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【オーガニックとは?】有機栽培・無農薬との違いや意味、選び方をどこよりも簡単に解説

【オーガニックとは?】有機栽培・無農薬との違いや意味、選び方をどこよりも簡単に解説

ちまたでよく耳にする「オーガニック」
なんとなく良さそうなことはわかるけど、オーガニックって具体的にどういうもの?と疑問をもつ方も多いのではないでしょうか。

実は私たちの体にとってメリットがあるだけでなく、自然や動物・生産者にも配慮しているのがオーガニック製品です。
正しいオーガニックの知識を身に着ければ、世界に優しさをつなげていくことができますよ。

【この記事でわかること】

  • 「オーガニックは「体にいい?の真実。本当の意味と目的
  • オーガニックは環境にも生産者にも配慮されている
  • オーガニック製品は「食べ物」「コスメ」「ファッション」から取り入れOK
  • オーガニック製品を選ぶポイントは、認定マーク・成分

オーガニックとは「自然の恵み」を生かした農・畜産業、加工方法

オーガニックは化学的な成分が含まれていないオーガニックとは「有機の」という意味。
太陽や水、土に住む微生物など、自然の力で作り出された農・畜産・加工方法を指します。

  • 農業(野菜など)
    農薬や化学肥料を使わない
    →3年以上化学合成の農薬、肥料を使用していない土で栽培
  • 畜産業(肉・加工食品など)
    農薬を使用していない餌で飼育
    →ホルモン剤や抗生物質などの化学物質を投与していない
  • 有機栽培(コスメ・服の原料など)
    自然の肥料(枯れ葉、藻類など)を用いて栽培された植物で生産

たとえば、「オーガニック食品=農薬などの化学的な成分が含まれていない食品」という意味です。

またオーガニックには”自然に即した”という意味もあり、「自然とともに生きるライフスタイルを目指す」という取り組みのことも含んでいます。

「オーガニック」と似ている言葉

以下は、「オーガニック」と間違えやすい言葉です。
「農薬を使用しない」「添加物を使用しない」など共通する部分もありますが、違う意味なので混同しないようにしましょう。

【無農薬】生産期間中に全く農薬を使用しない栽培方法。

土に農薬が残っている場合でも栽培中に農薬を使用していなければ「無農薬」。
(オーガニックの場合は3年以上、無農薬の畑で作られていることが原則)

厳格な基準やそれを認定する機関がないため、現在は「無農薬」と表示することは禁止されている。

【無添加】「保存料・着色料」など何らかの添加物を使用していないこと。

その製品の加工工程全てで添加物を使用していないこと。
添加物は使用していないだけで、化学的な成分は含まれている。
(基本的にオーガニックは化学製品がほとんど含まれていない)

(参考:食品添加物とは?本当に危険?健康への影響や種類、摂取量を徹底解説

【ボタニカル】「植物由来の」という意味。

栽培過程で化学肥料を使用することもある。
(オーガニックは栽培時に天然の肥料を使用)

【ナチュラル(自然派)】天然由来のもの。

天然由来とは天然の素材を加工して精製しているもののこと。
天然成分だけで構成されているわけではない。
(オーガニックはほとんどが自然の成分)

オーガニックの目的は人・自然に優しく、公平であること

オーガニックの目的は4つあり生態系・健康環境・人権への配慮オーガニックの真の目的は、「自然と人間の調和」です。

  • 生態系…自然との共生(農薬で虫を殺さない など)
  • 健康…添加物の低減・食品の安全性の確保
  • 配慮…環境保護(大気汚染から環境を守る・適地適作・地元の文化を守る など)
  • 公平…健全な社会の実現(児童労働の禁止・植民地栽培の排除・南北格差の解消 など)

