「トリートメントをいろいろ試しても、パサつきが改善しない…」
というハイダメージの方は、補修効果の高いヘアマスクがおすすめ。
あまり馴染みのないアイテムですが、トリートメント感覚で手軽に使えます。
そこで今回はヘアマスクの特徴や選び方、使い方を解説。
ヘアマスクなら、まとまらない傷んだ髪の毛を集中ケアできますよ。
【この記事でわかること】
- ヘアマスクはダメージを集中補修するケアアイテム!
- 【悩み別】ヘアマスクの選び方!乾燥や広がり、くせ毛までカバー
- ヘアマスクの効果を引き出す順番や使用頻度
ヘアマスクとは?トリートメントとの違いは効果
そもそもヘアマスクとは、髪ダメージの集中ケア向けのトリートメント。
髪の内部に栄養を与え、まとまりや手触りなど髪の状態を整えます。
「マスク」とついていますが髪を器具で覆うわけではありません。
トリートメントのようなクリーム状のテクスチャーを髪の毛につけて使います。
トリートメントやコンディショナーと似ていますが、大きな違いはダメージ補修力です。
ヘアマスク | 髪内部からのダメージ修復に特化 トリートメントよりも効果が高い |
トリートメント | 髪の内部に栄養や潤いを与える |
コンディショナー | 髪の表面をコーティングする |
特にヘアマスクとトリートメントは似ていますが、ヘアマスクの方がダメージケア効果が高いのが特徴。
ケア成分の配合量や濃度が高い商品が多く、トリートメントのアップグレード版のようなイメージです。
タンパク質やビタミンといった必要な栄養成分をたっぷり与えてくれます。
ダメージによるくせの緩和や保湿によるサラサラ髪が期待できますよ。
「髪のダメージがひどくて、通常のトリートメントでは物足りない…」
「カラーやパーマで髪の毛が傷んできしんでしまった」
という方はヘアマスクが向いています。
悩みに合わせたヘアマスクの選び方
ヘアマスクは、髪の悩みに合わせて選ぶと効果を実感しやすいです。
自分の髪の状態をチェックしながら、参考にしてみてください。
ダメージ・乾燥:保湿成分やオイルでまとまりのある髪にする
髪の毛のダメージや乾燥改善には、保湿成分や補修成分を与えることが基本。
保湿成分入りのヘアマスクを選ぶことで、トリートメントではケアしきれなかったダメージをしっかり補修してくれます。
ヘアマスク選びの際は、以下のよう成分が配合されているかチェックしましょう。
- グリセリン(保湿成分)
- セラミドNP(保湿成分)
- コラーゲン(保湿成分)
- リピジュア(保湿成分)
- ハチミツ(動物油)
- シア脂(植物油)
- アーモンド油(植物油)
- 椿油(植物油)
- カチオン界面活性剤(コンディショニング成分)
- シリコーン
特に乾燥で広がりやすい髪の毛には、保湿成分だけでなく油分も補給するとベター。
髪をコーティングして潤いをキープするので、保湿しつつ髪をまとめてくれますよ。
また髪をコーティングするカチオン界面活性剤やシリコーンが入っていれば、よりしっとりツヤのある仕上がりになるのでおすすめです。
くせ毛:アルギニンやオイルでうねりを抑える
くせ毛を改善するなら、うねりや髪の広がりを和らげる成分が入ったものを選んでください。
- アルギニン(アミノ酸)
- ラノリン(保湿成分)
- セラミド(保湿成分)
- アルガニアピノサ核油(植物油)
アルギニンは、髪を真っ直ぐにする縮毛矯正の薬剤に配合されている成分。
髪の毛を構成しているタンパク質にも含まれ、補給することでくせ毛をやわらげて芯のある髪質へ導いてくれます。
乾燥やダメージで髪がうねりやすくなっている場合は、セラミドでアプローチするのがベター。
さらにオイルが配合されていると、髪がまとまってクセがでにくくなります。
髪が細い:髪にハリ・コシを与えるケラチンがカギ
ボリュームを残しつつダメージケアをするためには、以下の成分に注目しましょう。
- ケラチン(タンパク質)
- アーモンド油(植物油)
- 椿油(植物油)
- グリセリン(保湿成分)
タンパク質の一種であるケラチンはダメージ補修だけでなく、髪にハリやコシを与える効果が期待できます。
そもそもケラチンは髪の主成分なので、細い髪の改善には欠かせない成分なんですね。
さらに植物油や保水力にすぐれたグリセリンでダメージ補修することで、ボリュームアップしながらヘアケアできます。
あわせてノンシリコンかどうかもチェックするとベター。
髪をコーティングしないのでペタッとしにくくく、ふんわり自然なボリューム感をだせますよ。
(関連:ノンシリコンシャンプーが合わない髪質がある?効果やおすすめの選び方をチェック!)
