「まだ20代なのに髪が薄くなってきたかも…」
と、”若ハゲ”に悩む若者が増えているって知っていますか?
フサフサな人が多い中、薄毛になるのはとても辛いですよね。
実は、薄毛は放置するとどんどん加速してしまいます。
原因をきちんと知って、早いうちから適切な対処をすることが大切です。
そこでこのページでは、セルフケアからAGA治療まで薄毛の改善・予防法を紹介しています。
【この記事の監修者】

看護師/毛髪診断士/NHKカルチャー講師
IPMヘナインストラクター養成講師/発毛技能士
鮫島由美子 さん
【所属協会】日本毛髪科学協会、IPMヘナエステティック協会
髪のプロフェッショナルでありながら、一男一女の母である鮫島さん。
- 看護師として23年間、医療現場に従事。
- その幅広い医療経験を活かし、2012年より発毛サロンAozoraにて発毛育毛、美髪作りに取り組み始める。多くの悩みを解決していく中で「健康な髪」は、健康な身体、健全な生活習慣があってのものと実感。
- 西洋医学知識だけでなく、スリランカにて医療の根源である本格的アーユルヴェーダを学び、薄毛対策に取り入れている。
- 近年は男性だけでなく、女性や子供の薄毛改善にも力を入れている。
他にも書籍の発売や講座開催など、多くの分野でご活躍されています。
- 2015年 【即実践!我が子の未来の髪を守る!】kindle書籍を発売。
- 2015年~ NHKカルチャー講座にて女性向けの【髪のアンチエイジング講座】を定期開催。
- 現在もサロンワークの他、ヘナインストラクター養成講師、YouTube配信など活躍の場を広げる
▼女性の薄毛を知りたい方は下記をチェック!
→女性の薄毛の悩み急増中!抜け毛対策できるシャンプーの選び方と改善方法
若はげ=若年性AGA!年齢を問わずに主に遺伝で発症

若はげとは、10~20代で発症する「AGA(男性型脱毛症)」のこと。
男性ホルモンによって引き起こされ、現代では「成人男性の3人に1人が発症する」ともいわれています。
AGAは症状に特徴があるので、まずは頭髪の様子を見てみてください。

- M字型 生え際
- U字型 おでこ全体
- O型 頭頂部
※「M・U・O」が薄くなるほかに、複数の症例が混合でおこる場合もあります。
上記のような形状で薄毛が気になるなら、”AGAによる薄毛”を疑うべきでしょう。
AGAが発症するどうかを決めるのは、主に体質の遺伝。
身内が薄毛だと将来ハゲるといわれるのは、いわゆる”薄毛遺伝子”が両親から子供へ受け継がれると考えられているためです。
もちろん「薄毛遺伝子を持っていると必ず薄毛になる」とは限りませんが、用心すべきでしょう。
【他の脱毛症で薄毛になることもある】
突然抜け毛が増えた…という場合は、AGA以外の病気の可能性があります。
特に頭の中がブツブツしていたり、かゆみやフケなど頭皮トラブルが伴う場合は注意。
- 脂漏性脱毛症(頭皮に赤みやかゆみを伴う)
- 円形脱毛症(100円玉程度のハゲが頭部の一部や全体、眉毛や、体毛にできる)
- ひこう性脱毛症(米ぬかのようなフケが多量にでる)
といった、脱毛症状を伴う疾患であることも…。
皮膚科を受診して、適切な処置を受けるようにしてください。
(参考:フケの原因は乾燥と皮脂過多の2パターン!タイプ別に治す方法を徹底解説)
(参考:頭皮のかゆみの原因は?繰り返さないためのセルフケアをチェック!)
若はげを見分けるセルフ診断リスト
チェックリストで、若はげ予備軍であるかも確認してみましょう。
- ストレスが多く、マイナス思考
- タバコを1日10本以上吸う(1本でも影響アリ)
- お酒をよく飲む
- 外食や添加物を含む食べ物、油物を食べることが多い
- 運動をほとんどしない
- 睡眠時間は6時間以下
- 毎日ヘアセットをする
- 親族に薄毛の人がいる
- 胸毛やすね毛、あごひげが濃い
- 顔や頭皮が脂っぽい
- パーマやカラーを続けている
6つ以上当てはまると、若年で薄毛になる可能性が高いです。
女性の若はげ「FAGA(FPHL)」は全体的に薄くなる
女性の若ハゲや薄毛、脱毛は、「FAGA(女性男性型脱毛症)」の可能が高いです。
ただしAGAのように局所的ではなく、全体的に髪が薄くなってくることもあります。
特に若いうちの薄毛は、ライフスタイルやヘアケアの見直しで悪化を予防するのが重要ですよ。
※当商品は監修者とは無関係です。
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若はげを早める原因2つ
本来AGAの症状が現れるのは、20代後半~30代後半といわれています。
ただAGA発症の約10%は10代~20代前半で発症し、早い人で中学生から薄毛になることも…。
実はAGAは、生活習慣によって早まってしまうことがあります。
まずは薄毛を早めるNG習慣をしていないかをチェックしてみましょう。
- 生活習慣の乱れによって、頭皮の栄養不足や血行不良になっている
- 間違った頭皮ケアで、頭皮環境の悪化・トラブルを招いている
生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れは、薄毛を早める大きな原因の1つ。
下記のような生活を送っていると、健康な頭髪を保てず薄毛が加速しかねません。
- 脂質や糖質の多い食事
- 食事制限による無理なダイエットをしている
- 一日のウォーキングが20分以下
- ストレスを発散していない
- 休日は家でごろごろしている
- タバコを吸う
- 泥酔するまで飲酒をする
- スマホを1日3時間以上、眠る直前まで見ている
- 日常的に日焼けをしている
- 睡眠時間が6時間以下
- 定期的にパーマやカラーをしている
食生活の乱れや運動不足は、頭髪の栄養不足や血行不良につながります。
頭髪の成長に必要な栄養が摂取できなかったり、そもそも頭皮まで栄養が運ばれない状態になったりしてしまうんですね。
さらに頭皮のターンオーバーが乱れることで、頭皮環境の悪化を招きます。
皮脂のバランスが崩れて毛穴詰まりや乾燥、雑菌の異常繁殖を引き起こしかねません。
(関連:頭皮のターンオーバーがトラブルを解決する!髪と地肌を健やかに保つヘアケアと生活習慣を解説)
また夜間にしっかり眠らないと成長ホルモンがうまく分泌されないため、健康な頭髪の成長の妨げになります。
不規則な生活を送っているとしっかり髪が育たなくなり、髪のハリコシが低下してしまうため薄毛を招きかねません。
間違った洗髪方法や頭皮ケア不足

