「髪がパサついて、スタイリングがしにくい」
「ボリュームが減って髪のまとまりが悪い」
スタイリングがしにくい…と感じたら、男性もトリートメントが必要。
髪はドライヤーの熱、ストレスなど毎日ダメージを受けています。
このページでは、メンズトリートメントの正しい選び方やケア方法をご紹介。
髪の変化を感じている方はチェックしてみてください。
【この記事で分かること】
- メンズトリートメントは、男性の特性に合わせて作られている
- 市販メンズトリートメントは、【悩みを解消する成分や香り】で選ぶ
- 【インバス・アウトバス】から使いやすい方を選ぶのも大切
- メンズトリートメントを正しく使って清潔感あふれるイメージへ
メンズトリートメントとは?トリートメントは男性にも必要?
メンズトリートメントとは、その名の通り男性向けのトリートメントのこと。
髪のダメージ補修や乾燥予防をして、セットしやすいまとまった髪へ導きます。
トリートメントというと女性が使うイメージがありますが、メンズトリートメントは男性が使いやすい工夫をされていることが特徴。
下記のようにダメージ毛のケアはもちろん、太くて硬い髪質の改善など、男性特有の悩みをサポートします。
- カラーやパーマ、ブリーチを繰り返している
- 髪自体が硬くてセットしづらい
- 毛量が多くまとめらない
- くせ毛を伸ばしたい
さらにパッケージや香りも男性向けに作られているので、手に取りやすいですよ。
「パサつきが気になる」「楽にスタイリングしたい」という方は、ぜひ試してみてください。
市販メンズトリートメントの選び方
メンズトリートメントを選ぶときは、下記2つのポイントをチェックしましょう。
- 成分…目的や悩みに合った成分が配合されているか
- 匂い…シーンや好みにあっているか
①仕上がりに求める成分

メンズトリートメントを選ぶときは、髪質や悩みに合った成分をチェックするのが大前提。
【パサつきを抑える】…ダメージケア成分
- グリセリン
- セラミドNP
- コラーゲン
- リピジュア
- 動物油(ハチミツ)
- 植物油(ヒマワリオイル、アーモンド油、ツバキ油)など
【広がりを抑える】…まとまりをだす成分
- アクリレーツコポリマー
- ジメチコン・シクロメチコン・シクロペンタシロキサン(シリコン)など
【ボリュームをだす】…植物油・保湿剤がメイン成分
- 植物油(アーモンド油、椿油)
- ノンシリコンなど
【カラー・パーマ後のケア】…モチをよくする成分
- ヘマチン
- ジメチコン
- 加水分解ケラチン
- クエン酸(pH調整成分)など
パサつきや広がりを抑えたいなら、髪のダメージ補修をしてまとめる成分を選ぶのがベター。
逆にボリュームが出づらいなら、ノンシリコンや植物油など軽い仕上がりになる保湿成分を選びましょう。
またカラー・パーマ後は、髪の表面が傷んで毛髪内部の水分が流れやすい状態。
コーティング成分やPH調整成分で内外から髪を整えると、カラーやパーマが長持ちする効果も期待できますよ。
頭皮のかゆみ・肌にニキビができやすいなど頭皮トラブルが出やすい方は、以下の成分に注意。
- シリコン
- コンディショニング成分(カオチン界面活性剤など)
- 防腐剤(メチルイソチアゾリノンなど)
- タール色素(「赤203」など数字+色の表記)
刺激になる可能性があるので、成分表示をチェックして避けるのをオススメします。
②好みに合った香り・匂い
使用頻度が高いトリートメントは、好みに合った香りを選びましょう。
- フローラル…花の香りがベース
- シトラス…柑橘系がベース
- ハーバル系…ハーブ系がベース
- 無香料
爽やかでスッキリした香りが多いですが、迷ったらシトラスの香りが使いやすいですよ。
ハーバル・フローラル系は、配合されている植物によって香りが変わります。
ほのかに香る程度なので、ナチュラルな香りが好みの方にオススメ。
また普段から香りつきの整髪料や香水を使うなら、無香料タイプがベストです。
ステターがおいてある場合もあるので、香りを確かめながら選んでくださいね。
髪に合わせて使い分け!トリートメントの種類は2つ
さらにトリートメントには、洗い流すタイプ・流さないタイプがあります。
(※タップで各項目にスクロールします。)
- インバス(洗い流す)トリートメント
→入浴中にヘアケアをしたい
→髪の保湿・ダメージ補修をしたい - アウトバス(洗い流さない)トリートメント
→朝のヘアセットの補助をしたい
→乾燥・紫外線などのダメージを予防したい
自分のライフスタイルや目的に合わせて、使い分けてみてください。
洗い流すトリートメントは髪悩みにあった成分で選ぶ
洗い流すトリートメントは、入浴中に仕様するヘアケアアイテム。