ちなみにしっとりした仕上がりのヘアマスクだと、細髪の方はボリュームが出にくいです。
パッケージに「しっとり」「モイスト」などの記載がある場合は注意してくださいね。
カラー・パーマ:クエン酸が長持ちに効果的
ヘアカラーやパーマが長持ちさせたいなら、pH調整成分に注目してください。
pH調整成分は、髪の毛を弱酸性の状態に変えて色抜けしにくい状態にサポートしてくれる成分。
というのもヘアカラーやパーマをあてた髪は、薬剤の影響でアルカリ性に偏る性質があります。
引用:DEMI
アルカリ性だと内部の栄養が流出しやすく、カラー・パーマの薬剤も一緒に出ていってしまうんですね。
逆に弱酸性だとキューティクルが閉じるので、薬剤を閉じ込めておくことができます。
特にクエン酸は、pH調整成分の中でも代表格。
- クエン酸
- ヘマチン
- ジメチコン
- 加水分解ケラチン
さらに髪の毛の健康を安定させるヘマチンや、髪の毛をコーティングして守るジメチコン(シリコン)なども配合されているとなお良しです。
せっかくヘアカラーやパーマをするならヘアマスクでケアして、美容院帰りの美しさをキープしましょう。
【ヘアマスクの使い方】正しくケアするための順番や頻度
効果を引きだすには、正しい手順や頻度でヘアマスクを使うのが大前提です。

- シャンプーで髪を洗う
→正しい洗髪方法はこちらでチェック! - 毛先にだけヘアマスクをつける
- 洗い流さずに5分以上放置する
- 5分以上経ったらしっかりとヘアマスクを洗い流す
トリートメントと用途は同じなので、使うタイミングはシャンプーの後。
頭皮につけると毛穴詰まり・ボリュームダウンに繋がるので、つけるのは毛先だけにしましょう。
成分を髪の奥に浸透させる気持ちで、揉み込みながらヘアマスクを塗るのがコツです。
ヘアマスクを塗ってから洗い流すまでに、5分以上時間を置いてください。
塗布後に時間を置くことで、髪の内部に成分がじわーっと浸透してダメージ補修してくれますよ。
商品によって放置時間が異なる場合があるので、詳しくは使用方法をよく確認してください。
またヘアマスクを使う頻度は、1週間に2回が目安です。
毎日ではなく、あくまで集中ケアとして使うのがおすすめです。
ヘアマスクとトリートメントの用途が違うのであれば、併用するのもありです。
例えば、「ヘアマスク=保湿成分重視」「トリートメント=植物油が多い」という場合なら、ヘアマスクで保湿成分を浸透させてトリートメントでコーティングできます。
今使っているトリートメントがあれば特徴や成分を確認してみてください。
ヘアマスクに関するQ&A
Q1.髪が痛んでいたら毎日ヘアマスクをしてもいい?
A.毎日の使用はおすすめしません。週に1~2回の使用を目安にしましょう。
Q2.プレゼントするならどんなヘアマスクがおすすめ?
A.パッケージや香りで選べば、より喜ばれるでしょう。
ヘアダメージの集中ケアアイテム「ヘアマスク」。
トリートメントのように、お風呂の中で手軽に使えるのがうれしいですね。
髪の状態に合わせて選べば、髪の悩みにピンポイントでアプローチできます。
【ヘアマスクの特徴】
- トリートメントよりもダメージ補修効果が高い
- 保湿やくせ毛緩和など悩みに合わせて選べる
→保湿成分(セラミド・リピジュア)
→うねるクセ(アルギニン・植物オイル)
→細い髪(ヘラチン・ノンシリコン)
→カラー・パーマ(クエン酸・ヘマチン・ジメチコン) - 使う順番はシャンプーの後
- 使用頻度は週2回が目安
ヘアマスクで集中ケアして、自慢したくなるツヤ髪を目指しましょう。
