「オーガニックコスメ=肌にやさしい」というイメージがありますよね。
ただ最近は“なんちゃってオーガニック化粧品”も増えてきているので、何だかアヤしい…と思っている方もいるかもしれません。
そこで今回は、オーガニックコスメの特徴や効果を徹底解説。
もちろんオーガニックコスメの選び方も紹介しているので、使ってみたいという方は必見です。
オーガニックコスメのメリット・デメリットを知って、コスメの選択肢を広げてみてください。
【この記事で分かること】
- オーガニックコスメ=天然の植物を使ったコスメ
- ナチュラルコスメやミネラルコスメとは原料や成分に違いがある
- ナチュラルコスメのメリット・デメリット
- 高品質なナチュラル化粧品を選ぶための3つのポイント◎
オーガニックコスメとは?どんな商品がある?

オーガニックコスメとは、農薬や化学肥料を使わずに育てられた植物由来のコスメのこと。
石油系原料や合成ポリマーなど、基本的に一般的なコスメ(ケミカルコスメ)に使われる化合物が不使用なのが最大の特徴です。
天然の成分が直接アプローチし、肌本来が持つ力を引き出して乾燥や肌荒れを予防してくれます。
欧米では「植物治療」としてオーガニック製品が応用されるほど、植物の力は期待されているんですよ。
さらにオーガニックコスメを作る多くのメーカーが、土壌整備から製造工程、流通に至るまで自然環境への負担を最小限にしています。
オーガニックコスメは肌への負担だけでなく、環境への負担が少ないのも魅力です。
そんなオーガニックコスメは、実に多くの種類の商品が登場。
- リップ
- ファンデーション
- コンシーラー
- アイシャドウ
- アイライナー
- アイブロー
- マスカラ
- チーク
化粧水・化粧下地・日焼け止めなど、メイク用品以外にもオーガニック仕様のアイテムが登場していますよ。
(参考:オーガニックシャンプーのおすすめの選び方って?効果や注意点までたっぷり解説)
「化学成分だと荒れやすい」
「環境にやさしいコスメを選びたい」
といった方には特にオーガニックコスメがおすすめですよ。
オーガニックコスメとナチュラルコスメ・ミネラルコスメの違い

オーガニックコスメに似た「ナチュラルコスメ」「ミネラルコスメ」とは、原料や配合成分に違いがあります。
- オーガニックコスメ
⇒有機栽培された植物の成分を配合 - ナチュラルコスメ(自然派化粧品)
⇒植物エキスの成分を多く使った化粧品
⇒有機栽培でなかったり化学成分が配合されていたりする商品もあり - ミネラルコスメ
⇒ミネラルである天然鉱物(マイカ・酸化チタンなど)が主成分
⇒石鹸のみでメイクを落とせる - エシカルコスメ
⇒化学成分や動物実験による原料の使用を控えている
⇒生産地域の資源を活用している
オーガニックコスメとナチュラルコスメは非常に似ていますが、有機栽培*された原料を使っているかどうかが大きな違い。
*農薬や化学肥料を使わずに育てられた植物のこと。
ナチュラル化粧品は有機栽培でなかったり、化学成分がはいっていたりする場合もあるので成分表示の確認が必要です。
ミネラルコスメは、天然鉱物を主成分とした化粧品。
鉱物と聞くと抵抗を感じるかもしれませんが、赤ちゃんに使えるほど肌に優しく石鹸でささっとメイクを落とせます。
エシカルコスメは天然成分の使用ではなく、人・環境・社会をより良くするためにつくられた化粧品です。
化学成分を控える他、環境保護や地域の資源の活用・雇用創出なども目的としているんですね。
目的にあったコスメを選べば、よりメイクが楽しくなりますよ。
▼オーガニック製品の特徴やメリットを詳しく知りたい方は、下記ページもあわせてチェック!
肌に変化はある?オーガニックコスメの効果・メリット

オーガニックコスメを使うことで、次のようなメリット・効果が期待できます。
- 肌が本来持つ美しさを引き出す
- 化学物質による負担が少ない
- 植物のもつ精油の香りによるリラックス効果
先述の通り、オーガニックコスメのメリットは肌がもともと持っている機能を引き出すサポートをすること。
植物由来の成分がアプローチすることで、潤いを与える、乾燥から肌を守る・整えるといった肌の変化を期待できますよ。
一概に化学成分が悪い・刺激が強いというワケではありませんが、化学物質による刺激が少ないのは事実。
ケミカルコスメだと痒くなるなど、肌が荒れやすい方は試してみる価値アリです。
さらにオーガニック化粧品は、基本的に防腐剤を使っていません。
その分使用期限は短いですが、フレッシュなまま使えるのはうれしいポイントです。
また化粧品によっては、植物本来の精油の香りにリラックス効果が期待できる場合も。
花や草木の自然な香りで癒されながら、メイクやスキンケアを楽しめますよ。
オーガニックコスメのデメリット・危険性

オーガニックコスメにはメリットばかりではなく、デメリットもあります。
- 肌と相性が悪い商品もある
- 植物アレルギーがあるとアレルギー反応がでる場合がある
- 一般的なコスメよりも使い心地が劣りやすい
- 「なんちゃってオーガニックコスメ」も混じっている
そもそもオーガニックコスメだからといって、すべての肌に合うわけではないので要注意。
肌質によってはヨレやすい、カバー力が足りないなど、満足の行く仕上がりにならない可能性があります。
植物が主原料なので、植物アレルギーがあるとかゆみなどのアレルギー反応が出る場合も…。
心配な方はタッチアップ・パッチテストをするといいでしょう。
さらにオーガニックコスメは化学成分を避けているため、使い心地がやや劣るのもネック。
コスメの伸びや肌ざわりを良くする化学成分が不使用なので、テクスチャーが好みでない場合もあるので注意してください。
また日本には、オーガニックコスメを認める明確な基準がありません。
植物由来成分を少量加えただけでも「オーガニック化粧品」と名乗れるので、正しい選び方を知るのが大切ですよ。
オーガニックコスメの選び方・ポイント
オーガニックコスメで植物成分の恩恵を受けるためにも、3つのポイントを押さえて選んでみてください。
- オーガニックコスメブランドで選ぶ
- オーガニック認証マークをチェック
- 成分表から合成成分がないかチェック
①オーガニックコスメブランドで選ぶ

