「伸ばしかけで髪がボサボサ」
「この前美容院に行ったばかりなのに、髪がまとまらない…」
など、ボサボサに広がる髪にお悩みの方も多いはず。
やみくもにケアをしても、原因がわかっていないと根本的な解決にはなりません。
正しいヘアケア方法や予防策をすることが、サラサラの髪を取り戻すカギです。
そこでこのページでは、髪がボサボサになる原因と改善に必要なヘアケア方法を解説。
伸ばしかけの髪の広がりを防ぐ対策方法や応急処置のコツも紹介します。
【この記事でわかること】
- 髪がボサボサになる原因は髪のダメージや毛穴詰まりが関係
- シャンプーの洗い方やトリートメントが重要。髪の広がりを改善するヘアケア方法
- ダメージ予防とヘアカットで伸ばしかけの髪のハネを対策
髪がボサボサになる原因は男女とも同じ
髪がボサボサになる原因は、性別を問わず大きく分けて3つあります。
原因 | 詳細 |
---|---|
髪の毛のダメージ ⇒紫外線、自然乾燥、間違ったヘアケア、ヘアカラーなど | キューティクルが剥がれ、髪の栄養や水分が流れ出て広がりやすくなる |
毛穴のつまり | 髪が栄養不足になり、細くパサつきやすい髪質になる |
食生活の乱れ ⇒インスタント食品といった栄養価の低い食事が中心になっている | 毛穴が詰まることで髪の生え方が窮屈になり、うねりやすくなる |
髪が広がる主な原因が、紫外線や摩擦・ヘアカラーによるダメージ。
ダメージを受けると、髪を覆っているキューティクルが壊れやすくなります。
髪の栄養や水分が逃げて重さが不均等になり、広がりやすい髪質になってしまうんですね。
特に夕方頃に髪が広がる方は、髪ダメージの影響で湿気や汗の影響を受けやすくなっている可能性が高いでしょう。
さらに、頭皮の汚れが毛穴につまるのも原因の1つ。
毛穴が詰まることで毛根がゆがみ、うねりのある髪が生えやすくなってしまいます。
うねりで髪の方向が揃わないと、ツヤがなくボサッとして見えかねません。
また食生活が乱れているのも、不健康でツヤやハリのない髪になる原因。
極端な偏食やダイエットで栄養の偏ると、髪質が悪化して広がやすくなってしまいます。
(参考:医療法人昴会 野村医院「薄毛と栄養不足の関係」)
「シャンプーやトリートメントはササッと済ませる」
「お風呂上がりは自然乾燥」
「インスタント食品やコンビニ弁当が多い」
という方は、まずは自分のライフスタイルを見直して原因を探してみましょう。
【伸ばしかけのボサボサはカットが原因?】
髪を伸ばしかけの時にはねて広がるのは、毛先の傷みが原因。
毛先は髪全体のなかで“最年長”の部分のため、ダメージが蓄積しやすいのがネック。
伸ばしている時はカットを我慢する方が多いですが、切らないと毛先にダメージが蓄積し広がります。
また髪をすいている・毛先を軽くしていると、毛先がはねやすいです。
毛先に重みをもたせるようにカットしてもらうと、伸びた時でも落ち着きます。
髪を伸ばしている方はヘアケアとあわせて、毛先だけカットして揃えるのもおすすめです。
毎日のヘアケアを徹底してパサつき改善!