(出典元:日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会「オーガニックは楽しい」

上記4つの目的は、「私たちの生命は自然環境の中で循環している」という考えに基づいています。

たとえば虫がつかないように農薬をまいた畑は微生物を殺し、土壌の養分を劣化させて再利用できないばかりか、最終的に生態系を崩しかねません。

農薬を使わないオーガニック製品を積極的に取り入れれば、微生物や植物の生存環境を崩さない農作環境を支援・貢献できます。

農業は食糧の安定的な供給を第一の目的とする人間活動であるが、生態リスクを引き起こす複数の要因を含んでいる。

出典元:J-STAGE「農業に由来する生態リスクの統合的評価に向けて : 農薬・遺伝子組換え作物・雑草防除の生態リスク評価から全体のつながりを意識する」

つまり、健康な心身の維持・環境保護・地域文化の保全を通して、世界規模で”健全な社会”を目指す活動すべてを「オーガニック」と呼んでいるんですね。

オーガニックを取り入れるメリット/効果

オーガニック製品を生活に取り入れるメリットは、下記のとおりです。

  • 環境保護に貢献できる
  • アレルギーの低減で、利用者の健康を維持できる
  • 素材本来の成分など、自然そのものの力を取り入れられる
  • 生産者の労働環境や生活が守られる
  • 動物実験など、自然に反する生産方法を排除できる

1.化学物質をカットして環境を守る

メリット1.環境保護オーガニック食品や製品を取り入れることは、わたしたちの住む環境を守ることにつながります。

配慮されていること
  • 土壌を自然のよい状態に保つ
  • 大気汚染を防ぐ

低コストで安定した生産・製造には、人工的な化学物質を使用せざるをえません。
化学物質には、製造の手間やコストを削減できるというメリットがあります。
たとえば農薬を使えば虫食いを減らせるので、大量の農作物が生産できますよね。

しかし化学物質は生産・廃棄の過程で、環境へ悪影響を及ぼす副作用・リスクがつきものです。
たとえば、産業廃水が海に流れると大気汚染につながってしまいます。

さらに汚れた空気を吸ったり、化学物質が付着した食品・モノを利用したりすることで、私たち自身の健康も脅かされかねません。

一方、オーガニック製品は化学成分を一切使わない方法で生産・製造しています。
生産者だけでなく、私たちが利用・廃棄しても、環境への悪影響にならないのがオーガニック製品のメリットなんですね。

2.化学物質過敏症などアレルギーを低減できる

メリット.2.化学物質によるアレルギーに配慮オーガニック製品は、アレルギーの元となる化学物質に配慮されています。

化学物質は一つひとつの食品・モノを利用しても大したリスクはないものの、長期間の積み重ねで体に蓄積される可能性があります。
化学物質過敏症ハウスダストなど、体質や皮膚が敏感な方はアレルギー反応を引き起こしかねません。

化学物質過敏症について。

建材のホルムアルデヒドのほか、香水、殺虫剤、排気ガス。また、肌に接触するものでも、化粧品、化学繊維、合成洗剤で洗った衣類、プラスチックなどもそうです。食べ物でも、防腐剤や着色剤などの食品添加物、わずかな農薬が、原因となります。

(出典元:TBSラジオ「化学物質過敏症」をしっていますか。

オーガニック製品は、着色料や保存料など人工的に作られた化学物質は基本的に使用しない決まり。

アレルギーを抱えている方は、オーガニック製品を取り入れることで健康的なライフスタイルに近づけるはずです。

3.自然の恵みを取り入れられる

メリット3.自然の恵みをふんだんに取り込める素材の味や植物が持つ保湿力など、自然本来の恩恵を取り入れられるのもオーガニック製品を利用するメリット。

食品…素材本来のおいしさを感じられる

オーガニック食品の味を「おいしい」と感じて好む方が多い傾向。
オーガニック栽培をする農家の方々は、旬を大切に太陽・土・大地・空気・水など自然の力を借り、時間をかけこだわって作物や畜産物を生産しています。

コマツナでは、各成分量に栽培法による差は認められなかった。茹で調理後の外観総合評価,食感の総合評価は有機が好まれた。

ホウレンソウではシュウ酸とナトリウムは有機が慣行に比べ含有量が多かった。官能評価試験では色が濃く,外観の総合評価が好まれた。食感味総合評価ではすべての評価項目で有機が慣行の評価点を上回った。

(出典元:J-STAGE「栽培条件 (有機栽培と慣行栽培) の違いによるコマツナ・ホウレンソウの栄養成分と官能特性」

環境に優しく味も良いところが選ばれている理由でもあるんですね。

コスメ…肌本来の美しさを引き出す

天然の植物がもつ力を肌に届けて、美しさを引き出すサポートをします。

  • 本来あるべき肌状態に導く
    →保湿・抗酸化力などの成分を届ける
  • リラックス効果が期待できる
    →精油のほのかな香りが脳に直接働きかける
  • 常在菌のバランスを崩しにくい
    (肌荒れしにくい)
    →防腐剤などの添加物があまり使用されてない

