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髪が絡まる原因ってどんなもの?正しい処理と対策のヘアケアで潤う美髪に

髪が絡まる原因ってどんなもの?正しい処理と対策のヘアケアで潤う美髪に

「毎日ヘアケアしても髪が絡まる…」
「髪が絡まって塊のようになってしまう…」

髪の絡まりはどのように処理・対策したらいいのか、迷いますよね。
そもそも髪が絡まってしまうのはケア不足だけでなく、静電気や紫外線など様々な原因があります。

この記事では、髪が絡まる原因と対処方法を解説。
あわせて髪の絡まりを防止するへアケアも紹介しています。

自分に合った対策で、絡まりのないうるツヤ髪を目指しましょう。

【この記事で分かること】

  • 髪が絡まる原因は熱や摩擦などの外部ダメージとヘアケア不足
  • 髪が絡まったときは目の粗いコーム・ヘアオイルで処理
  • 髪の絡まりはブラッシング・シャンプー・アウトバスケアで対策

髪が絡まる原因6つ

冒頭の通り、髪の毛が絡まってしまう主な原因は以下の6つ。

  • もともと絡まりやすい、細くてやわらかな髪質
  • 薬剤による刺激
    →頻繁なカラー・ブリーチ・パーマ
  • 熱ダメージ
    →ドライヤー・ヘアアイロン・コテの間違った使い方
    →髪の自然乾燥は要注意
  • 不十分な洗髪
    →洗い残しによる皮脂や汚れの詰まり・すすぎ残し
  • 摩擦・乾燥による静電気
    →タオルドライ・枕・ブラッシングの摩擦
  • ヘアケア不足
    →トリートメント・紫外線対策などのヘアケア不足

細くてやわらかい絡まりやすい髪質

原因①細くやわらかな髪質、遺伝だけでなくストレスや栄養不足ももともと細くてやわらかい髪質は、髪が絡まるそもそもの原因。

太くてハリのある髪質に比べ、細毛・柔毛はクセがつきやすく、ボリュームが出にくいのが特徴です。
生まれつきの遺伝であることがほとんどですが、毛の成長途中に絡まりやすくなることもあります。

また、心身のストレスや栄養バランスの乱れで細毛になる可能性も…。
うまく栄養が行き届かず、髪が細くなって絡まりやすくなってしまうんですね。

生活習慣の改善やヘアケアを見直して、健康的な髪を育てることが最優先ですよ。

(参照:【髪の毛を早く伸ばす方法5選】髪を切りすぎた⁉︎食べ物やマッサージが育毛のカギ

カラー・パーマによるダメージ

頻繁なカラーやパーマ髪表面がめくれて髪同士が引っかかる短期間にヘアカラーやパーマを繰り返すのも、髪が絡まる大きな原因。

以下に当てはまる方は、髪がダメージを受けて絡まっている可能性が高いです。

  • 毎月ヘアカラーやパーマをしている
  • 同じ部分に何度もヘアカラーやパーマをしている
    (※インナーカラーやポイントカラーも含む)
  • 縮毛矯正やブリーチを繰り返している
  • カラー・パーマ後にトリートメントをしていない

そもそもヘアカラーやパーマは、髪の内部に作用する仕組み。
薬剤でキューテュクルを開いて、浸透させ色や形を変えます。
(※外部の刺激から毛を守る外側の保護膜。髪のツヤや手触りを良くする働き)

カラーが染まる仕組みカラーやパーマ後のキューティクルは痛み、めくれたり剥がれたりした状態に。
薬剤の影響で髪内部も傷むため、髪の毛同士が引っかかりやすくなってしまうというワケなんですね。

【パーマ・ヘアカラーなどの化学処理の影響】

髪の内部の成分が分解されて洗髪時に流れ出やすくなり、空洞が増加し、弾力(コシ)がなくなったりごわついたりして、しなやかさやつやが低下します。

(参考:花王株式会社ヘアケアサイト

髪の絡まりがひどいときは、「カラーリングの頻度を見直す」「カラー方法を変える」など工夫してダメージを軽減するのが大切ですよ。

ドライヤー・ヘアアイロンの間違った使い方

ドライヤーやアイロンの熱、髪の毛は熱ダメージに弱いドライヤーやヘアアイロンの間違った使用方法も、髪が絡まる原因の1つです。

  • 髪から20cm以内の近距離でドライヤーをあてる
  • 毎日アイロンやコテを高温・長時間で使用している
  • 1か所に集中してドライヤーやアイロンをあて続ける

