「ヘアカラーやパーマが入りにくい…」
「髪がゴワゴワ広がったり、スタイリングがキマらない」
など、扱いにくく、悩みが多くなりがちな硬毛。
生まれつきだから…とあきらめる前に、髪をしなやかにするヘアケアに挑戦してみませんか?
この記事では、硬い髪を改善するヘアケアアイテムの選び方や使い方を詳しく解説。
さらに髪のボリュームを抑えるヘアセットのコツも紹介しています。
柔らかくて手触りのいい髪に憧れる方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事で分かること】
- 髪が硬くなる主な原因は、「遺伝」「髪へのダメージ」の2パターン
- 保湿がカギ!髪を柔らかくするヘアケアアイテムの選び方と使い方
- ドライヤーやスタイリング剤がポイント!髪が硬い方のセット方法
- 硬い髪に適したまとまるスタイリング剤の選び方
髪が硬くなる原因とは?剛毛になるメカニズム
そもそも硬い髪の毛とは、髪の毛1本1本が太い状態のこと。
- 親から引き継いだ遺伝性
- 生活習慣による髪質の変化
によって、髪が硬くなることがあります。
少し専門的な話になりますが、髪の毛はキューティクル・コルテックス・メデュラの3層構造。
このうち髪の硬さに関わるのが、キューティクルとコルテックスです。

キューティクルはうろこ状に何枚も重なっており、外部刺激から毛髪内部を保護する役割を担う部分。
キューティクルの枚数が多くて分厚いほど、髪質が硬くなりやすくなります。
(関連:キューティクルとは?髪が傷む原因とうるツヤ美髪に導くヘアケアを徹底ガイド)

さらに毛髪全体の約80%を占めるコルテックスの量が多いほど、髪は太くなる仕組み。
細長い繊維状のものが束になっている状態なので、量が多くなるほど髪質が丈夫になるというわけです。
キューティクルの枚数やコルテックスの量は、遺伝で決められると考えられています。
生まれつき硬い髪質で、親も硬毛なら遺伝の可能性が高いでしょう。
一方で、生活習慣による毛髪ダメージで髪質が変化する場合もあります。
特にドライヤーの熱や頻繁なカラー・パーマは、髪を硬くする原因です。
実は髪の毛の主成分はタンパク質。
熱を加えると”生卵がゆで卵になる”ように、髪も固まってしまうんですね。
急にゴワつきや広がりが気になり始めた方は、外部ダメージで髪が硬くなっている可能性が高いですよ。
いずれにせよ、硬い髪質の髪はヘアケアを見直せば質感を変えられるでしょう。
髪が硬い方の特徴とセルフチェック6つ
「自分は髪が硬いのか、柔らかいのか分からない」という方は下記をチェックしましょう。

- ショートヘアだと髪がピンッとはねる
- ロングにすると髪がゴワついて広がる
- 指に髪1本を巻きつけても髪に巻き癖がつかない
- カラーやパーマがかかりにくく持ちが悪い
- 前髪が重たい印象になってしまう
- コテで髪を上手に巻けない
硬い髪の毛は太くコシがあるので、ショートだと髪が上にハネるのが特徴。
逆にロングになると、ボリュームが増えてまとまらず広がってしまう傾向があります。
ミディアムヘアで判断が難しい方は、髪を指に巻いて跡がつくかを確認しましょう。
指に巻いた後も髪が真っ直ぐなら、硬毛だと考えられます。
髪の長さに関わらず、「カラーやパーマが入りにくい」「コテを使ってもクセがすぐに摂れてしまう」「前髪が重い印象になる」という方も硬毛の可能性大。
適切なケアをするためにも、まずは自分の髪質や髪の状態を把握しておきましょう。
硬い髪を柔らかくする方法3つ
髪にの柔らかさを引き出すには、水分や油分を補うことが大切。
髪内部の水分量が髪の柔軟性に大きく影響しているといわれています。
乾燥パスタを茹でると柔らかくなるように、しなやかな髪にするには乾燥は大敵です。
(参考:花王「髪の構造」)
下記のポイントをチェックしながら、ケアアイテムやケア方法を見直してみましょう。
- 保湿力のあるアミノ酸系、オイル系シャンプーを使う
- トリートメントで熱ダメージを補修する
- ドライヤー選び・乾かし方に注意する
①アミノ酸系・オイル系シャンプーを使う

硬い髪をしなやかにするには、まずは保湿力の高いシャンプーを使うのがポイント。
硬毛対策にはしっとりとした洗い上がりのシャンプーで、髪を乾燥させないことが大切です。
洗浄力のマイルドなアミノ酸系シャンプーやオイル系シャンプーをチェックしてみましょう。
アミノ酸系シャンプー
⇒すべての肌質・髪タイプに使いやすい
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ラウロイルグルタミン酸TEA(またはNa)
- ココイルグルタミン酸TEA(またはNa)
- ココイルアラニンTEA(またはNa)など
オイル系シャンプー
⇒乾燥肌・特に髪の乾燥・パサつきが気になる
⇒オイリー肌は避けた方がベター
もっとも代表的なのがアミノ酸系シャンプー。
髪や頭皮にやさしい弱酸性の洗浄成分で、髪の保湿に必要な皮脂を保ってくれます。
特に髪のパサつきが気になるなら、オイル系シャンプーをチョイス。
髪に必要な油分を補って髪をまとめる効果を期待できる、天然由来の植物オイル配合のものがおすすめです。
またやわらかい手触りを実現するには、保湿成分が配合されているかもチェック。
上記のポイントを参考に、毎日使うシャンプーを見直してみてください。
【シャンプーの洗い方や、より具体的なシャンプーの種類についてもチェック!】
②コンディショナーではなくトリートメントをつける