ただ多種類の植物が配合されることで、肌が敏感な方は刺激を感じることもあります。
できるだけシンプルな成分を選んで、肌への負担を軽減してあげるといいでしょう。

ファッション…化学繊維によるトラブル防止につながる

オーガニックファッションとは、オーガニックコットンを使用し、漂白剤やワックスなどの人口物を使わずに縫製された衣類。
下着をはじめ、シャツやデニムなどがあります。

肌ざわりがよく、化学繊維によるチクチク、赤みなどのトラブルが起こりにくいことがメリット。
肌が弱い方、お子さんをいたわるお母さん方に選ばれています。

おいしいと感じる野菜、肌の美しさをサポートするコスメ、肌ざわりの良い服。
オーガニック製品は原材料や伝統農法を大切にして、天然の植物がもつおいしさや力を引き出す役割も担っています。

4.生産者の生活・労働環境の改善につながる

メリット4.生産者の労働環境を守る(不正摂取・児童労働禁止)オーガニック製品を買うことは、生産者の労働環境や生活・健康を守ることにもつながっています。

ファッションの分野でいえば、生地に使用されるコットン生産者の健康被害が深刻です。
植物を育てる際に農薬に触れた手がただれる、殺虫剤を直接吸い込んで体が弱る、雨で農薬が染み出した水が井戸に流れ込み、飲用した人が内蔵疾患を引き起すなどの健康被害が出ています。

過剰に物が溢れ価格が下がる。安く売るためにはコストを低くするしかありません。現地の経営者は採算を合せなくてはならず、従業員への支払いを切り詰めます。労働環境も劣悪な場合が多い。それでも他に働く場がなければそのまま甘んじなければならないのが現実です。

農民は栽培を始めるとき、農薬を買う資金を持ちませんから高利な借金の形でスタートします。収穫が終わると仲買人に作物を売り、借金分を差し引いたわずかな金額を受け取り、生活に充てます。農薬の害の為に働けなくなった夫を持った妻は子育てをしながら農作業を行うという悲劇的な状況になります。

出典元:日本オーガニックコットン流通機構(NOC)フェアトレード

その点オーガニック栽培は、健康被害を引き起こす恐れのある薬品を使用していません。
生産者の健康を害するリスクを防止できます。

健全な環境で生産された商品の市場シェア拡大にもつながるので、労働環境の改善に貢献できるのもオーガニック製品を利用するメリットです。

発展途上国の子どもたちの未来を守る

農薬が使われていないオーガニックコットンを選ぶことは、発展途国で働く子どもたちの未来を守ることにつながります。

コットンの多くは発展途上国で栽培され、現地の人が安い賃金・過酷な労働環境で生産に携わっています。
劣悪な長時間労働で健康を害することも珍しくありません。
中には学校に通えない貧しい子どもたちもいて、大人よりさらに低賃金で働かされています。

インドでは、国内外で使用されるコットンの種子が多く栽培されています。そこでは、約40万人以上の子どもたちが働いており、その7~8割は女の子と言われています。

親の借金を返すため、家計を助けるために働いている子どもがほとんどです。 畑で長時間働かなければならないため、学校に通えず、おとなよりも安い賃金で働いていることもあります。

(出典元:世界の子どもを児童労働から守る認定NPO法人ACE(エース)「インド・コットン生産地の児童労働」

オーガニックを選択することは、貧しい国の子どもたちへの支援にもなるんですね。

5.動物実験を避けて、自然との共生を目指せる

メリット5.動物実験を避けた製品が選べるオーガニック製品の利用は、生産の過程での動物実験を避けられるのもメリット。

そもそも動物実験は、「自然との調和」というオーガニックの目的から外れかねません。
動物も私たちと同じ自然界に生きる生き物で、人間と同様に苦痛を感じます。

「医学の進歩のため」「化学の発展のため」といった大義名分のもと、動物に毒を飲ませ、有害物を皮膚に塗り、無理やり病気にさせ、肉体的にも精神的にも痛めつけ、傷つけ、苦しめ、そして殺してしまうのが動物実験です。その残酷な実態は内部告発や潜入調査などで、ほんの一部が表に出ることはあっても、依然として密室の中で行われ続けているのが現状です。

