「毛量が多い人は、髪をすくと軽くなる」
というように、すく=量を減らすという漠然としたイメージがある方も多いでしょう。
たしかに髪をすくことで、理想通りのスタイルに近づいたり、セットしやすくなったりします。
ただカットの特徴を知っておかないと、伸びてきたときに広がる・膨らむなどのリスクがあるのも否めません。
そこで今回は、髪をすくとは何か・すくことのメリットやデメリットを解説。
すいて髪が広がってしまった時の対処法も伝えているので、ぜひチェックしてください。
【この記事でわかること】
- 髪をすく=毛量を減らすこと!髪が重くなる方におすすめ
- 良いことばかりじゃない!?髪をすくことのメリット・デメリット
- 美容院で失敗せずに髪をすくには「髪質や最近やった施術内容を伝える」のがコツ
- 髪をすいて広がったらヘアケア・スタイリング剤で応急処置!
髪を梳く(すく)とは?どんな人に向いてる?
髪を梳く(すく)とは、「梳きばさみ」をつかって毛量を減らすカットテクニック。
そもそも“梳く”は「くしで髪を整える」という意味でしたが、現在では毛量を軽くするカット方法で定着しました。
実際にすきバサミはくしのように刃に溝があり、溝に入らない髪はそのまま残る仕組み。
つまり今生えている髪の一部を短くカットすることで、毛量を軽くしています。

特に下記に当てはまる方は、髪をすくカット方法が向いていますよ。
- 毛量が多くて重い印象になる
- スタイリングしても髪に動きがでない
- 髪を伸ばしている
毛量調整だけでなく、髪の動きや柔らかさを表現する質感調整の効果もあります。
日本人は毛量が多く髪が太いタイプが多いので、軽い印象にしたい方にピッタリでしょう。
一方でくせ毛の方や毛量が元々少ない方は、髪をすくのはおすすめしません。
くせ毛の方が髪をすくと髪に重さがなくなり、かえって髪の毛が広がりやすくなります。
毛量が少ない方や髪が細い方だと、髪が薄く見える可能性があることも…。
髪質や悩みに合わせて上手に髪をすくのが、理想のヘアスタイルを手に入れるポイントですよ。
髪をすくメリット・デメリット
先述のとおり、髪をすくスタイリングには向き不向きがあります。
髪をすくことのメリット・デメリットをチェックしておきましょう。
【髪をすくメリット】
- 軽やかなヘアスタイルにできる
- 動きのあるスタイリングがしやすくなる
- 束感のある表情になる
- 頭が小さく見える
- 髪を洗ったり乾かしたりするのが楽になる
【髪をすくデメリット】
- はねたり広がったりしやすい
- まとまりが悪くなる
- すきすぎると薄毛に見える
髪をすいて毛量を少なくすれば、重たさが解消されて軽い印象にチェンジ。
動きのあるスタイリングがしやすく、ふんわりしたエアリー感がでます。
パーマスタイルの方なら、動き・質感を柔らかく見せるなどのパーマ効果を楽しむのにもってこい。
ワックスやオイルをつかえば、簡単に束感のあるスタイリングができますよ。
髪を洗ったり乾かしたりするのがラクになるのもメリットです。
一方で扱いにくい一面があるのも正直なところ…。
髪をすくと、髪質によっては寝癖がつきやすくなる・まとまりがなくなる場合があります。
髪に重さがなくなることで、短くなった一部の髪の毛が長い髪を押し上げるためです。
またすきすぎると、毛先がペラペラになってパサつきやすくなることも…。
メリットとデメリットを知った上で、すくべきか美容師さんと相談してみましょう。
ヘアカットで失敗しない頼み方のコツ3つ

上手に髪をすくために、美容師さんへの頼み方を工夫しましょう。
- 希望のヘアスタイルを伝える
⇒見本となる写真を見せるとわかりやすい - 髪質や髪の悩みを伝える
⇒毛量が多い、スタイリングしにくい、毛先が傷んでいるなど - 髪の施術履歴を伝える
⇒カラー、縮毛矯正、パーマなど
髪の毛量を減らしたいとはいえ、「髪をすいてください」とだけ注文するのはNG!