間違った洗髪方法や頭皮ケアをしていると、薄毛を加速させることになります。
以下の項目が当てはまる人は、頭皮環境の悪化を招いて薄毛につながりかねません。
- 整髪料をつけたまま寝てしまう
- ゴシゴシ力強く洗う
- 1日に2回以上シャンプーしている
- シャンプーをすすぐ時間がすくない、ささっと頭を洗う
- 肌質に合わない洗浄力のシャンプーを使っている
(脂性肌気味なのにアミノ酸シャンプー、乾燥肌なのにアルコール系シャンプーなど) - 入浴後にドライヤーで髪を乾かさない
男性によくあるのが、頭髪の洗いすぎや洗浄不足。
健康な毛髪を雑菌から守るために必要な皮脂を落としすぎている可能性が高いです。
また2回も3回もシャンプーを繰り返したり、ゴシゴシ強く洗うと頭皮を傷つけかねません。
逆にすすぎ時間が2分以下と足りなかったり、そもそも髪を洗わないのもNGです。
汚れや皮脂が毛穴詰まりを引き起こして、炎症を引き起こす原因になることも…。
他にも「濡れた髪を放置して自然乾燥する」など、頭皮の刺激になるような間違ったヘアケアをしている方も要注意です。
若はげを予防・対策する方法3つ
薄毛を予防するには、きちんとした頭皮ケア・規則正しい生活が大切。
実践する人としない人では、髪の毛の元気度がかなり違ってきますよ。
- アミノ酸系シャンプーで頭皮に適度な皮脂を保つ
- 食事・睡眠・血流改善を心がけて、規則正しい生活を送る
- パーマやカラーをやめる
- 育毛剤で健康な髪の育成をサポートする
アミノ酸系シャンプーを使う

薄毛予防のために使いたいのが、アミノ酸系シャンプー。
そもそも薄毛が進行している頭皮は、外部刺激に敏感な状態です。
洗浄力が強すぎるシャンプーを使っていると、頭皮環境の悪化を招いて抜け毛につながりかねません。
アミノ酸シャンプーは洗浄力がやさしいので、刺激を与えずに髪を洗えます。
(関連:シャンプーの界面活性剤は体に悪い?洗浄成分で見極めるやさしいシャンプーの選び方)
また、頭皮の保湿に必要な皮脂を取りすぎないのもポイント。
頭皮のターンオーバーを整えて、毛髪が健やかに成長できる土台を整えてくれますよ。
市販品を購入するときは、ココイル~、ラウロイル~とつく成分が表記されているものを選んでください。
スカルプシャンプー(育毛シャンプー)を使うのもアリ
スカルプシャンプーは、頭皮の環境を整えることを第一に開発されたシャンプーです。
- フケやかゆみの予防・改善
- 抜け毛の予防
- 髪のボリュームアップ
- 髪のハリ・コシアップ
特に髪のボリュームが気になる方は、育毛剤と併用で使ってみる方が良いでしょう。
正しい洗髪方法で汚れをしっかり落とすのも大切
薄毛予防に大切なのは、必ず正しい洗髪方法で汚れやスタイリング剤を落とすこと。
特にアミノ酸シャンプーは、洗浄力がやさしい分、洗浄不足やすすぎ残しが出やすいのがネックです。
下記を参考に、毎日しっかり丁寧に汚れを落とすのを心掛けましょう。