髪が広がってボサボサになるのは、間違ったヘアや皮脂の詰まりが大きく影響しています。
まずはシャンプーやトリートメントといった、毎日のヘアケアを改善していきましょう。
- 肌タイプにあったシャンプーで丁寧に洗う
- 保湿効果・油分の多いトリートメントをつける
- 入浴後は根元内側までドライヤーでしっかり乾かす
正しいシャンプー方法でやさしく洗う
髪をやさしく洗うには、正しい手順でシャンプーするのが大前提。
キューティクルは摩擦に弱いので、力を加えずにシャンプーできる状態にするのがポイントです。
(参考:キューティクルとは?髪が傷む原因とうるツヤ美髪に導くヘアケアを徹底ガイド)

- 入浴前にブラッシングする
- 38℃前後のお湯だけで3分ほど予洗いする
- シャンプーを泡だてて髪全体になじませる
- 生え際から頭頂部に向かって揉む
- 襟足から後頭部に向かって揉む
- シャンプー時の2倍の時間をかけてすすぐ
シャンプーによる髪への負担を減らすためには、ブラッシングと予洗いが大切。
ブラッシングすることで髪の毛や頭皮の汚れが浮き上がり、予洗いの段階で約7~8割の汚れが落ちるといわれています。
髪の絡まりも解けるので、ゴシゴシと力を入れなくてもシャンプーが泡立ちやすくなるのもメリットです。
シャンプーを際は、こすらずに頭皮を揉み込むように洗うのがコツ。
摩擦ダメージを防ぎながら、毛穴の汚れをスッキリ洗い落とします。
また、お湯の温度は38℃前後が理想。
お湯が40℃を超えると髪や頭皮が乾燥しやすくなるので注意しましょう。
予洗い時はもちろん、最後はすすぎ残しのないようにしっかり洗い流してくださいね。
洗浄力の強いシャンプーの成分に注意
ダメージで髪がパサついている方は、洗浄力の強いシャンプーを避けるのがベターです。
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
脂性肌の方なら「石けん系シャンプー」、乾燥肌の方なら「アミノ酸系シャンプー」がおすすめです。
- 石けん系…「石けん素地・脂肪酸ナトリウム」など
- アミノ酸系…「ココイル~・ラウロイル~」など
パッケージに「石けん系・アミノ酸を含む」といった表示がある場合が多いです。
肌タイプが分からなければ、アミノ酸系のシャンプーで丁寧に洗って様子を見てください。
トリートメントで潤いと栄養を与える
髪の広がり防止には、トリートメントで髪に潤いと栄養を与えるのも重要。
入浴中に使うインバストリートメントと、お風呂上がりに使うアウトバストリートメントを両方とも使うのが理想的です。
特に皮膜効果*のあるアウトバストリートメントは必須。
*髪の表面をコーティングして、髪を守る効果
ドライヤーなどの熱ダメージを軽減するので、髪を守るためにはマストで使ってくださいね。
【インバストリートメント(髪内部を補修)】

- シャンプー後に軽く髪の水気を切る
- トリートメントを手に取り、指の間までまんべんなく広げる
- 髪の中間〜毛先に揉み込むようにつける
- 5分〜10分ほど放置し、時間が経ったら洗い流す
【アウトバストリートメント(補修+コーティング)】

- しっかりとタオルドライする
- トリートメントを手に取り、指の間までまんべんなく広げる
- 髪の中間〜毛先に揉み込むようにつける
- クシで髪をとかしてトリートメントを均一に伸ばす
- ドライヤーで髪を乾かす
インバス・アウトバスとも、手の平で伸ばしてからつけるのがポイントです。
塗りムラを防いでまとまりのある髪に仕上げます。
またトリートメントをつける際は、髪の根本や頭皮につけないように注意してください。
毛先だけにつければ根元がボリュームダウンせず、ふんわりまとまりますよ。
インバス ・アウトバストリートメントは、保湿成分が配合のアイテムがおすすめです。
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- アミノ酸
- グリセリン
- スクワラン
- ホホバオイル
- シアバター
- ヤシオイル
- アルガンオイル
トリートメントで髪のダメージを補修して、しっとりまとまりのある髪に改善していきましょう。
自然乾燥せず、ドライヤーで必ず乾かす
入浴後にできるだけ早くドライヤーで髪を乾かすのも、髪の広がり対策には欠かせません。
キューティクルは濡れると開く性質があるので、自然乾燥はゼッタイNG。
髪が濡れている間髪の栄養や水分が逃げやすくなり、乾燥による広がりに繋がりかねません。
また、髪を乾かすときは熱ダメージに注意するのが大切です。

- トリートメント塗布後、髪を持ち上げて根元をしっかり乾かす
- 根元が乾いたら、髪の中間から毛先に向かって風をあてて乾かす
- 8割ほど乾いたら、左右から弱温風をあてて前髪を乾かす
- 前髪が乾いたら冷風で髪の熱を逃しながら乾かす