とはいえ、どんな髪型にしたいのかを言葉で伝えるのは難しいですよね。
まずはやりたい髪型の見本となる写真を見せるのがおすすめ。
「どこを軽い印象にしたいのか」といった、細かなニュアンスのイメージを共有しやすいですよ。
初めての美容院であれば、解決したい髪の悩みを伝えることも大切。
毛量が多くボリュームが出やすい・髪が太くスタイリングしにくいと伝えれば、軽く扱いやすい髪型を提案してもらうこともできます。
また髪を伸ばしたい方は、今後どのくらい髪を伸ばしたいのかを伝えましょう。
梳きすぎによる髪ハネ防止にもなるので、伸ばしかけでもスタイリングしやすくなりますよ。
髪をすいて広がった時の応急処置
すいた髪が伸びてパサパサしたり広がったりする場合は、スタイリング剤を使うのが効果的。
- ヘアオイル
- バーム
- ワックス
上記のスタイリング剤は髪をまとめながら、ツヤ感のある髪に見せることができます。
ヘアオイルやバームはダメージが気になる方・ウェット感のある仕上がりがお好みの方におすすめ。
ホホバオイル・アルガンオイルなどの植物由来成分を選べばベタつきにくく、ダメージ補修に効果的です。
ワックスはセット力が欲しい方・程よいツヤ感が欲しい方に向いています。
サラッとしたテクスチャで伸びがいいクリームタイプがベター。
中でもツヤが出るタイプの保湿系ワックスがおすすめです。
ハードワックスのような固めてしまうものは、向かないので避けてくださいね。
毎日のヘアケアで広がり対策も大切
すいた髪が扱いにくい時は、毎日のヘアケアを見直すことも大切。
シャンプーやトリートメントの種類や、髪の洗い方・乾かし方を工夫してください。
- アミノ酸系シャンプーで洗う
- 洗い流さないトリートメントで保湿する
- ドライヤーでしっかり髪を乾かす
まず保湿力の高いアミノ酸系シャンプーで優しく丁寧に洗うことを心がけましょう。
強くこすりすぎないように注意して、指頭でマッサージするように揉み込むのが髪を傷めないポイントです。
(参考:正しい髪の洗い方でサラサラの艶髪!シャンプーのコツ・悩み別のお手入れ方法をチェック)
入浴後は、洗い流さないトリートメントを毛先によく馴染ませます。
その後しっかりドライヤーで乾かしてください。
意外と中の方まで乾ききっていないことが多いので、温風と冷風を使い分けて乾かすといいですよ。
髪をすくヘアカットに関するQ&A
Q1.美容院で髪をすくだけのオーダーは可能?
A.髪をすくだけのオーダーでもOKです。
Q2.自分で髪をすくのは簡単?セルフでできる?
A.セルフでカットすることはできますが、きれいに髪をすくのは難しいです。
Q3.メンズはバリカンで髪が梳ける?
A.専用アタッチメントがあれば、簡単にバリカンで髪をすけます。
実は、髪を梳くのは一長一短。
毛量を減らして軽い印象にしてくれる一方、髪が広がりやすくなるリスクも潜んでいます。
髪質や悩みを踏まえて、プロの美容師に相談しながら施術するのがおすすめです。
【髪をすくメリット】
- 動きのあるスタイリングがしやすくなる
- 束感のある表情になる
- 頭が小さく見える
- 髪を洗ったり乾かしたりするのが楽になる
【髪をすくデメリット】
- 伸びるとまとまりが悪くなる
- はねる・広がる
【失敗しないオーダー方法】
- 希望のヘアスタイルの写真を見せる
- 髪質や髪の悩みを伝える
⇒毛量が多い、スタイリングしにくい、毛先が傷んでいるなど
万が一、すいて髪が広がってしまったらスタイリング剤で応急処置。
パサつきが目立っていれば、ヘアケアでのダメージ補修も大切です。
オーダー方法やヘアケアを工夫してリスクを回避してくださいね。
上手にオーダーに活かして、扱いやすく理想の髪型を手に入れましょう。
