ヘアセットに欠かせないヘアアイロン。
「ヘアアイロンが欲しいけど、どれを選んだらいいのか分からない…」
「なんとなく自己流で使ってたけど、使い方合ってるのかな」
という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ヘアアイロンの種類や特徴から基本的な使い方まで、初心者にも分かりやすく解説しています。
上手に使いこなせれば、ヘアアレンジの幅が広がりますよ。
【この記事でわかること】
- ヘアアイロンは4種類!初心者はストレートアイロンがおすすめ
- 【ヘアスタイル別】ヘアアイロンの基本的な使い方
- 髪が傷まない温度や時間はどれくらい?スタイリングのコツ3つ
ヘアアイロンの種類と選び方

ヘアアイロンとは、熱の力によって髪型を変えることができるアイテムのこと。
ふつうのドライヤーと違い、髪を乾かすよりもスタイリングすることに長けています。
その日の気分で、ストレートヘアやウェーブヘアにチェンジできますよ。
ヘアアイロンは大きく分けて4種類あり、それぞれ用途や特徴が異なります。
用途 | 特徴 | 向いている人 | |
ストレート | まっすぐ | 使い方が単純 | ・アイロン初心者 ・くせ毛の方 ・寝ぐせがひどい人 |
カール(コテ) | 巻き髪 | 練習が必要 太さによって 変わる | ・直毛の方 ・ロングヘアーの方 |
2wayタイプ | 両方 | 1台で2つの髪型ができる 場所を取らない | ・使用頻度が高くない方 ・普段はストレートだけ、 たまにしか巻かない方 ・1つで済ませたい方 |
ブラシタイプ | 両方 ブラシとアイロンの一体型 | ナチュラル仕上げ | ・アイロン初心者 ・髪が傷んでいる方 |
初めてヘアアイロンを使用する方は、比較的扱いが簡単なストレートアイロンから揃えるといいでしょう。
もともと直毛の方や髪が長い方は、カールアイロンがあると様々なヘアアレンジを楽しめます。
使う頻度が多くない方、いくつも購入するのが面倒な方は2wayタイプが便利。
ブラシアイロンは仕上がりをナチュラルにしたい方や、ダメージ毛の方におすすめです。
男性のヘアセットに使うなら、プレート幅の狭い”ストレートアイロンがおすすめ。
トップのボリューム出しからクセ直しまで、1つで対応可能です。
ただしプレートが厚いとアレンジが難しいので、なるべく薄いものを選ぶのがベター。
9mm~25mmまでを目安に、髪質や長さによって使い分けましょう。
【スタイリング別】ヘアアイロンの使い方・巻き方
自分に合ったヘアアイロンを正しく使えば、初心者でもキレイにセット可能です。
ここではストレート、カール、前髪別にセット方法を紹介します。
- ナチュラルなストレートヘア
→アイロン初心者、くせ毛、寝ぐせがひどい方におすすめ - こなれ感がだせる巻き髪(カール)
→直毛、ロングヘアーの方におすすめ - ふんわり優しい印象の前髪
→前髪が短い方、すぐにペタっとしてしまう方におすすめ
ストレート
清楚感がでるストレートヘアの手順は以下の通りです。
【下準備】

- スタイリング剤をつける
- 全体をブラッシング
- 髪をクリップで分ける(ブロッキング)
最初に丁寧なブラッシングで毛の流れを整えてください。
毛先からやさしくとかして、絡まりやほつれをときます。
髪が絡まった状態のままだと、うねったまま形がつきかねません。
整えておくことでスタイリングしやすくなるだけでなく、ダメージ防止にもなりますよ。
髪をブロッキングする時は、前後左右に6等分するイメージで分けましょう。
具体的にはこめかみの上あたりを境に髪を上下に分けます。
次に耳の後ろあたりで前後に分けたら下準備は完了です。
下準備ができたら、ヘアアイロンで髪をストレートにしていきます。
【アイロン方法】