髪のダメージケアに集中したい方にオススメです。
髪悩みに合った成分を選ぶことで、しっかりアプローチできますよ。
基本的に、成分は配合量が多い順に書かれています。
パッケージ裏にある成分表から記載有無と順番をチェックしてください。
乾燥・ダメージケア:保湿成分・補修成分

髪の乾燥対策には、保湿成分+補修成分が配合されているトリートメントがベスト。
髪は紫外線を浴びたり、カラーやパーマを繰り返すことで乾燥します。
特に傷んだ髪は毛髪内部の水分量が乱れやすく、切れ毛などのダメージに繋がりかねません。
つまり、髪をダメージから守るには油分と水分のバランスが大切ということ。
保湿成分と合わせて、油分にも注目してくださいね。
保湿成分 | 髪なじみがよい油分 (補修成分) |
グリセリン セラミドNP コラーゲン リピジュア | 動物油(ハチミツ) 植物油(アルガンオイル、シア脂、アーモンド油、椿油) |
広がる髪を抑える・ハイダメージ:シリコン・コンディショニング成分
髪が広がりやすい方は、シリコン・コンディショニング成分に注目。
シリコンは髪1本1本をコーティングしてツヤを出し、パサつきを防止。
コンディショニング成分は、乾燥や静電気など外部ダメージから髪を守ります。
コンディショニング成分 (カチオン界面活性剤) | シリコン成分 |
ベヘントリモニウムクロリド | ジメチコン シクロメチコン シクロペンタシロキサンなど |
シリコン成分は名前に~コンとつくものが多いので、成分名の語尾に注目してみると分かりやすいですよ。
細毛・猫っ毛:ノンシリコン
髪のボリュームがでにくい方は、ノンシリコンに注目。
特に細毛・短髪の方は、シリコンなどのコーティング剤の重みで髪がぺたんとしやすいのがネック。
ノンシリコンはその名の通り、コーティング剤が入っていないので自然とふんわりします。
市販品を選ぶときは、成分表を見てシリコン成分(「~コン」と表示される成分)が入っていないものを選べばOKです。
パッケージに「ノンシリコン」と記載されていることも多いですよ。
髪がぺたんこ:植物オイル・保湿剤がメイン
ダメージによるハリ・コシ不足なら、植物油・保湿成分がメインに配合されているアイテムを選びましょう。
植物オイルは、乾燥などのダメージによって、失われた水分や栄養分を補ってくれます。
植物油成分 | 保湿成分 |
ヒマワリオイル アルガンオイル アーモンド油 椿油 | グリセリン(BG) |
オイルだとベタつくイメージがありますが、天然の植物オイルであれば程よくまとまりますよ。
カラーケア:pHコントロール成分・保護・補修成分
カラーやパーマを長持ちさせたいなら、pH(ピーエイチ)*コントロール成分に注目。
*水溶液の性質(酸性・アルカリ性)の程度をあらわす単位
通常、健康な髪は弱酸性で、カラー・パーマをすると薬剤の影響でアルカリ性に傾きます。
アルカリ性はキューティクルが開いている状態。
pHを調整して弱酸性にいち早く戻すことで、カラーやパーマ剤の流出を防ぐというワケです。
またダメージケアも一緒にしたい方は、以下のヘアケア成分に注目してくださいね。
カラー・パーマ後に 適したヘアケア成分 | pHコントロール成分 |
ヘマチン ジメチコン 加水分解ケラチン | クエン酸 |
洗い流さないトリートメントはテクスチャーで選ぶ
洗い流さないトリートメントは、朝のスタイリング時に併用するアイテム。
ドライヤーや紫外線といった髪のダメージ予防や、寝癖直しに活用できます。
目的にあわせてテクスチャーを使い分けるのがベストですよ。
- オイル・クリーム(しっとり)
…髪のツヤだし・熱ダメージ保護・セット力重視 - ミルク(さらっと)
…保湿力重視・トリートメント初心者 - ミスト(軽め)
…寝癖直し・ダメージ保護
オイル・クリームタイプ:しっかりまとまる
ヘアオイル・ヘアクリームは、髪のまとまりを良くしたい方におすすめです。
- 硬くて太い毛
- くせ毛
- 広がるダメージヘア
油分が多いのでセット力が高く、スタイリング剤としても使いやすいのが特徴。
「きれいに髪をまとるならヘアクリーム」
「束感・ツヤのある旬な濡れ髪スタイルならヘアオイル」
と使い分けるのがオススメですよ。
ただし髪質が硬いと水分を弾きやすいので、オイルが馴染みにくいことも。
馴染みが悪いようであれば、クリームタイプを使用してみてくださいね。
(関連:太くて硬い髪の男女必見!シャンプー・トリートメントの選び方やセット方法)
【おすすめの使用方法】
- ドライヤー前の髪の保護
- スタイリングの仕上げ
ヘアオイルの選び方や使い方をチェックする。
→おすすめヘアオイルは?髪質別に効果のある選び方・使い方をチェック!
