続けていると、髪の毛の成長に必要な栄養を届けられません。
栄養不足のまま髪が成長することで、細い髪の毛が生えてきます。
- 過度な食事制限、食事を抜く、炭水化物を全く摂らない
- 同じものを食べ続ける、主食がお菓子などの偏った食事
- 揚げ物やインスタント食品、ファストフードを週1回以上食べている
上記のどれかに当てはまる方は、食生活を見直す必要があるでしょう。
カラーやパーマの薬剤によるダメージ
カラーやパーマのやりすぎが細毛の原因になることもあります。
そもそもカラーやパーマは、キューティクルを無理やり開いて薬剤をいれる仕組み。
開いたキューティクルから少しずつ栄養が流れ出ることで、髪が痩せて細くなってしまうんですね。
特に気を付けたいのが、市販のヘアカラー剤や白髪染めです。
市販の薬剤に含まれる成分はアルカリ性がとても強いのが特徴。
健康な髪の毛はもともと弱酸性のため、相反的なアルカリ性に触れることで刺激を受けてしまいます。
カラー・パーマを1ヶ月に1回位のペースであてている方は、頻度が高いといえるでしょう。
「セルフカラーを控える」「リタッチだけに留める」など、ダメージから髪を守る工夫を心がけるのが大切です。
細い髪の毛を太くする方法3つ
コシのある健康的な髪を育てるには、毎日のケアを見直すことが大切です。
髪や頭皮へのダメージを減らすことはもちろん、髪の成長に必要な栄養を運ぶ習慣を取り入れるように心がけましょう。
- ボリュームアップシャンプーを使用して、髪の毛にハリとコシを与える
- 頭皮マッサージで血行促進し、髪の毛に必要な栄養を流す
- タンパク質、亜鉛、ミネラルを中心とした食生活を意識して栄養を摂る
ボリュームアップ効果のあるシャンプーに変える

髪の毛を太くするには、ボリュームアップ効果の高いシャンプーを使うのが大切。
市販購入する際は、下記成分のどれかが含まれているものがおすすめです。
- ジメチコン
- ジメチコノール
- パンテノール
髪にハリ・コシを与えて根元から髪を持ち上げ、髪全体にボリュームを出す効果を期待できます。
また、「育毛シャンプー」「スカルプシャンプー」と記載されているアイテムを選ぶのもおすすめ。
一般のシャンプーよりも若干割高ですが、1000円~2000円あたりで購入できますよ。
頭皮マッサージで血行促進する
髪の毛を太くするには、頭皮マッサージを習慣化して血流を整えるのも効果的です。
【頭皮マッサージ方法】

- 頭頂部を指の腹で押し上げる
- 首の付根に親指をあて、押し込む
- 側頭部を手のひらでつつみ、円を描くように揉む
- 「百会」のツボを押す
マッサージをするタイミングは夜寝る前かシャンプー中がベスト。
特に頭のてっぺんにある「百会(ひゃくえ)」というツボは、頭皮の血行を促すといわれています。
指の腹を使ってゆっくり押すように意識するといいですよ。
血行の流れがよくなると栄養が行き届き、髪の土台である頭皮環境が整います。
栄養を与えられた髪の毛はコシのある太い毛に成長しやすいです。
マッサージによるリラックス効果も得られるので、ぜひ毎日続けてみてください。
適度な運動も血流改善に効果的
血流を改善するには、適度に運動することも大切です。
そもそも血液は、筋肉を動かすことで全身に循環します。
運動不足だと血流が停滞してしまい、血行不良に陥りかねません。
- 毎日長時間のデスクワークをしている
- 休日は家でダラダラして終わる
- 最近いつ運動したか思い出せない など
「週1回はジムに行く」「なるべく階段を使う」「1駅分歩いて帰る」など、出来ることから運動を取り入れましょう。
食事による栄養補給