- 下段の髪ブロックのうち1つをとる
- 少なめに毛束を取って45°まで持ち上げる
- 根元から数cm離したところでアイロンを優しく挟む
- 片方の手で毛束をまっすぐ引っ張りながら、毛先まであてていく
- 毛先部分は手首を内側に返しながらあてる
- ②~⑤を繰り返す
→下の髪ブロックを巻き終えたら、上の髪ブロックをおろして繰り返す - 全体にアイロンをあて終えたら、スタイリング剤をつけて完成
部分的な寝ぐせを軽く直す程度なら、130℃程度であてましょう。
髪質が硬くて太い方は、クセがつきにくいので150℃程度がおすすめです。
また5cmほどの毛束ごとに少しずつあてていくのも、1発でクセをつけるポイント。
ちなみに、何度もヘアアイロンを当てていると髪ダメージが大きくなりかねません。
クセがつきにくい場合は、少しずつ温度を上げて調整してみましょう。
最後は毛先を少し内巻きにすると自然な仕上がりになりますよ。
巻き髪(カール)
巻き髪をする場合も、ストレートアイロン同様に下準備をしていきましょう。
【下準備】

- スタイリング剤をつける
- 全体をブラッシング
- 髪をクリップで6つほどに分ける(ブロッキング)
必ずブラッシングをして、髪の絡まりをほぐしてあげましょう。
髪は前後左右に6等分するイメージで分けると、スタイリングしやすいですよ。
下準備ができたら髪を巻いていきます。
【アイロン方法】

- 下段の髪ブロックのうち1つをとる
- 少なめに毛束をとる
→「根元から数cm離したところにアイロンを挟む - 毛先までアイロンを滑らせる
- 好みの巻き方で巻いていく
- ②~④を繰り返す
→下の髪ブロックを巻き終えたら、上の髪ブロックをおろし巻いていく - 全体を巻いたら軽く手ぐしでほぐす
- 全体にスタイリング剤をつけて完成
巻き始める前に、一度アイロンを軽く滑らせてあてるのがポイントです。
全体に均等に熱が行き渡ることで、キューティクルが引き締まり表面にツヤ感が出やすくなります。
またカールアイロンは、太さや温度によって仕上がりが異なるアイテム。
好みの巻き方によって太さや温度を調節しましょう。
・しっかり細かく巻く ・パキっとした仕上がり | 温度高め (150~160℃) | 19mm | 26mm |
・ゆるふわカール ・ナチュラルな仕上がり | 温度低め (130~140℃) | 32mm | 38mm |
カールアイロンは地肌に触れてしまう可能性が高いため、注意が必要。
火傷の恐れがあるので、慣れるまでは顔回りにターバンを巻く・電源をオフにした状態で練習するなどして対策しましょう。
内巻き/外巻きを覚えると便利

カールアイロンの巻き方は大きく分けて内巻きと外巻きの2種類です。
- 内巻き…ふんわりした柔らかな印象
- 外巻き…華やかな印象
内巻きは、顔に対して外側から内に向かって巻く方法。
反対に外巻きは、顔に対して内側から外側に向かって巻く方法です。
【内巻き】
- フリッパーと呼ばれる、髪を挟む部分が顔の外側に向くようにする
- 髪の中間あたりからアイロンを挟み、毛先まで滑らせる
- 毛先から内側に巻いていく
- アイロンから髪を離す
- ③→④を巻きたい位置まで繰り返す
【外巻き】
フリッパーが顔の内側に向くようにして巻きます。
後の流れは内巻きと同じで、巻きたい位置まで繰り返し巻いてください。
慣れてきたら、内巻きと外巻きを交互に巻いていく「MIX巻き」を練習してみましょう。
立体感が生まれて、髪の美しさをより引き立ててくれますよ。
▼ボブヘアーのスタイルチェンジ
ボブヘアーのアレンジには、毛先を外ハネにするスタイルがおすすめです。
やり方は通常通り下準備をしたあとに、カールアイロンで毛先だけを外巻きに1回巻くだけ。
仕上げにスタイリング剤で濡れ感を出せば簡単に完成です。
ところどころ内巻きを混ぜながら巻くことで、さらにお洒落感がアップします。
前髪のセット
前髪がある方はフェミニンなやわらかい印象になる、ふんわり巻きがおすすめ。
セットに使うアイロンは、ストレートアイロンがベターです。
失敗してもやり直しがききやすく、火傷の危険性も低いですよ。