そもそも、髪の毛は熱に弱い性質。
主成分であるタンパク質が、熱ダメージを受けてもろく固い状態に変わってしまいます。

たとえば、卵に熱を通しすぎると、固まって表面がパサパサになりますよね。
同じように髪の毛も熱が加わって乾燥すると、パサついて固くなってしまいます。

熱ダメージを受けて傷んだ髪は、まとまりにくく絡まりやすい状態になるというわけです。

ヘアアイロンでのスタイリングは、160℃以下の温度で短時間で済ませるのがベスト。
ベースヘアスプレーを併用するなど、髪を熱から守ることを意識してみましょう。

髪の自然乾燥・濡れ髪は要注意

髪が短くても自然乾燥はNG。

髪の毛には、濡れるとキューティクルが開くという性質もあります。
半乾きや乾き残りがあると髪内部の水分が蒸発し、髪が乾燥して絡まりやすくなってしまうんですね。

濡れるとキューテュクルが開く図

以下の習慣にひとつでも当てはまる方は、すぐやめるようにしましょう。

  • ドライヤーで髪を乾かさずに寝ている
  •  髪の毛を濡れたまま放置している
  • 髪の毛が濡れたままヘアアイロン・コテを使用している

特に濡れ髪にヘアアイロン・コテを当てるのは要注意。
乾いているときに比べて、半分以下の温度で熱ダメージを受けてしまいます。
(※乾いているときは約130℃以上、濡れているときは約60℃以上)

スタイリング剤などをつけてヘアアイロンを当てる場合も、必ずドライヤーで乾かしてから使用するように心がけましょう。

皮脂や汚れのすすぎ残し

シャンプー・皮脂・汚れのすすぎ残し、えりあしや耳の後ろは要注意シャンプーで皮脂や汚れを落としきれていないことも、髪が絡まる原因。

  • 洗っている時間よりもすすぎの時間の方が短い
  • すすぐときは髪の毛だけで頭皮に触れていない
  • ハードなスタイリング剤を使用している

すすぎ残しがあると、髪表面にシャンプーの成分や汚れががたまってしまいます。
髪表面をなめらかに保つことができなくなり、髪が絡まりやすくなってしまうんですね。

またしっかり頭皮まで洗い切れていないと、毛穴汚れや皮脂が詰まった状態に。
髪の絡まりだけでなく、ベタつきや頭皮トラブルにもつながりかねません。
(参照:髪のべたつき、シャンプーの選び方・やり方が間違ってるかも!ベタベタ頭皮の対処法を解説

特にえりあし耳の後ろは、洗い残しやすすぎ残しがしやすい場所。

頭皮と髪のぬるつきがなくなるまで、時間をかけてしっかりすすぐことが大切ですよ。

タオルドライ・枕・ブラッシングによる摩擦

原因⑤タオル・枕・ブラシとの摩擦 、髪は摩擦によって傷つきやすい!髪とタオル・枕・ブラシとの摩擦も、髪が絡まってしまう原因。

ゴシゴシとこするようなタオルドライ」「何度も繰り返しブラッシング」など、強い摩擦は髪を傷つけかねません。
摩擦で髪表面がめくれたり剥がれたりしてしまい、絡みやすくなってしまいます。

また後頭部の髪がよく絡まっている場合は、枕との摩擦が原因である可能性が高いです。
「就寝時に髪をゆるめにまとめる」「ナイトキャップを被る」など、髪の擦れ防止が効果的ですよ。

(関連:【タオルドライの正しいやり方】どのくらいやる?何分以内に始める?詳しく解説

髪の静電気

ブラッシングや空気の乾燥による静電気も、髪の絡まりに繋がるので要注意です。
(関連:ひどい髪の静電気は今すぐ対策!シャンプー・トリートメントが静電気防止のカギ

静電気が起きた髪は、キューティクルが壊れて乾燥しやすい状態。
うるおいがなくなった髪同士が引っかかって、絡まりやすくなってしまいます。

乾燥した状態でブラッシングしてしまうと、摩擦でさらに静電気が起こる悪循環に…。
髪の絡まりだけでなく、枝毛・切れ毛にもなりかねません。

また毛先のほうが頭皮より水分量が少ないため、乾燥して静電気が起きやすいと言えます。
特に冬場など乾燥しやすい時期は、ヘアオイルなどで静電気対策するのが大切ですよ。

ヘアケア不足

トリートメントや紫外線対策の不足、ダメージの予防不足は絡まりに直結トリートメントや紫外線対策の不足も、よくある髪が絡まる原因です。

  • シャンプー後にトリートメントやコンディショナーを使用していない
  • ドライヤー前にヘアオイルやヘアミルクを使用していない
  • 髪の紫外線対策をせずに外で長時間過ごしている

特に注目したいのは、紫外線が及ぼす髪へのダメージ。
実は髪への紫外線ダメージは顔の約5倍ほどあり、髪を乾燥させて絡まりやすくしてしまいます。
さらに紫外線で傷んだ髪は外部刺激を受けやすくなり、ケアしにくいのがネックです。

