「白髪染めしたいけどダメージが気になる」
「カラー剤で白髪を染めるとヒリヒリ痛い…」
このような方は、ヘナカラーで白髪を染めるのがおすすめです。
天然由来成分で刺激がやさしく、髪のトリートメント効果まで期待できますよ。
今回はヘナカラーのメリットや魅力を徹底解説!
もちろんヘナカラーの選び方・使い方まで詳しく紹介しています。
白髪が気になるけどうまく染まらない…という方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事で分かること】
- ヘナとは?ヘナカラーは白髪を染めるだけじゃない!
- ヘナのカラー剤を選ぶときの4つのポイント
- 1回だと十分に染まりにくい?ヘナカラーの染め方・頻度
- ヘナの危険性は?植物アレルギーの方は注意
ヘナとは?ヘナカラーの効果とオススメの人

ヘナカラーとは、ヘナの葉を染料に使うヘアカラー方法の1つ。
そもそもヘナは、インドや中東などの熱帯雨林に生えている植物のこと。
植物の色素で染めるので、優しい染め上がりになります。
ヘナカラーは、白髪にだけ色が入るのが特徴。
髪の脱色効果はなく、黒髪を染められないため、白髪染め向きのカラー方法です。
他にも、ヘナカラーには下記のような効果・メリットが期待できます。
【ヘナカラーの効果・メリット】
- カラー剤(化学染料)によるアレルギー・刺激のリスクが低い
- トリートメント効果がある
- 紫外線ダメージから髪を守る
- 頭皮環境を整える
【ヘナカラーがオススメの人】
- 市販の白髪染め(化学染料)だと頭皮が荒れる
- 髪が痛んでパサついている
- カサカサしたフケが出やすい
- 髪にハリ・コシがない
まずヘナカラーは天然由来のカラー剤なので、一般的なカラー剤よりも頭皮が荒れるリスクが低いのがポイントです。
ヘナは古くから薬草としても活用され、インドでは炎症抑制のためにも使用されているほどです。
さらに髪を補修する作用もあり、カラー時のパサつきといったヘアダメージの軽減にも効果的。
頭皮と髪に刺激のない白髪染めを求める人には、ヘナカラーが最適ですよ。
手軽に染めるならヘナカラーシャンプー・トリートメントもあり
カラー剤だけでなく、ヘナのカラーシャンプー・トリートメントもあります。
定期的に白髪染めをするのがめんどう…という方は、毎日のシャンプー・トリートメントをヘナに置き換えるだけで手軽に使えるのがうれしいですね。
使うごとに徐々に染まっていくので、色の調整がしやすいのもメリットです。
またヘナ以外にも頭皮や髪に優しい天然由来成分が配合されていることも多く、肌がデリケートな方にもおすすめですよ。
ヘアカラー向け市販ヘナを選ぶポイント4つ
ヘナカラーを選ぶ際は、4つのポイントをチェックしてください。
- 肌質や目的にあった染料か
- オーガニック認証されているか
- 白髪の状態に合った色味か
- 保湿成分が配合されているか
①化学染料の有無

ヘナカラーは、仕上がりや肌質にあった染料を選ぶことが欠かせません。
そもそもヘナカラーは、大きく分けて2種類あります。
種類 | 概要 | 成分表示 |
ケミカルヘナ | ・化学成分が配合 →カラーバリエーション・発色の良さを求める方 | ジアミン 塩基性青7 赤277‥など |
ナチュラルヘナ | 100%植物が原料 →敏感肌・ヘアダメージが気になる方 | ヘナ |
発色の良さやカラーを選びたい方は「ケミカルヘナ」が向いています。
ケミカルヘナは、染まりやすさや色モチなどを良くするために化学染料を加えたヘナカラー。
特に発色を良くするために、ジアミンがよく用いられています。
明るさや色のバリエーションが豊富なヘナには、ジアミンが含まれていることがほとんどです。
ただし、ジアミンは化学物質なので、肌が弱い方は避けたほうがベターでしょう。
一方で、敏感肌・髪のダメージが気になる方は「ナチュラルヘナ」がおすすめ。
植物のみで製造されているので、化学染料によるアレルギー反応が起こりにくいです。
美容室で施術する場合は、発色や刺激について美容師さんに相談談するのもオススメですよ。
②オーガニック認証されているか
より頭皮や髪に優しいものにこだわるなら、オーガニック認証のヘナカラーを選ぶのがおすすめ。
オーガニック認証とは、有機栽培*で作られた製品を証明する基準です。
(*化学肥料や農薬にたよらず、天然の肥料で農作物を作る方法。)
国や認定機関が厳しく審査しているので、信頼できる製品となっています。
オーガニック認証されているかどうかは、表示マークをチェックしましょう。
引用:みんなのヘナ
オーガニック認証を受けたメーカーは、農薬や肥料、製造工程を毎年届け出る必要があります。
保湿効果など植物の恵みを最大限に引き出すのはもちろんのこと、環境や生産者にもやさしいのが魅力です。
ちなみに日本ではヘアケア用品に対し、国のオーガニック認定機関は存在しません。
とはいえ、民間の認証機関が海外同様に厳しい基準で認証マークを発行していますよ。

引用:日本オーガニックコスメ協会
引用:エコサートジャパン
パッケージやボトルにマークの記載があるので、確認してくださいね。
(関連:【オーガニックとは?】有機栽培・無農薬との違いや意味、選び方をどこよりも簡単に解説)
③どんな色味に仕上がるか(インディゴ・ヘナ100%)

