「髪を乾かすだけなら、何でもいいのでは?」
「高いドライヤーなら髪がサラサラになるの?」
このように感じている方は、今回解説するドライヤーの選び方や使い方をチェック!
最近のドライヤーは髪を乾かすだけでなく、ヘアケアできる機能も搭載しています。
機能性や風量を確認して選ぶことで、手触りなどの改善まで期待できるんですよ。
今まで何となくで選んできた方も、この機会に自分にあったドライヤーを選んでみてください。
【この記事で分かること】
- 自然乾燥はダメージや臭いの原因…ドライヤーを使って乾かすのが美髪のカギ
- ドライヤーを選ぶときは【機能性・風量・使いやすさ・コードの有無】に注目!
- 意外とできてない?ドライヤーを使った正しい乾かし方もチェック
- 収納方法は?安いドライヤーはダメ?気になる疑問点に解答
ドライヤーは使ったほうがいいの?自然乾燥はダメ?
「そもそもドライヤーって必要?」という方は、まずはドライヤーで髪の毛を乾かすメリットを知っておきましょう。
- キューティクル*を正常な状態に戻す
*外部の刺激から毛を守る役割。髪のツヤや手触りを良くする。 - 頭皮の雑菌繁殖を防ぐ
- 頭皮の冷えによる血行不良を防ぐ
- 寝癖がつくのを防ぐ
お風呂上がりにドライヤーを使う一番のメリットは、髪のダメージを防げること。
髪の毛の表面は「キューティクル」という層で覆われていて、内部の栄養分を閉じこめる役割があります。
キューティクルは髪の毛が濡れると開く性質。
濡れたままだと髪内部の栄養分や水分が流れ出て、髪を傷めてしまいます。
他にも、ヘアカラーやパーマが長持ちしないというデメリットもありますよ。
(参考:キューティクルとは?髪が傷む原因とうるツヤ美髪に導くヘアケアを徹底ガイド)
また頭皮が濡れたままだと、雑菌が繁殖しニオイ・かゆみの原因になります。
冷えによる血行不良で抜け毛にも繋がりかねません。
こうした毛髪・頭皮トラブルは、ドライヤーで髪を乾かすことで予防できます。
まずドライヤーで髪を乾かすことで、キューティクルを整える効果が期待できます。
髪の毛に栄養をギュッと閉じ込めておくことができるんですね。
半乾きによるニオイ・かゆみなどのトラブル対策はもちろん、ひどい寝癖も防げますよ。
最近では髪のダメージ予防ができる機能を備えた、価格1万円越えの高機能ドライヤーが人気。
悩みに合わせてドライヤーの機能性を選べば、より満足のいく仕上がりになりますよ。
ドライヤーの選び方のポイント4つ
手触りを良くしたり、カラーの持ちを良くするドライヤーを選ぶポイントは以下の4つ。
すべてを満たす必要はないので、目的や悩みに合わせて機能に注目してみてください。
※タップで詳細にスクロールします。
①機能性:イオンやミストで髪がサラサラになる
サラサラの艶髪をキープするなら、温風以外の機能性が重要です。
イオンやミストを放出するドライヤーは、髪を乾かすだけでなく手触りを良くするなどの髪質改善も期待できます。
ドライヤーに搭載されている主な機能は以下の通り。
- プラズマクラスターを放出(シャープ独自)
⇒キューティクルを引き締め、ツヤやハリを与える - ナノイー*搭載(パナソニック独自)
⇒髪の毛に潤いを与えてツヤを出す
*マイナスイオンの1000倍の水分を放出する機能 - マイナスイオンを放出
⇒髪表面をコーティングしてサラサラにする - 微細なミストを出す
⇒髪を保湿して潤いを与える - 温度センサーで温度を自動調整
⇒髪への熱ダメージを抑える
たとえば、マイナスイオンを放出するドライヤーは定番ですよね。
マイナスイオンが髪表面をコーティングし、髪のパサつきや静電気の発生を抑制してくれます。
シャープやパナソニックは、独自技術の粒子(プラズマクラスター・ナノイー)を放出する機能を搭載。
シャープ独自のプラズマクラスター機能は、プラスとマイナスのイオンを同時に出します。
2つのイオンのパワーで、髪に潤いとまとまりを与えられるのが魅力です。
人気のナノケアに搭載されているナノイーは、空気中の水分を微細化した水分たっぷりのイオン。
機種によってはナノイー効果で髪の水分量が1.9倍増加したという試験結果もあり、髪のパサつき予防にはもってこいですよ。
その他、微細なミストを放出したり自動で温度調整したりできるドライヤーもあります。
メーカーや機種によって機能が異なるので、髪の悩みにマッチするものを選んでみてください。
②風量:髪を早く乾かすなら風量の数値をチェック
髪を早く乾かすなら、風量の強さを表す数値が「1.5m³/分以上」のものがおすすめ。
(〇〇m³/分)とは、1分間に出せる風の体積のことです。
この数値が大きいほど風量が強いことになります。
最近では「2.0m³/分以上」といった強力なドライヤーも登場。
たとえばダイソンは2.4m³/分と、ドライヤーの中でも風量がトップクラスです。
今まで髪を乾かすのに8〜10分かかっていた人が、ダイソンに変えて約半分の時間に短縮できたという体験談もあるほど。
今お使いのドライヤーで速乾性に物足りなさを感じているなら、風量の数値が高いものを選んでみてください。
シャープやパナソニックは風量が弱い?