(出典元:NPO法人走物実験の廃止を求める会「動物実験ってどんなもの?」

私たち人間が苦痛を良いこととしない以上、動物に苦痛を与えていいものかは疑問です。
そもそも動物で安全が確認されたからといって、”100%人体にとって安全”とも言い切れません。

オーガニックを取り入れることで、人間社会だけでなく、すべての生態系と共生するライフスタイルを目指せます。

オーガニック食品・コスメ・ファッションの特徴

オーガニック食品や製品は、素材そのものを生かした味や成分を取り入れられます。
私たちの身近にあるオーガニック製品は下記のとおり。

食品野菜
ハーブティー
美容コスメヘアケア(シャンプー、ヘナカラー)
基礎化粧品(化粧水、リップ、日焼け止め)
ファッションオーガニックコットン(シャツ・デニム)
タトゥー

ここからはオーガニック製品を食品・コスメ・ファッションの3つに分けて、それぞれの特徴・背景を解説していきます。

【食品】日本のオーガニック認証《有機JAS》で管理

JASマークの種類

引用:農林水産省

日本でオーガニック食品と認められるのは、農林水産省の登録認定機関の検査を受けて合格したものだけです。
厳しい基準をクリアした農産物だけが以下の「有機JASマーク」をつけられます。

現行の有機JASマーク

引用:農林水産省

  • 化学肥料および農薬の使用を避ける
  • 遺伝子組み換えを使用しない
  • 値付け前の2年以上(多年生植物は3年以上)の間、有機肥料で土づくりを行い生産されたもの

有機JAS認定に合格すれば、「有機〇〇」「オーガニック〇〇」と箱や袋に表示OK。
オーガニックでないのにオーガニックと勘違いするような紛らわしい表示は法律で禁止されています。

「有機JAS」の種類は4つ

「有機JAS」のマークがつくのは、以下の食品のみです。

有機農産物(野菜など)
条件
  • 堆肥(たいひ)※など自然本来の肥料で土作りを行う。
  • 棚巻きまたは植え付けの前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用しない。
  • 遺伝子組み換え技術不使用。

わらや枯れ草、枯れ葉、藻類などの植物を堆積して発酵させたもの。植物の生育に有効な微生物を増やし、農作物がよくできる土にするために使われる資材。

有機畜産物(肉など)
条件
  • 動物の生理学的及び行動学的要求に配慮して飼養
  • 環境への負荷をできる限り低減して生産された飼料を与える
  • 動物用医薬品の使用を避ける
有機加工食品(味噌など)
条件
  • 原材料の95%が有機農産物によって加工されている
  • 物理学または生物の機能を利用した加工方法を用いる
  • 化学的に合成された添加物及び薬剤の使用を避けることを基本とする
有機飼料
条件

生物(動物、人間、植物あるいは微生物)由来の資源であること。

ちなみに、有機農畜産物を材料に無添加で生産された製品も「有機」加工食品の仲間に入ります。
(オリーブオイル・豆乳など)

【コスメ】日本は民間の認証機関が審査・選定

シャンプー・化粧水などの化粧品は「オーガニック」と表示することに対して、国で定められている明確な基準がありません

しかし日本ではいくつかの民間の認証機関があり、それぞれ厳しい審査基準があります。

  • NGO団体JOCA(日本オーガニックコスメ協会)
  • NGO団体ECOCERT JAPAN(エコサートジャパン)

ただ国で規定されているわけではないので、オーガニック成分が配合されていないのに”オーガニックコスメ”とうたっている商品も多く出回っています。
オーガニックかどうか成分を見てもよく分からない…という時は、推奨マークを目安にするといいでしょう。

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オーガニックコスメ《海外の認証機関・認証》マーク

海外には国・民間による認証機関・共通した基準値があります。

  • ドイツ…BDIH(ビーディーアイエイチ)/ドイツ医薬品・化粧品商工業企業連盟
  • フランス…ECOBIO(エコビオ)/フランス通商産業省のオーガニック認証制度
  • イギリス… SOIL ASSOCIATION(ソイルアソシエーション)/英国土壌協会
  • EU(世界)統一基準…COSMOS(コスモス)
  • イタリア…AIAB(アイアブ)/国際有機農業運動連盟認定
  • オーストラリア…ACO(Australian Certified Organic)/日本の有機JAS(農水省)と提携