【前髪の基本的なセット方法】
- 前髪全体を濡らす
※特に根元をしっかり - ドライヤーを左右からあてて完全に乾かす
- 根元の近くからアイロンを挟む
- 少し上に持ち上げながら真ん中までアイロンを滑らせる
- 真ん中あたりから毛先までは手首を軽く内側にひねながらあてる
- 手で軽くほぐし、スタイリング剤をつけて完成
前髪の上手なセットのコツは、アイロンをあてる前に前髪のクセを取ってストレートにすること。
またヘアアイロンは前髪を右・真ん中・左と3ブロックくらいに分けながら、あてていきましょう。
1度毛先を巻いたら、熱が冷めないうちに流したい方向に髪を流すと形がつきます。
前髪アレンジはシースルーバングやかきあげスタイル、フェザーバング、ななめ流しなど、種類が豊富。
自分に合った前髪を見つけるのも楽しいですよ。
髪が傷まないスタイリングのポイント3つ
ヘアアイロンは髪の毛に熱を直接あてるため、熱ダメージは避けられません。
少しでもダメージを減らすために、ポイントをおさえて使うことが大切です。
- 1度にあてる時間は2~3秒までにする
- 130~150℃を目安に適温で使う
- 濡れた髪にはあてず、完全に乾いた髪にあてる
1度にあてる時間は短く

ヘアアイロンで髪を傷めないために、アイロンをあてる時間を短縮しましょう。
長くても2~3秒を目安に「手を止めずスライドさせるように動かす」ことを意識してください。
同じ箇所に長時間アイロンをあて続けると、髪に熱がこもりすぎてしまいます。
髪の毛が乾燥し、パサつきや切れ毛などのトラブルにつながりかねません。
髪にダメージは蓄積するとアイロンのクセもつきにくくなるので、すばやく済ますようにしましょう。
温度は適温(130~150℃)であてる

髪質に適した温度であてていくのも、ヘアアイロンを上手に使うポイントの1つ。
「一発でスタイリングできる、高すぎない温度」が適温ですが、温度は個人差があります。
ストレート | 寝グセを軽く直す →130℃ | 髪質が硬い、太い →150℃ |
カールアイロン | しっかり巻く、パキっとした仕上がり →150℃~160℃ | ゆるふわ巻き、ナチュラル仕上げ →130℃~140℃ |
前髪のセット | 髪質が柔らかい →130℃ | 髪質が硬い →140℃ |
上記の表を目安に、スタイリングや髪の長さ、仕上がりによって温度を調節しましょう。
ダメージが強い方は、アイロン前にヘアオイル塗るのもおすすめです。
完全に乾いた髪にあてる

完全に乾いた髪にヘアアイロンを使うのも、ダメージを減らすコツ。
髪の毛が濡れているときは、外側のキューティクルが開いたままの状態です。
キューティクルが開いた髪にアイロンをあてると、パサつきやゴワつきの原因になりかねません。
(参考:キューティクルとは?髪が傷む原因とうるツヤ美髪に導くヘアケアを徹底ガイド)
- シャワーを浴びた後
- 寝癖直しスプレーや水で髪を濡らした時
といったシーンでは、必ずドライヤーで髪を乾かしてからスタイリングしましょう。
髪のアレンジが自由自在にできる便利なヘアアイロン。
使い方さえ覚えれば、スタイリングの幅が広がります。
初めてアイロンを使う方は、ストレートアイロンから挑戦してみましょう。
【アイロン前の下準備】
- スタイリング剤
- ブラッシング
- ブロッキング
- ストレート:毛束を引っ張りながら、根元から真っすぐおろす
→毛先のみ内巻きにするとナチュラルな印象 - カール(巻き髪):仕上がりによってアイロンの太さや温度、巻き方を変える
→巻き方は主に外巻き(柔らかい)、内巻き(華やか)の2種類 - 前髪:根元から真ん中までは真っすぐ、真ん中から毛先までは内巻き
→アイロン前に1度髪を濡らし、ドライヤーをあてる
ただしヘアアイロンを使うと、熱ダメージで髪に負担がかかるのがネック。
「約130~160度の温度で、ヘアアイロンを当てる時間は1箇所2~3秒」
「入浴後や寝癖直しスプレーを使った時などは、必ず髪を乾かす」
など、ダメージを軽減するポイントを抑えるのも大切です。
ヘアアイロンを使いこなして、ヘアアレンジを自由自在に楽しみましょう!