食事で必要な栄養素を補うことも髪を太くするポイント。
髪の毛を作っている主な栄養素は、タンパク質・ミネラル(亜鉛)・ビタミンの3つです。
栄養素 | 食品 |
タンパク質 | 生ハム、鶏ささみ、ローストビーフ、いくら、油揚げなど |
ミネラル | レバー、牡蠣、チーズ、牛肉、スルメ、ブロッコリーなど |
ビタミン | レバー、青魚、卵、大豆、マヨネーズ、ごま、フルーツなど |
とはいえ、これらの食品だけを食べればいいということではありません。
3食バランスよく食べることを前提に、3つの栄養素を意識的に摂取しましょう。
ファストフードやインスタントが多い方や過度な食事制限をしている方は、上記を参考に食事を見直してみてください。
ボリュームのある髪に見せるセット方法
髪のボリュームダウンが気になるなら、スタイリングのコツもチェックしておきましょう。
今すぐボリュームのある髪に見せたい方は、ぜひトライしてください。
- トップ部分をボリュームをだすように髪を乾かす
- ヘアスプレーやカーラーを使ってボリュームキープする
- 分け目を変えてセットする
トップにボリュームを出すドライヤーの乾かし方をする
髪にボリュームを出すには、ドライヤーでトップを立たせるのを意識するのが重要。
【ボリュームアップする乾かし方】

- しっかりタオルドライ
- 毛先のみアウトバストリートメントを塗布
- トップの根元を立ち上げながら左右交互に乾かす
- トップ中央を垂直に乾かす
- 垂直に持ったまま冷風をあてる
- 中間~毛先を乾かす
- 前髪を乾かす
- 全体に冷風をあてる
トリートメントを500円玉ほどの量を両手で伸ばしてから、毛先のみに塗布しましょう。
全体に塗ってしまうと髪の毛が重くなり、ボリュームダウンの原因になりかねません。
左右交互に乾かすときは、頭を下げて分け目とは逆の方から乾かします。
その後トップ中央を垂直に持ち温風をあてたら、そのまま冷風に切り替えるのがポイント。
状態をキープしたまますぐに冷やすことで、ボリュームキープができますよ。
スプレーやカーラーなどのアイテムを使う
セット時には、ヘアスプレーやヘアカーラーでボリュームを作るのもおすすめです。

- ショートヘア:頭頂部をホットカーラーで巻きつけ20分ほど放置
- ミディアム・ロング:頭頂部の毛束をつまみ、ハード系スプレーでひと吹き
ショートヘアの方はヘアカーラーを、根元からしっかり巻きつけていきましょう。
つむじを境に前後で2つ使用すると、よりボリュームが出ます。
ミディアムヘアやロングヘアの方はハードスプレーで固定していきましょう。
髪を1束ずつ取り分けながら拭きけるのが、かけすぎ防止のコツです。
髪の長さにあった方法でセットすれば、ふんわりナチュラルにボリュームアップができますよ。
定期的に分け目を変えてみる

ボリュームがあるように見せるには、日によって分け目を変えるのもひとつの手。
鏡を見ながら、手でジグザグ線を作るイメージで髪の毛を分けていきましょう。
特にブラシやコームは必要ありません。
髪の毛が細いとどうしても分け目の癖が目立ち、ペタんこな印象に…。
分け目をざっくり変えることで癖を取り、ボリュームのある髪に見せてくれます。
後天的に髪が細くなる原因は、生活習慣による場合が多いです。
原因と対策をおさえて髪をボリュームアップさせましょう。
【原因】
- 紫外線や加齢による血行不良
- 不規則な生活による髪の栄養不足
- ヘアカラーやパーマによる髪ダメージ
【改善方法】
- ボリュームアップシャンプー(育毛シャンプー)を使う
- 頭皮マッサージを就寝前やシャンプー中に取り入れる
- タンパク質・ミネラル・ビタミンを中心に食生活を改善する
すぐにボリュームを多く見せたい!という方は、毎日のセット方法を工夫すればOK。
ドライヤーでの乾かし方・スプレーやカーラーの使用・分け目の変更などで対応できます。
できることから始めてハリコシのある元気な髪を目指しましょう。