ドライヤーで風をおくる時は、髪から20cmほど離しましょう。
斜め上から根元⇒毛先に向かって温風をあてるのが、キューティクルを整えるコツです。
前髪はドライヤーの風で撫で付けるように乾かすと、クセがでにくくなります。
最後に冷風をあてることでしっとりまとまり、ツヤが出やすくなりますよ。
伸ばしかけのボサボサ髪をまとめる予防・対策
髪を伸ばす期間が長いと、その分ダメージにさらされる期間が長くなります。
特に毛先はダメージが蓄積しやすいので、予防が欠かせません。
伸ばしかけのボサボサ・広がり対策は、以下2つを心がけましょう。
- 髪のダメージ予防を徹底する
⇒ヘアアイロンの使い方、髪の紫外線対策、ヘアブラシの見直し - ヘアカットで整える
⇒伸ばしかけでも2ヶ月に1回は美容院でカット
日頃の髪のダメージ予防を徹底する
広がらない髪質にするには、日頃から外部刺激から髪を守ることが大切です。
ヘアケアアイテムを見直して、ダメージの蓄積を防ぎましょう。
- ヘアアイロンは150℃〜180℃で素早く済ませる
- 髪の紫外線対策を行う
- 髪にやさしいヘアブラシを使う
普段の生活で大きなダメージに繋がるのが、ヘアアイロンによる熱ダメージ。
寝癖直しやヘアセットに使うなら、高温で素早く済ませるのがポイントです。
低温の方が髪にやさしいですが、整いにくく何度も熱して逆に傷みやすくなります。
髪の太さにもよりますが、150〜180℃を目安に一箇所3秒以内でササッと済ませるのを心がけてください。
髪を伸ばしている方は、1年通して紫外線対策を徹底しましょう。
髪用の日焼け止めスプレーや帽子などを使い分けてみてくださいね。
このタンパク質の変性は、ダメージの進行とともに発生するキューティクル内部の空洞のもとになっていることがわかりました。資生堂「紫外線による髪のダメージメカニズムを解明」
さらに毎日使うヘアブラシは、髪ダメージを軽減するカギ。
パサついた髪には潤いとツヤを与える天然毛ブラシ、頭皮環境を整えるクッションブラシがおすすめです。
伸ばしかけの髪がはねるならヘアカットで解決!
毛先がハネて広がる場合は、定期的に毛先をカットして整えるのがおすすめ。
そもそも髪は、1本ずつ生えるスピードがバラバラです。
髪を伸ばしている時期にカットしないと、長さにばらつきが出てハネや広がりを起こしやすくなるんですね。
髪を伸ばしている方でも、2ヶ月に1回は美容院でカットするとベターです。
(中略)枝毛やシルエットを整えるようなカットをすれば、伸ばすこともできるのです。美容室 DIAMOND MOON
カットの前には、美容師さんに髪を伸ばしていることを伝えるのを忘れずに。
髪を伸ばすことが考慮されていない髪型だと、髪がまとまらなくなったり、肩で毛先が跳ねたりすることも…。
ボサボサ髪を予防するためにも、伸ばすのに向いているヘアスタイルにカットしてもらいましょう。
髪を伸ばしている時は、セルフカットで髪を整えるのは控えるべきでしょう。
専用のハサミを使わずに素人がカットすると、髪の断面が荒くなり切れ毛や枝毛の原因になります。
髪のボサボサ対策をするなら、整えるだけでもプロにカットをお願いしてください。
髪を早く伸ばしたい方はコチラもチェック!
≫【髪の毛を早く伸ばす方法5選】髪を切りすぎた⁉︎食べ物やマッサージが育毛のカギ
ボサボサした髪の対策に関するQ&A
Q1.髪のボサボサを直す応急処置方法は?
A.スタイリングを工夫しましょう。ストレートアイロン・ドライヤー・ヘアオイルやバームで応急処置ができますよ。
Q2.髪がボサボサになりにくい美容院でのカットオーダーは?
A.まずはボサボサになりやすいことを伝えましょう。美容師さんに髪質をチェックしてもらい、相談しながら髪型を決めるとベターです。
髪が広がってボサボサになるのは、髪のダメージや頭皮の毛穴詰まりが主な原因。
ボサボサ髪を改善するには、毎日のヘアケア習慣を見直しが欠かせません。
【ヘアケアのコツ】
※タップで詳細にスクロールします。
- 正しいシャンプーの洗い方>>
→ブラッシングと予洗いが大事(38℃前後のお湯)
→頭皮を揉むこむように洗う - トリートメントのやり方>>
→手のひらで伸ばしてから、毛先のみにつける - ドライヤーの乾かし方>>
→頭皮から20㎝以上離してドライヤー
→最後は冷風でしっかり乾かす
【予防・対策・応急処置】
- ヘアアイロンは150~180℃
- 日焼け止めスプレーを使う
- 天然毛のヘアブラシ・クッションブラシを使う
- 応急処置はヘアオイルやバームで整える
伸ばしかけの髪の毛であれば、紫外線対策やヘアアイロンの使い方も重要。
また髪を伸ばしていても、2カ月に1度は美容院で整えてもらってくださいね。
ボサボサした髪を改善しつつスタイリングを工夫して、サラッとまとまりのある髪を目指しましょう。