例えばオーストラリアのACO認証は化学合成成分は一切使われていない、100%天然成分です。

各国厳しい基準があるといっても、生活環境や肌質によって良いとされる構成成分は変わってきます。

海外の自然化粧品メーカーの多くが、植物原料の合成界面活性剤にたよらざるを得ないという現状があります。

しかし植物原料の合成界面活性剤は、もともと自然界には存在しないものであることを考えるとき、その安全性については、まだ確かなデータがないといっていいでしょう。

(出典元:日本オーガニックコスメ協会「自然化粧品メーカーの課題は、乳化と洗浄のための界面活性剤」

認定マークつきの海外製だから絶対にイイ!と鵜呑みにするのではなく、選ぶときの参考程度と考えておきましょう。
海外製品を利用するときは、あらかじめ「自分にとってのアレルギー成分」などを知っておくと安心ですよ。

【ファッション】オーガニックコットンの使用が認定基準

オーガニックファッションもコスメと同様、国による明確な規定はありません。
日本には民間の認証機関として、日本オーガニックコットン協会(JOCA)日本オーガニックコットン流通機構(NOC)があります。

  • JOCAタグ
    →化学薬品をできるだけ抑える
    →遺伝子組み換えは使用しない
    →生産・製造過程で環境や人体への負担を減らす
  • NOC認定
    →100%オーガニックコットンを使用
    →化学的な農薬・処理をしない
    →搾取的取引をしない

厳しい条件のもと、タグ発行・認定をして品質と安全を管理しています。

そもそもオーガニックファッションとは、基本的に下記の条件で作られたシャツやデニムなどの衣類のこと。

  • 無農薬で栽培されたコットン
  • 漂白剤やワックスなどの人口物を使用していない
  • 材料に使われる植物などが遺伝子組み換えでない

上記の条件を最低限クリアした上で認証機関が厳しい審査のもと、タグ発行・認定をして品質と安全性を管理しています。

オーガニックコットン《世界基準の認証マークGOTS》

世界的なオーガニックコットンの認証基準を設ける機関が「GOTS(グローバル オーガニック テキスタイル 世界基準)」です。
日本の民間認証機関もGOTSの基準を参考にしています。

GOTSの基準

GOTS認証を受けるための基準は以下の通り。

  • 糸、生地、衣類など広範囲の繊維製品が対象
  • ウール・コットン・絹などの原料繊維がオーガニック
  • 繊維の収穫〜加工〜製造〜流通の全ての過程において環境的・社会的に配慮した方法で実行
  • 一般製品との混合や汚染がないように管理

最低70%の有機繊維を含む繊維製品のみです。使用される染料や助剤などのすべての化学物質は、特定の環境および毒物学的基準を満たさなければなりません。アクセサリーの選択も、生態学的な側面に従って制限されます。機能する廃水処理プラントは、関係するすべての湿式処理ユニットに必須であり、すべての処理者は社会的基準を遵守する必要があります。

(出典元:グローバル オーガニック テキスタイル スタンダード「概要」

GOTSのマークは2種類あり、オーガニック繊維の配合量で変わります。

  • 「Organic」
    →95%以上オーガニック繊維
  • 「Made with (x)% organic materials」
    →オーガニック繊維が70〜95%未満

服についているラベルやタグで確認できます。

ちなみに、有機認証機関の管理の下で栽培されたオーガニックコットンは世界中でとても希少。
綿の生産量のわずか1%未満です。

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オーガニック製品を選ぶときのコツ

オーガニック製品を選ぶときは、認証マークか成分を参考にしましょう。
正しいオーガニック製品の選び方をおさらいしておきましょう。

 国内認証海外認証ポイント購入場所
食品JASマーク・有機JASマーク
・パッケージ
・一般的なスーパー
・専門店
コスメ・JOCA
・ECOCERT
・BDIH
・ECOBIO
など
成分表・薬局
・バラエティショップ
・専門店
・JOCAタグ
・NOC認定
GOTSタグ・百貨店
・複合モール
・専門店

