「もともとくせ毛だから、きれいにまとまらない」
「傷んで髪がパサパサ、切るしかないかな…」
こんなふうに、ダメージ毛のケアを諦めていませんか?
実は毎日ちょっとしたヘアケアをすれば、サラサラの艶髪を自力で手に入れることも可能です。
そこでこの記事では、ヘアトリートメントのやり方や選び方を画像つきで解説◎
普段の生活で取り入れたいヘアケアのコツも網羅していますよ。
触れたくなるような美髪を手に入れたい方は、チェックしてください。
【この記事の監修者】
フリーランス美容師 / ヘアケアマイスター
コウキ さん
都内で活動しているフリーランス美容師。
美容知識・ヘアケアやケミカル分野に特化したヘアケアマイスターの資格取得。
2020年で美容師歴13年。
『ダメージレス』をコンセプトに、毎日のスタイリングが『楽しくなる/楽になるスタイル』を提案・提供する。
サロンでの実務経験とヘアケアマイスターとしての知識を活かした、ヘアケアなどについて執筆。
月間で約30万回読まれている個人ブログは、美容師や美容室の裏側の話も。
800を超える記事数があり、どれも短時間でサクッと読めるので、ぜひチェックして下さい。
美しい髪ってどんな髪?キューティクルが重要
艶があってサラサラした髪こそ、美しい髪の条件。
なめらかに動きのある髪は、つい触りたくなりますよね。
そもそも髪のツヤ・サラサラ感は、キューテュクルが深く関係しています。
キューティクルとは、髪の表面をおおっている部分のこと。
紫外線やほこり、摩擦といった外部刺激から髪を守り、うるおいを保つ役割があります。
さらに、アイロンやドライヤーなどによる熱ダメージからも髪を守っていますよ。

逆に下記の理由でキューティクルが剥がれると、髪がパサつく状態に…。
- 加齢による外部刺激の蓄積
- ヘアカラーやパーマによる強いダメージ
- お風呂上りにきちんと髪を乾かさない
キューティクルが壊れた部分から栄養が流れ出て、穴が空いてしまうんですね。
空洞部分に水分を含んで重さが不均一になると、髪のうねりにも繋がりかねません。