ヘナカラーで白髪染めをするなら、白髪の状態に合わせてヘナの色味を選ぶようにしましょう。
ヘナは配合量で仕上がりの明るさが変わります。
- ヘナ100%…赤みのあるオレンジ
→白髪が少ない - インディゴ(木藍)配合…地毛に馴染むブラウンやブラック
→白髪が多い
ヘナはオレンジの色素なので、ヘナだけで白髪を染めるとオレンジ色になります。
白髪が少ないのであればハイライトのようになって、立体感のあるオシャレを楽しめますよ。
黒色やブラウン系といった自然な色にするなら、藍色のインディゴがブレンドされたものを選びましょう。
インディゴを混ぜる割合によってオレンジ色が抑えられて、濃い色に仕上がります。
白髪が多い方もインディゴが含まれたものの方がきれいに馴染みますよ。
配合量は、原材料の記載順になっています。
暗めに染めたい方は「インディゴが先頭」になっているもを選ぶとベターです。
また商品ごとにカラーリング例の写真がある場合もあります。
購入前に好みのカラーをチェックしておくといいでしょう。
【インディゴの配合方法に注意】
髪を暗くするには、2パターンの方法があります。
- ヘナの粉末にインディゴが配合されているタイプ
- 一度ヘナだけで染めた後にインディゴで染めて色を暗くするタイプ
ヘナ染めとインディゴ染めの2工程あるタイプは時間も手間も倍かかります。
あらかじめインディゴが配合されているものを選ぶのがオススメですよ。
パッケージや使用方法をよく確認してから購入してくださいね。
④保湿効果のある成分配合
髪のきしみやダメージが気になる方は、保湿効果のある植物成分をチェックしましょう。
- ブッソウゲ(ハイビスカス)
- アカシアコンシナ果実(シカカイ)
- グアーガム…など
ヘナには収れん作用*があり、最初から数回はきしみを感じます。
*引き締め作用のこと。髪を守るキューティクルを引き閉め、水分や栄養分を閉じ込める。
ダメージによるものではないとはいえ、手触りは気になりますよね。
保湿成分が入っていれば、ヘナの効果も相まって白髪染め後でも髪がさらっと潤うのがうれしいポイントです。
特にカラーリング後に髪がきしみやすい方は、保湿成分配合のものがおすすめですよ。
1回では染まらない?ヘナカラーの正しい塗り方・使い方
自宅でヘナカラーを行う際は、以下のようなステップで使ってください。
- 粉末を容器に入れペースト状にする
→お湯の温度は45℃程度 - 髪を濡らし、軽く水気をとる
- たっぷりペーストを塗っていく
(髪の根元→後ろ髪の順→やさしく馴染ませ揉み込む) - 頭頂部に髪を寄せ集める
- 寄せ集めた状態で、髪全体にペーストを塗る
- 髪にラップをかけ、ドライヤーで2〜3分温める
- 30分〜40分※ほど放置 ※商品によって異なるので要チェック!
(保温性の高いキャップ等をかぶるとベター) - ペーストを洗い流す
【準備するもの】
- ヘナ
- ボール(ヘナを入れる容器)
- ハケ・泡立て器
- お湯(45℃程度)
- 霧吹き
- クロス(汚れてもいいタオルやごみ袋でもOK)
- ゴム手袋
- 耳キャップ
- コーム
- サランラップ
まずは必要な道具を揃え、カラー剤の準備をします。
お湯で粉末を溶かす際は、マヨネーズほどの粘度にするのがポイントです。
次に髪をしっかり濡らしたら、ヘナを塗っていきましょう。
ヘナはたっぷり髪にのせ揉みこむように、よく馴染ませてください。
塗り残しがないか確認し、ラップを被せて放置します。
ヘナは乾燥するとダマになり色ムラの原因になるので、密封するのがポイントです。
また放置時間はメーカーごとに異なるので、使用方法をよく確認してください。
髪の長さや白髪の量によっても変わるので、様子を見みながら時間を置きましょう。
放置後、最後に色水がでなくなるまで洗い流します。
髪が濡れたままだと服に色移りすることがあるので、すぐに乾かすようにしてくださいね。
【色落ちを防ぐためには】
2週間に1回の頻度を目安に、2〜3回ほど続けて染める必要があります。
染めた直後2〜3日は、お湯のみの洗髪の方が色落ちしにくいです。
ヘナカラーは1回では十分に染まりにくく、使い始めは色落ちしやすいので注意してくださいね。
ヘナの危険性やデメリットについて
ヘナカラーの危険性は極めて低いです。
ただ植物由来なので、植物アレルギーがあるとカブレ・赤みが出る恐れがあります。
気になる方は、使用前にパッチテストをしておきましょう。
またヘナカラー後は、縮毛矯正やパーマがかかりにくくなるデメリットがあります。
パーマをあてたい時は、あらかじめ美容院で相談しておくといいですよ。
ダメージ補修や頭皮環境の改善も期待できるヘナカラー。
頭皮や髪に優しく白髪カバーできるのがうれしいですね。
白髪の状態や肌質に合わせて正しく選ぶ・正しく使うのが、ヘナカラーで満足のいく仕上がりになるコツですよ。
【選び方のポイント】
- 目的・肌質に合わせた染料
→発色・カラーバリエーション…ケミカルヘナ
→肌・髪へのやさしさ…ナチュラルヘナ - オーガニック認証マーク
- 仕上がりの色味
→明るめ…ヘナ100%
→暗め…インディゴ配合 - 保湿成分
→ブッソウゲ・アカシアコンシナ果実など
【染め方のポイント】
- 粉末の固さはペースト状にする
- 髪をしっかり濡らす
- ヘナをたっぷり髪につける(地肌から毛先まで)
- ヘナが乾かないようにラップ・キャップをする
- 十分に時間を置く
ヘナカラーを取り入れて、白髪染めを楽しみましょう。