まずはオーガニック特化のコスメブランドをチェックしてみましょう。
日本のオーガニックコスメブランドも多くあります。
- RUHAKU
- do otganic
- antianti organics
- SHIGETA
- m.m.m
- AQUA
上記はすべて、合成科学成分を避け植物由来にこだわるオーガニックブランド。
オーガニック認定された栽培地で製造したり、オーガニック認証されていたりするのが魅力です。
ブランドによっては「原産地域まで公開」「研究から開発まで一貫して行う」といった取り組みをしています。
オーガニックブランドで絞り込めば、オーガニックコスメを探すのもスムーズです。
【試供品・トライアルから始めてみるのもアリ】
「肌に合うかどうか気になる…」という方は、試供品・サンプルで一度試してみるのがいいでしょう。
ブランドによっては数日間試せるトライアル品の販売もしていますよ。
国産オーガニックコスメブランド「レベナオーガニック」
当サイトを運営する「Lebena organic」でも、オーガニックのヘアケア用品を展開しています。
そんなレベナオーガニックでは、8つの基準を設けて商品を開発。
- すべての原料のうち95%以上は天然由来原料を使用する
- すべての原料のうち10%以上はオーガニック原料を使用する
- 石油系合成界面活性剤は使用しない
- 合成着色料は使用しない
- パラベンは使用しない
- 遺伝子組み換え植物は使用しない
- 製品における動物実験は実施しない
- 使用している植物原料、オーガニック原料を明記する
レベナオーガニックの商品は、95%以上がオーガニックの原料を使用。
化学的な洗浄成分や合成着色料などを使っていないので、肌や環境にやさしく使えますよ。
現在はシャンプーやトリートメント、シルキーモイストオイルを揃えているのであわせてチェックしてみてください。


②オーガニック認証マークをチェック

オーガニック認証マークをチェックすれば、一目でオーガニックコスメかどうかがわかります。
【日本の認証マーク】
引用:日本オーガニックコスメ協会
引用:エコサート・ジャパン株式会社
【海外の認証マーク】
引用:Peachy
先述していますが、日本は国が定める正式なオーガニック認証がありません。
植物由来の成分を少し入れただけで「オーガニック」と記載できてしまいます。
有機栽培のためのJASマークはありますが、化粧品は認定対象外なんですね。
とはいえ、コスメには民間の認証機関があり、厳しい審査基準を設定しています。
なかでも日本にも会社を構える「エコサート」は、世界54ヵ国で認証実績のある世界的な認証機関です。
国内外問わず認証機関での基準は非常に厳しいんですよ。
認証マークがあるのは原料・製造工程の安全性や環境への配慮がされている証拠。
確かなオーガニック品質のコスメを手にするなら、認証マークがあるかどうかを確認しましょう。
③成分表に合成成分がないかチェック
オーガニックコスメを選ぶときは、合成成分を確認するのも重要です。
商品の側面・裏面を見て、下記のような化学成分の有無や配合量をチェックしてみましょう。
表記例 | |
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合成界面活性剤 (洗浄成分) |
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合成防腐剤 |
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油性成分 (エモリエント剤・柔軟作用) |
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合成色素 |
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合成香料 | 香料 |
合成ポリマー (乳化材・感触改良・皮膜形成) |
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コスメの成分表は、基本的に配合量が多い順番で記載。
上記成分が前の方に書かれていれば、それだけ含有量が多いことになるので注意しましょう。
オーガニックブランドによっては、公式サイトで原料や成分を開示しています。
配合成分にも目を向けることで、より高品質なオーガニックコスメを試すことができますよ。
オーガニック化粧品は、植物由来の成分を贅沢に使った自然派コスメ。
肌本来の持つ力に直接アプローチして、自分自身の力で肌荒れなどを防ぐ効果を引き出してくれます。
効果を知って正しく活用すれば、肌が弱い方でも楽しく・快適にメイクができますよ。
環境にも配慮しているので、エコに関心が高い方にもぜひ試してもらいたいアイテムです。
最後にオーガニックコスメのメリット・デメリットや選び方をおさらいしておきましょう。
【オーガニックコスメのメリット・デメリット】
▼メリット
- 肌本来の美しさを引きだす
- 化学物質による負担が少ない
- 植物のもつ精油の香りによるリラックス効果がある
▼デメリット
- 肌質や植物アレルギーに合わない商品もある
- ケミカルコスメよりテクスチャー/使い心地がやや劣る
- なんちゃってオーガニックコスメと見分ける必要がある
【オーガニックコスメの選び方】
- オーガニックブランドから選ぶ
- オーガニック認証マークを選ぶ
→エコサートマークなど - 合成成分の確認する
→成分表示をチェック
まずは自分の肌に合うかどうか、パッチテストや試供品から試してみるのがおすすめ。
国産ブランドも数多く存在しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
参考文献
一般社団法人日本オーガニックコスメ協会
「無添加、自然派化粧品、オーガニックコスメの違いについて」
美容経済新聞
「㉗常在菌研究(上)」
千葉商科大学
「エシカルコスメの最新事情と上手な選び方」