つまりパサつきやうねりを解消するには、キューティクルを補修するのが最優先。
毎日のヘアケア次第で、美髪を取り戻すこともできますよ◎
もともとくせ毛の方も改善できる可能性が高いので、まずは正しいケア方法を知っていきましょう。
(関連:キューティクルとは?髪が傷む原因とうるツヤ美髪に導くヘアケアを徹底ガイド)
くせ毛・ダメージヘア改善!基本のヘアケア方法
おすすめのヘアケア方法は、大きく分けて2つあります。
- インバストリートメント
(頭皮クレンジング・洗い流すトリートメント)
→パーマ・カラーヘアでダメージを受けている髪にオススメ - アウトバストリートメント
(洗い流さないトリートメント・頭皮ローション)
→アイロンをよく使用する・ボリュームが減ってきた方にオススメ
できれば、インバス・アウトバス両方するのがベスト。
ただ時間がないときは、髪の状態に合わせてどちらかだけでもOKですよ。
ここからは、それぞれの手順を丁寧に解説していきます。
インバストリートメント:頭皮クレンジング・洗い流すトリートメント
インバストリートメントは、お風呂の中で使うヘアケアアイテムです。
- スカルプクレンジング
→頭皮のニオイ、ベタつき、ハリ、コシ不足 - 洗い流すトリートメント
→ヘアダメージ、パサつき
スカルプクレンジング→シャンプー→トリートメントが理想的な順番。
ただ時間がないときは、どちらかだけでも取り入れてみてください。
ただし、ヘアダメージが気になる場合は『トリートメント』が優先。
特にカラー・パーマの繰り返しによるダメージ毛はしっかりケアしましょう。
頭皮環境を整えて、元気な髪を育てるのを心がけましょう。
スカルプクレンジングの手順
スカルプクレンジングの役割は、シャンプーでは落としきれない皮脂汚れを落とすこと。
髪に栄養を届けやすくする効果を期待できます。
- ブラッシング
- 頭皮に直接つける
- 揉みこむように頭皮になじませる
- 10~15分置く
- 洗い流す
放置時間は10~15分が理想的。
そこまで時間を置くのが難しい方は、5分くらいでもOKです。
ただし、やりすぎると頭皮の乾燥を招くので要注意。
週1~2回の頻度に止めるようにしましょう。
洗い流すトリートメントの手順
トリートメントは、髪のダメージを内部から修復する役割。
髪にまとまりを与え、ツヤを出す効果があります。
- 髪の水気をきる、優しく絞る
- 毛先から耳下までトリートメントをつける
- 毛先を揉みこむ、ねじる
- 5分おく
- 洗い流す
目安の量はショート半プッシュ、ミディアム1プッシュ、ロング2プッシュ。
揉みこんだら、ホットタオルを巻いて浸透させるとベターです。
トリートメントの放置中に、身体を洗って時間を有効活用する方も多いですよ。
ちなみにトリートメントの種類は、「毎日使えるもの」「週2~3回の使用で集中的にダメージを補修する」など様々。
「痛みがひどいときは集中ケア」というように、ダメージの度合いで使い分けるのをオススメします。
アウトバストリートメント:ヘアオイル・頭皮ローション
アウトバストリートメントは、お風呂の外で使うヘアケアのこと。
- 洗い流さないトリーメント
→毎日ヘアアイロンやコテを使って髪が傷んでいる方・くせ毛の方
→定期的にカラーやパーマをしている方
⇒毎日のケアとして日常的に使うのがおすすめ - 頭皮ローション・オイル
→頭皮のツッパリ感・乾燥が気になる方
→髪のボリュームが減ってきた方
頭皮や髪の悩みに合わせて、使い分けてみてください。
ベタつき・抜け毛・薄毛・ニオイなど、頭皮トラブルがある方は、皮膚科などの専門医に相談しましょう。
特に市販のものなどを自己判断で『相性が良さそう』と思っても、実際に使うと悪化する可能性もあります。
ヘアオイルのつけ方

ヘアオイルは、ドライヤーの熱や冷暖房の乾燥から髪を保護してくれます。
毛先につけると重みがでて、髪がまとまりやすくなりますよ。
- タオルドライ
- 手のひらにオイルをなじませる
- 毛先を中心にオイルをつける
- ドライヤーで乾かす
目安の量はショートからボブで1~2滴、ミディアム2~3滴、ロングヘア3~4滴。
揉みこむようにオイルをつけてくださいね。
多少『湿っているな』くらいで止めるのがベターです。
Lebena organic開発
シルキーモイストオイル

補修成分+保湿成分で、ドライヤーの熱や乾燥からしっかり守ります。
ツヤツヤ・しっとり髪を目指したい方は要チェック!
頭皮ローションのつけ方
頭皮ローションは潤いを与えて、頭皮環境を整える効果があります。
- タオルドライ
- 髪をかき分けながら、直接頭皮に塗布
- 指先で優しくなじませる
→くるくると、指の腹で円を描くように優しくマッサージする - ドライヤーで乾かす
基本的にタオルドライ後の頭皮に使用します。
ただメーカーによっては、乾いた頭皮に使用する場合も。
パッケージに記載されている使用方法をよく確認しましょう。
ロングヘアならナイトキャップを使うのがおすすめです。
≫被って寝るだけ!美髪を作るナイトキャップの選び方と正しい使い方
きれいな髪を維持する生活習慣3つをチェック
美髪をキープするためには、毎日ちょっとしたコツを意識することも大切。
生活の中でできる美髪を保つシンプルケアもチェックしておきましょう。
- ブラッシングの回数やドライヤーの温度を調整して、髪に刺激を与えない
- 帽子やUVスプレーで紫外線対策をする
- 髪を育てる成分を食事で摂取する
髪に強い刺激を与えない