また、逆にトリートメントの付け過ぎも、ベタつきや絡まりの原因に。
パッケージに記載のある使用方法を守り、正しいヘアケアを心がけましょう。

トリートメントの使用目安

トリートメントは一気に目安量を出すのではなく、少しづつ出して髪に馴染ませるのがポイントです。

【ポンプタイプ】

  • ショート…半プッシュ
  • ミディアム…1プッシュ
  • ロング…2プッシュ

 

【瓶タイプ(ヘアオイル)】

  • ショート…1~2滴
  • セミロング…2~3滴
  • ロング3~4滴

髪が絡まったときの処理方法

髪が絡まってしまった時に無理にブラシを通したり、引っ張ったりするのはNG!
コームやヘアオイルを適切に使って、髪にダメージを与えないように解いていきましょう。

  • 毛先からゆっくり手ぐしや目の粗いコームでとく
  • ヘアオイル・ヘアミルクをつけて丁寧に指でほどく

手ぐしや目の粗いコームで毛先からとく

目の粗いコーム・手ぐしでやさしくとく 、毛先の絡まりの解消が最優先髪が絡んでしまったときは、毛先から手ぐしや目の粗いコームでとくのがポイント。

外出先や時間がないときでも、簡単に髪の絡まりを解消することができます。

とかすときは毛先→根本の順番で、いきなり髪全体をガシガシととかさないように注意。
毛先が絡まったまま無理やりとかそうとすると、さらに絡まりを強くしかねません。

また目の細かいコームは絡まりがほどけにくく、髪に負担をかけてしまう場合があります。
かならず粗めのコームや手ぐしでとかすようにしてくださいね。

ヘアオイルやヘアミルクをつけて指でほどく

ヘアオイル・ヘアミルクをつけてとく 、頑固な絡まりにも効果的ヘアオイルやヘアミルクをつけて指でほどくのも、髪の絡まりを解消する方法。

手ぐしやコームでほどけない、頑固な絡まりにオススメです。
すべりを良くすることで髪の負担を軽減するだけでなく、ダメージケアにも効果的ですよ。

  • ヘアオイル:油分
    →乾燥や絡まりがひどい方におすすめ
  • ヘアミルク:油分と水分
    →ベタつきが苦手な方におすすめ

乾燥や絡まりがひどいときはヘアオイル、お出かけ前などベタつかせたくないときはヘアミルクと使い分けるといいですよ。

シャンプーやトリートメントでほどくのもアリ

根本的ですが、シャンプーで髪を洗うのも絡まりをほどくのに効果的。

特に整髪料で髪が絡んでしまった場合は、指やコームよりシャンプーで直接洗い流すのをおすすめします。

もちろん、入浴後はトリートメントやコンディショナーで保湿も忘れずに。
髪に栄養を与えて、絡まって傷ついた髪表面を補修してくれますよ。

絡まり対策と潤ツヤ髪になるヘアケア方法3つ

髪が絡まり続けていると、傷んだ髪がさらに絡まるというループになりかねません。
髪の絡まりを予防するためには、毎日の正しいヘアケアが大切です。

  • 朝・入浴前・就寝前にブラッシングをする
  • 保湿力の高いアミノ酸シャンプーでやさしく洗う
  • インバス/アウトバストリートメントで髪を保湿・保護する

こまめにブラッシングをする

こまめなブラッシングで絡まり予防、「朝・入浴前・就寝前」がベストこまめにブラッシングするのが、髪の絡まりを防ぐ第一歩。

ブラッシングは髪のもつれや引っ掛かりを解消するだけでなく、ホコリなどの汚れをとって絡まりにくい状態をキープしてくれます。

ブラッシングの回数は、朝・入浴前・就寝前の1日3回がベスト。
あまり頻繁にとかしすぎても、ダメージの原因になります。
根本からではなく、毛先から少しずつブラッシングするのを意識しましょう。

また絡まりやすい髪には、天然素材のブラシがおすすめ。
動物の毛や木製など、原因別に使い分けるとさらに効果的ですよ。

  • 豚毛:髪が細くやわらかい髪
  • 猪毛:ダメージ毛・太い髪
  • 木製:静電気が起きやすい髪

洗浄力のやさしいシャンプーを選ぶ

シャンプーの洗浄力はやさしいモノを 、アミノ酸シャンプーがオススメ洗浄力のやさしいシャンプーで洗うことも、髪の絡まり予防のポイントです。

実は洗浄力が強いほど、髪や頭皮が乾燥しやすくなります。
自分に合っていないものや刺激の強いものを使っていると、髪が乾燥して絡まってしまうんですね。
(参考:シャンプーの界面活性剤は体に悪い?洗浄成分で見極めるやさしいシャンプーの選び方