高機能なシャープのドライヤーや人気のパナソニック「ナノケア」は、意外と風量がありません。
機種にもよりますが、1.1m³/分〜1.3m³/分ほどです。
というのも、シャープやパナソニックの高機能ドライヤーは、ヘアケアに注力した設計。
髪の絡まりを防いで摩擦ダメージを抑えるため、ゆるやかな風が出るようになっているんですね。
メーカーや機種によっては、高機能でありながら風量も兼ね備えたものもあります。
いいとこ取りをしたい方は、《機能性×風量》のバランスが取れたドライヤーを選んでみましょう。
③使いやすさ:重さや静かさで毎日快適に使える
ドライヤーは毎日使うものなので、重さや音、温度など使いやすさも確認しておくと快適です。
使いやすさは以下3つの項目をチェック。
- 重さ
⇒高機能ドライヤーなら500g〜600gが目安 - 静かさ
⇒風量が大きいほど音が大きくなる - 温度・風量の調節機能
⇒温度設定や風量設定が細かくできるとセットしやすい
ミニサイズのドライヤーなら400g以下の軽量タイプもあります。
しかしヘアケア機能があるドライヤーには、400g以下のものがないのが現状。
500g〜600gが平均の重さとなります。
700gでは長時間持っているとさすがに疲れてくるので、平均の重さを目安に選ぶのがおすすめです。
帰りが遅く、髪を乾かすのが夜中になる方は、音の大きさもチェック。
風量があると早く乾きますが、その分音も大きくなるので夜中に使いにくいでしょう。
静音レベルは使わないと分からないので、店頭で検証したり口コミを確認したりしてみてください。
また、髪へのダメージを減らすには「冷風モード」が必須。
風量や温度の調整のしやすさだけでなく、冷風モード付きだと使い勝手がいいですよ。
④コードの有無:コードレスなら旅先でも使える
「旅先にドライヤーを持っていきたい」「出張が多い」という方は、コードレスタイプを持っておくと便利です。
コードレスドライヤーは、本体を充電して使うタイプのドライヤー。
機能性よりも持ち歩きやすさ重視で、外出先で使う人向けにつくられた商品が多いです。
ただし軽くてコンパクトなものが多い分、ヘアケア機能は劣ることも…。
自宅用として高機能ドライヤーを備えておいて、使い分けするのがいいでしょう。
ダメージを防ぐドライヤーの正しい乾かし方
ドライヤーの機能を最大限に引きだすには、正しい髪の乾かし方を知っておくのも大切です。

- しっかりとタオルドライ
⇒タオルで髪を包んでポンポンと拭く - 手ぐしで髪の絡まりをほぐす
- 洗い流さないヘアトリートメントをつける
⇒手のひらに出して広げ、毛先につける - ドライヤーを20cm以上離して、根元から毛先に向かって乾かしていく
- 8割りほど乾いたら「弱温風」で前髪を仕上げる
- 前髪が乾いたら「冷風」で髪の熱を逃す
髪の根元に水分が残ると、うねりの原因になります。
はじめは髪を持ち上げて、根元から乾かしていきましょう。
ドライヤーで風を送る際は、同じ場所に風をあてないよう注意。
同じ場所に風をあてると熱ダメージが蓄積します。
本体を振って熱を分散させてください。
前髪を乾かす際は、左右からおでこに撫で付けるように乾かすとクセが出にくいです。
最後に冷風をあてることで、キューティクルが閉じて髪内部の栄養や水分が出ていくのを防げますよ。
ドライヤーの選び方や使い方に関するQ&A
Q1.ドライヤーのおすすめの収納方法は?
A.ドライヤーの収納には、ドライヤーホルダーやスタンドがおすすめです。
Q2.価格が安いドライヤーは髪に良くないの?
A.安い価格のドライヤーは、髪へのダメージ予防や乾き方のスピードが劣ります。
Q3.ドライヤーの寿命は?買い替えのサインは?
A.ドライヤーの寿命は、毎日使って4年前後です。
Q4.メンズもドライヤーを使った方がいい?
A.はい、男性もドライヤーで髪を乾かすべきです。
ドライヤーは機能や風量によって、乾くスピードや仕上がりが変わってきます。
◎ドライヤーの選び方
- 機能性:イオンやミストの放出機能で髪がサラサラになる
- 風量:1.5m³/分以上のものは風量が強い(早く乾く)
- 使いやすさ:重さ(500~600g)や風量調節の段階をチェック
- コードの有無:外出先で使うならコードレス推奨
◎ドライヤーの正しい使い方
- しっかりタオルドライ
- 手ぐしで髪の絡まりをほぐす
- 洗い流さないヘアトリートメントをつける
- 根元から毛先に向かって乾かしていく
※ドライヤーは20㎝以上離す - 8割りほど乾いたら「弱温風」で前髪を仕上げる
- 前髪が乾いたら「冷風」で髪の熱を逃す
ドライヤーでの乾かし方も、髪の毛の仕上がりを大きく左右するポイントです。
乾かし方を工夫することでもキューティクルが整って、髪が傷みにくくなりますよ。
あわせて目的にあったドライヤーを選んで、パサつきやカラーの退色などによる悩みを改善していきましょう。
【参考文献】
Dクリニック名古屋,
「【クリニック監修】楽な自然乾燥。でも髪には良くない?理由は?時短で髪を乾かす小技も伝授!」
SHARP,
「プラズマクラスターの効果」
Panasonic,
「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0E 高浸透「ナノイー」の効果」
価格.comマガジン,
「コレが本当の大風量! ダイソンのドライヤーを1か月使ってみて感じたこと」
smama,
「ドライヤーの寿命は何年?長持ちさせる方法と買い替えのサイン」