ヘアケア・スタイリングで髪に刺激を与えすぎないように注意しましょう。
特にブラッシングやドライヤー・コテの使い方を意識してみてください。
●ブラシで髪をとかす回数を減らす(摩擦を減らす)
●ドライヤーの熱風やヘアアイロンの温度を調整する
マッサージを習慣づける
シャンプーやブラッシングのついでに、頭皮マッサージをするのも美髪に効果的。
ストレスなどで固くなった頭皮が柔らかくすることで、髪に栄養を行き渡らせるサポートになります。
毎日続けることで効果を期待できますよ。
UVケアを徹底する

ツヤを保つには、肌と同じよう髪のUVケアを徹底するのも重要。
先述の通り、キューティクルは紫外線の刺激によっても剥がれ落ちてしまいます。
紫外線を吸収するメラニン色素がなく、ダメージを防ぎきれないんですね。
体のどのパーツより太陽に近いので、しっかりと日光を防ぐのが大切です。
- UVスプレー
- 通気性の良い帽子
- 日傘(裏地付き)
特にUVスプレーは、持ち歩きにも便利◎
外出先で2~3時間ごとにつけ直すと、ばっちり紫外線ケアできますよ。
帽子はツバが広くて、通気性の良いものがベター。
日傘は太陽光を反射させる、シルバーコーティングがおすすめです。
「通勤時は日傘、レジャーは帽子」など、お出かけ先によって使い分けるといいでしょう。
食事でインナーケアする
普段の食事から健康な髪を作る成分を摂るのも、美髪ケアには欠かせません。
タンパク質・ミネラル(亜鉛・ヨウ素)・ビタミン(A/B6/E)を意識して摂るのをおすすめします。
タンパク質 | タンパク質 髪の土台を作る | 肉、魚、卵、大豆、牛乳 |
ミネラル | 亜鉛 髪に栄養を届ける | 貝類 緑茶、抹茶 |
ヨウ素 髪の成長(つや)に関わる | 海藻類 (わかめや昆布、ひじきなど) | |
ビタミン | ビタミンA 髪や爪、皮膚を健康に保つ | 緑黄色野菜 (にんじん、かぼちゃ、ほうれんそうなど) |
ビタミンB6 頭皮の新陳代謝を促し、健康的な髪を作る | 青魚 (サバやイワシ、マグロなど) 牛肉、鶏肉、レバー、バナナ | |
ビタミンE 血行を良くして、頭皮に栄養を 行きわたりやすくする | 植物油 (オリーブオイルやごま油など) うなぎ、豆類、アーモンド、ごま、かぼちゃ |
特に不足しがちなミネラルは、髪の質感に関わる重要な栄養素。
基本的なことですが、「水(ミネラル)」もおすすめですよ。
ツヤや触り心地にこだわりたい方は積極的に摂っていきましょう。
ヘアケアに関するQ&A
Q1.メンズに効果的なヘアケア方法は?
A.スカルプケアできるヘアトニック、ヘアオイルがおすすめです。
Q2.人気のヘアケアアイテムは?
A.サラ艶髪に近づくヘアマスク・オーガニック系のヘアオイルが人気です。
Q3.ヘアケアできるワックスってある?
A.あります。オーガニックヘアワックスは、髪や頭皮を優しくケアしながら、スタイリングできます。
美髪はヘアケアと、日頃からのちょっとした心がけでキープできます。
※タップで詳細に逆スクロールします。
- ヘアトリートメントの選び方・方法
→髪の土台を整えて、ダメージ補修 - 気を付けたい生活習慣
→刺激を与えない・UVケア・食事
基本のヘアケアで、触りたくなるようなサラ艶髪を目指しましょう。
参考献文
フィットネスクラブルネサンス,
「憧れのさらさらヘアを目指そう!美しい髪を育てる食べ物とは?」,
2019/8/26