レベナオーガニックでは男女兼用で使えるヘアオイルをご用意しています。
→レベナオーガニック「シルキーモイストオイル」がおすすめの人は?使い方・効果を徹底調査
ミルクタイプ:サラッとまとまる
ヘアミルクは、髪のボリュームが出にくい方に向いています。
- 柔らかくて細い毛
- 毛量が少ない
- ウエーブスタイルのパーマ・くせ
軽くてさらっとした仕上がりになるため、髪がペタンとなりにくいことが特徴。
ウェーブスタイルの髪型で、くせやパーマを生かしたい方とも相性バツグンです。
セット力はやや弱めですが、髪になじみやすくサラッとした仕上がり。
水分と油分のバランスがいいため、保湿効果が期待できます。
トリートメント初心者にも扱いやすいので、ヘアミルクから試してみるのもおすすめですよ。
【おすすめの使用方法】
ドライヤー前後の髪の保護
ミストタイプ:ナチュラルにまとまる
ミストタイプは、朝のスタイリング+ヘアケアをしたい方に向いています。
- ヘアアイロン・ドライヤーを使用
- パーマヘア
スプレー型で髪に吹き付けやすく、軽い質感でナチュラルな仕上がり。
髪なじみが良く、スタイリングだけでなくダメージ補修も期待できます。
サラッとしているので、ベタつきが苦手な方でも使いやすいですよ。
ただ油分が少ない分、熱から保護する効果がやや弱いのがネック。
髪のバリア効果も欲しい方は、オイルタイプやクリームタイプと併用してみてください。
またミストタイプには艶出しやパーマキープ、UVカット効果など様々な商品があります。
ヘアスタイルや用途に合わせて選ぶといいでしょう。
【おすすめの使用方法】
- 朝のドライヤー・へアセット前(寝癖直し)
- スタイリングの仕上げ
メンズトリートメントの使い方
先述の通り、トリートメントはタイプによって使うタイミングが異なります。
正しい使い方をして、効果を最大限に引き出しましょう。
洗い流すトリートメントの使い方
洗い流すトリートメントは、入浴中に使用します。

- ブラッシング
→毛先からやさしくとかす - 湯洗い
→38℃前後のお湯で1分半 - シャンプー
→手で軽く泡立ててから指の腹で洗う - トリートメント
→手に広げて毛先につける - 洗い流す
→すすぎ残しのないようにしっかり流す
トリートメントのポイントは手先に揉み込むようにつけること。
髪が短い方は髪が地肌に張りついてしまうので、髪を持ち上げてからつけていきましょう。
髪の長さが5㎝以内であれば、トリートメントは1~1.5㎝(半~1プッシュ)が適量です。
手のひらに伸ばしてから、持ち上げた髪の毛先につけていきます。
足りなくなったら半プッシュずつ足してください。
ちなみにコンディショナーの後に使うことを推奨しているトリートメントもあれば、シコンディショナーの代わりに使用できるものもあります。
パッケージを見て、使用方法を必ず確認しておきましょう。
洗い流さないトリートメント
基本的にはドライヤーの前に使います。
- タオルドライ
- 手のひらにだしして、伸ばす
- クシでとかす
(髪になじみやすくなる) - ドライヤー
→根元から乾かす
つけるときは手のひらに伸ばしてから、毛先につけていくとムラなくつけられます。
ミストタイプなら、気になる部分に一吹きするイメージでOKですよ。
またアウトバストリートメントは、髪につける量が効果を左右します。
量が多すぎても少なすぎても効果を感じにくくなるので注意してください。
ポンプ式なら1プッシュが適量ですよ。
また基本的に1度つけると、やり直しできないので要注意。
つけ足す場合は、半プッシュずつ足していくのがおすすめです。
【美容師さんもやってる!おすすめスタイリング】
補修効果にプラスして、まとまりを加えたい方は、スタイリング剤と洗い流さないトリートメントの併用がおすすめ。
先にトリートメントを軽くつけるか、スタイリング剤とトリートメントを手の平で混ぜて髪につける方法です。
まとまり感が出て、髪の表面にツヤを出すことができますよ。
髪は見た目の印象を左右する大切なパーツ。
メンズも髪の扱いにくさを感じたら、トリートメントは必要です。
目的や髪質別にメンズトリートメントを選べば、作りこみすぎないナチュラルな清潔感がだせますよ。
トリートメントの種類は大きく分けて2つ。
- 洗い流すトリートメント…ダメージ補修がメイン
→夜のヘアケア - 洗い流さないトリートメント…ダメージ予防がメイン
→朝のセット前・スタイリング補助剤
しっかり活用して、印象を格上げしましょう。
参考献分
大月 渉,
『人生は髪でズバッと変わる なんとなく髪を切って損をしないためのすごいコツ』,
一迅社,2019.3.1
田村 俊人,
『「稼ぐ男」のバレない男性美容』,
主婦の友社, 2015.11.13
加藤 智一,
『お洒落以前の身だしなみの常識』,
講談社,2013.5.23