いずれにせよ、専門店やオーガニックブランドで購入すれば確実にオーガニック製品を手に入れられますよ。

明確な基準がないオーガニックコスメは「成分」にも注目

国の決まりがないオーガニック製品は成分を確認オーガニックコスメを選ぶときは、認証マークだけでなく成分もチェックしておくと間違いありません。
以下は天然由来の成分なので、オーガニックコスメで使用しても問題ない成分です。

  • 水酸化カリウム(水酸化K)
  • 水酸化ナトリウム(水酸化Na)
  • レシチン、ラノリン(天然由来の乳化剤)
  • キャンデリラロウ、カルナウバロウ(ロウ)
  • マイカ、タルク(鉱石)
  • キサンタンガム

ただしトコフェロール、エタノールは、天然成分と人口成分の2つがあります。
成分表示だけで自然のものかどうか見分けるのは難しいです。
オーガニック成分が90%以上使用されているなど、全体的な配合も確認するといいでしょう。

特にコスメや衣類は、”オーガニック”と名乗る基準が各メーカーの判断にゆだねられています。
認証を受けていても記載する、しないは自由なので記載されていない場合も…。

タグやパッケージを見ただけでは分かりにくいので、しっかり成分をチェックすることが重要なんですね。

オーガニックコスメで避けるべき成分もチェック

パッケージに「オーガニック」と記載されていても、添加物が入っている場合があります。
特に、以下の成分は避けるようにしましょう。

長いカタカナ(石油原料の化学成分)

基本的に長いカタカナの成分は石油が原料の化学成分です。
成分のどこかに以下の文字が入っていたら要注意。

  • エチ
  • プロ
  • ベン
  • イソ

例えばエチルパラベン、プロピレングリコール、イソプロピルメチルフェノールという表記で記載されています。

パラベンやフェノキシエタノールはアレルギー性・私たちのホルモン作用をかく乱する環境ホルモン性があるので、できる限り避けたいですね。

数字(着色料や合成成分)
  • カタカナ+数字
  • 色+数字(着色料)
  • 数字

合成着色料や合成成分です。
数字がでてきたら注意しましょう。

アルファベット(皮膚刺激性成分)
  • BHT(芳香化合物)
  • EDTA(金属封鎖剤…酸化や雑菌の繁殖を防ぐ
  • PEGポリエチレングリコール(保湿剤)

皮膚刺激性の懸念があります。

購入前には配合されていないかチェックしてみてください。

オーガニック製品は取り入れる私たちだけでなく、生産者や環境に優しいことが特徴です。
地球規模で考えた環境問題や貧困問題を改善する手立てにもつながります。
これらのことを踏まえて何を選ぶべきか選択していきたいですね。

オーガニックの認証マークは選ぶ際の目安になります。
私たち日本人の生活や肌に合うように考えた基準でできているのは日本の推奨マークです。

日本の認証マーク
  • 食品…JASマーク
  • コスメ…JOCA・ECOCERTマーク
  • ファッション…JOCA・NOCマーク

海外にはコスメにも国の認証があり、厳しい基準をクリアしています。
しかし肌質や生活環境の違いがあるで、選ぶ時の参考にするくらいの気持ちでいるといいでしょう。

また認定マークがついているからと安心しきるのではなく、専門店に足を運ぶことや成分を見るとより信頼性の高いオーガニック製品を選ぶことができますよ。

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【参考文献】

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農業に由来する生態リスクの統合的評価に向けて : 農薬・遺伝子組換え作物・雑草防除の生態リスク評価から全体のつながりを意識する,』,
日本生態学会誌/61 巻 (2011) 2 号/ p. 133-153.

日笠 志津,根岸 由紀子,奥崎 政美,成田 国寛,辻村 卓,
栽培条件 (有機栽培と慣行栽培) の違いによるコマツナ・ホウレンソウの栄養成分と官能特性』,
日本食生活学会誌/23 巻 (2012) 1 号/p. 26-32

菅原 努,
動物実験代替法について』,

生活衛生/30 巻 (1986) 3 号/ p. 126-132.

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1986年生まれ。地元は浅草の江戸っ子。 10年間エステサロンに勤務し、店長としてトータルビューティーの施術やアドバイスを行う。 「ナチュラルな美しさの追求」「正しい美容情報の発信」をモットーに、日々の情報収集は欠かしません。 日常のケアでお悩みの方のお役に立てるよう、こだわりのコンテンツを作成しています!