硬い髪質を改善したいなら、トリートメントを使うのがカギ。
実はコンディショナーやリンスは、髪の外側を覆ってキューティクルを守る役割のアイテム。
一方でトリートメントは、髪内部にアプローチして潤い補給やダメージ補修をします。
トリートメントは熱ダメージでかたくなった髪内部に潤いを補給することで、しなやかな髪に導いてくれるというわけです。
(参考:トリートメントとコンディショナーの違いは何?使い分け方・選び方のポイント)
最近ではノンシリコンが主流ですが、髪を柔らかくするならシリコン入りがおすすめ。
シリコンは髪の水分をキープして滑らかに仕上げてくれます。
また入浴後は、洗い流さないアウトバストリートメントを使うのが理想。
ドライヤーなどの熱ダメージから髪を守ってくれます。
ミルクタイプまたはヘアオイルだと柔らい質感になりやすいでしょう。
③熱に頼らないドライヤーを選ぶ
硬い髪を改善するなら、熱風に頼らないタイプのドライヤーを選びましょう。
- 風量が大きいドライヤー
- 遠赤外線機能のあるドライヤー
風量は「1.8m3/分」以上と記載のドライヤーがベター。
(「m3/分」はドライヤーの風量を表す単位。)
風量が大きいので、早く髪を乾かすことができます。
熱風が当たる時間を短縮することで、熱ダメージを抑えられるんですね。
また髪の内側を乾かしてくれる、遠赤外線タイプのドライヤーもおすすめです。
低い温度の風で速乾性が期待できますよ。
熱風で乾かすタイプは使い方に注意
熱風で乾かすタイプのドライヤーを使用する場合は、使い方のコツを抑えるのが大切です。

- しっかりタオルドライ
- 洗い流さないトリートメントをつける
- 根元から乾かす
※ドライヤーは20㎝以上離す・手首を振る - 毛先を乾かす
- 8割ほど乾かしたら冷風で乾かす
髪に含んでいる水分が多いとその分ドライヤーをあてる時間が長くなるので、まずはしっかりタオルドライしましょう。
ドライヤーは20㎝以上離し、同じ個所に熱を当てすぎないことがポイント。
熱が分散するように手首を振り続けながらあてるようにしてください。
乾かしすぎを防ぐため、8割ほど乾いたら冷風に切り替えて乾かしましょう。
【スタイル別】硬い髪のセット方法
髪が硬くてセットがしにくい方は、以下のセット方法を参考にしてみてください。
髪が硬い方がそのままセットしようとしても、なかなか言うことを聞きません。
まずは髪を根元から濡らしてドライヤーでクセを直すことがコツです。
最後にスタイリング剤でまとめると、キレイに仕上がりますよ。
硬い髪におすすめのワックス・スタイリング剤
硬い髪をまとめるなら、水分や油分が多いスタイリング剤がおすすめです。
- クリーム系またはファイバー系のワックス
- ジェルワックス
- ヘアバーム
一般的なワックスであれば油分の多いクリームタイプか、伸びが良く馴染みやすいファイバータイプが適しています。
ヘアクリームのような感覚でセットできるので、剛毛の方でもゴワつきにくいです。
程よいキープ力もあり、スタイリングが長持ちするでしょう。
髪のボリュームを抑えたい方は、ボリュームを抑えてツヤを出すジェルワックスがおすすめです。
ワックス特有のベタつきが気になるなら、ヘアバームをチョイス。
手にとって馴染ませるとオイルのようになり、髪にツヤとまとまりが生まれます。
すべてドラッグストアで手に入るので、自分にあったものを選んでください。
硬い髪に関するQ&A
Q1.硬くて扱いにくい髪の男性におすすめの髪型は?
A.ショートウルフやパーマスタイルがおすすめです。
Q2.硬くてくせ毛・多い髪のアレンジ方法は?
A.硬くてうねる髪は、髪を結んでアレンジしましょう。
Q3.髪がうまく巻けない…ヘアアイロンのポイントはある?
A.コテで髪を上手に巻けない方は、髪の束を少量ずつ巻くようにしましょう。
ボサボサに見える硬い髪は、シャンプーやトリートメントの見直しからスタートしましょう。
潤いを与えて髪のしなやかさを高めることで、柔らかい髪に近づけます。
(※タップで詳細に逆スクロールします。)
- 保湿力のあるシャンプーを使う
⇒アミノ酸系(ココイル~・ラウロイル~)
⇒オイル系シャンプー(アルガンオイル・ホホバオイル・バオバブオイル) - トリートメント・ヘアオイルをつける
⇒洗い流すタイプ…シリコン入りトリートメント
⇒洗い流さないタイプ…ヘアミルク・ヘアオイル - 熱に頼らないドライヤーを選ぶ
⇒風量が大きいタイプ「1.8m3/分以上」
⇒遠赤外線タイプ
スタイリングの際は、ワックスやバームなどのスタイリング剤を使うのがポイント。
髪にまとまりを出して、広がりを抑えます。
ヘアケアやスタイリングを一工夫して、柔らかな髪を目指しましょう。