髪を保湿して絡まりを防ぐなら、アミノ酸シャンプーがおすすめ。
洗浄力がマイルドで、髪に潤いを与えて、絡まりのない美髪へ導いてくれます。

市販品を選ぶときは、以下の成分が含まれているかチェックしてみてください。

  • ラウロイル~
  • ココイル~

絡まりだけでなく、パサつきやゴワつきなどの髪トラブルの改善も期待できますよ。

高級アルコール系シャンプーは洗浄力が強く、髪の乾燥が悪化する可能性も。

  • ラウリル硫酸Na
  • ラウレス硫酸Na
  • オレフィンスルホン酸Na

「毎日シャンプーしても髪が絡まる…」という方は、上記の洗浄成分が含まれていないか確認してみてくださいね。

正しい洗い方・乾かし方を心がける

髪の絡まりを防ぐには、正しい髪の洗い方・乾かし方を実践するのも大切です。

【洗い方】
  1. 髪全体をよく濡らす
    (予洗いする)
  2. 手でシャンプーを軽く泡立てて、根元に塗布する
  3. 指の頭で頭皮をもみ洗いする
  4. すすぎ残しに注意してしっかり洗い流す
    (えりあしや耳の後ろに注意)
【乾かし方】
  1. 髪の根元から毛先に向かって乾かす
  2. 前髪を左右から乾かす
  3. 仕上げに冷風を当てて髪全体の熱を取る

先述の通り、髪の絡まり解消には摩擦を避けるのが大切です。
髪の毛ではなく頭皮を洗う」「指の頭で揉み込む」のを意識してみてくださいね。

またドライヤーと髪は20cm以上離すようにしてください。
最後に冷風を当てるとキューテュクルが閉じて、髪が絡まりにくく仕上がりますよ。

トリートメントやヘアオイルで髪を保湿する

トリートメント・ヘアオイルで保湿 、インバスケア+アウトバスケアがカギトリートメントとヘアオイルで保湿することも意識しましょう。

トリートメントとヘアオイルでは、それぞれ異なる効果が期待できます。
2種類の保湿ケアで、潤いを「補充」して「フタ」をしましょう。

ヘアケアにはインバス・アウトバスの2種類ありますが、ダメージ毛は併用するのがオススメです。

  • トリートメント
    インバスケア(お風呂の中での保湿)
    →髪に必要な栄養と水分を補給する
  • ヘアオイル
    アウトバスケア(お風呂上がりの保湿)
    →潤いにフタをして髪表面を保護し、なめらかに仕上げる

特にお風呂上がりの保湿は毎日忘れずに。
上述のとおり、髪は濡れると傷つきやすい状態になっています。
まずはトリートメントで摩擦や熱から髪を守るのが最優先ですよ。

紫外線対策で日焼けを避けるのも重要

髪の直接紫外線を浴びないようにすることも、髪の絡まり対策になります。

  • 髪の日焼け止めスプレーを使う
  • 帽子・日傘を身につけておく
  • 日によって髪型や分け目を変える

こまめに日焼け止めスプレーをしたり、UVカット加工がされている帽子や日傘を選んだりするとさらに良いですね。

また時々分け目を変えることでも、紫外線ダメージを分散できますよ。

髪の絡まりは、熱や摩擦で髪がダメージを受けて起こるもの。
特にドライヤー・ヘアアイロンの熱風や自然乾燥、タオルや寝具との摩擦はよくある原因です。

髪への負担を減らし、毎日のヘアケアで絡まりを予防するのが美髪への近道ですよ。

  • 丁寧にブラッシングする
    →毛先を中心に、朝・シャンプー前・就寝前の1日3回
    →動物毛、木製など悩みに合った天然素材のブラシを使うのがベスト
  • 髪にやさしいシャンプーを使う
    →アミノ酸シャンプーなどの低刺激シャンプーで正しく洗う
  • トリートメント・ヘアオイルで保湿する
    →お風呂内の保湿+お風呂上がりの保湿を心がける

髪が絡まった場合は「手ぐしや目の粗いコームで毛先からとく」「ヘアオイル・ヘアミルクで保湿する」などが効果的。
髪を傷ませることなく、絡まりを解消することができますよ。

悪化してしまう前にしっかりとケアして、絡まりのない潤い美髪を目指しましょう。

ABOUT ME
eriko
1986年生まれ。地元は浅草の江戸っ子。 10年間エステサロンに勤務し、店長としてトータルビューティーの施術やアドバイスを行う。 「ナチュラルな美しさの追求」「正しい美容情報の発信」をモットーに、日々の情報収集は欠かしません。 日常のケアでお悩みの方のお役に立てるよう、こだわりのコンテンツを作成しています!