- 丁寧にブラッシングをする
- シャンプー前にお湯ですすぎ洗いする
- 爪を立てないように指の頭で優しく丁寧に洗う
- 髪の根元から、シャンプーをした2倍の時間をかけてすすぐ
(最低でも2分以上) - しっかりとタオルドライし、ドライヤーでしっかり乾かす
ちなみにシャンプーで洗う際は、頭皮を指の腹で感じながらマッサージをするように洗うのがおすすめ。
洗髪をしながら血行促進の効果が期待できますよ。
また、入浴後の濡れた髪はダメージを受けやすい状態。
今ある髪を健やかに保つためにも、しっかりとドライヤーで乾かしてくださいね。
入浴後の濡れた髪はダメージを受けやすい状態。
今ある髪を健やかに保つためにもしっかりとタオルドライをして、ドライヤーで乾かしてくださいね。
ドライヤーはスカルプモード、または温冷交互で頭皮を乾燥させないように行いましょう。
食生活や睡眠、運動不足を見直す

薄毛を予防するには、規則正しい生活を送るのが大前提です。
太くて丈夫な毛髪を保つには、食事・睡眠・皮脂バランス・血行の改善が欠かせません。
【健康な毛髪を育てる】
【血行を改善する】
上記を参考に、ライフスタイルを見直してみましょう。
育毛剤を使う

育毛剤を使って毛髪の成長をサポートするのも、薄毛対策には欠かせません。
よく勘違いされがちですが、育毛剤には髪を増やす効果はありません。
「今生えている毛髪の健康を保って抜け毛を防ぐ」のが大きな役割です。
- 血行を改善して頭皮の環境を整える
- 薄毛の原因物質の生成を抑えて抜け毛を防ぐ
- 毛包を刺激して丈夫な髪を育てる
だからこそ、育毛剤は若はげが進行する前に継続して使うことが大切。
1回の使用量を減らしたり、使わない日があると育毛剤の効果が最大限に発揮できません。
育毛剤の効果の感じ方は個人差がありますが、最低でも半年を目安に使い続けましょう。
良くなったからといって止めず、良くなってからも使い続けることが大切なんですね。
若はげの悩みから解放されたいなら「AGA治療や頭皮改善」も視野に入れて

薄毛が進行しすでに地肌が見えている場合は、AGA治療や専門サロンによる頭皮改善を受けるのも選択肢のひとつ。
AGA治療とは、毛を新たに生やす治療のこと。
皮膚科や美容クリニックで、投薬治療(飲み薬や塗り薬)がおこなえます。
【AGA治療に使われる主な薬】
- ミノキシジル
(毛母細胞(毛を作る場所)に直接作用して発毛を促進する) - フェナステリド
(2型5αリダクターゼを阻害し、抜け毛を予防する) - デュタステリド
(5αリダクターゼトリプル阻害薬、抜け毛を予防する) - ザガーロ
(脱毛ホルモンの元である5αリダクターゼを阻害し、抜け毛を防ぐ)
AGA治療の改善具合には個人差があり、期間はおよそ6ヵ月~1年以上。
基本的に月1での通院が必要(近年は発送も対応している)で、治療費は診察料も含めて毎月約20,000円前後です。
中には血液検査やドクターズサプリ併用のケースもあり、その場合は費用がもっと上がります。
髪を増やしたいという方は、まずは発毛専門サロンやクリニックで頭皮の状態を確認してみましょう。
※薄毛治療薬によるAGA治療は通常20歳以上からになります。
発毛育毛専門サロンは、頭皮改善を目的とし、髪本来のもつ発毛力を引き出します。
近年そうしたサロンが増えていますが、効果が疑問視されるサロンも多いのが現状。
通い方や費用をきちんと把握したうえで、自分に合ったサロン選びが大切ですね。
一方、AGA治療の薬には副作用や用法容量があり、ずっと飲み続ける必要があります。
安易に始めず、始める際はしっかりとお医者様に相談されることがおススメです。
何でも始める際は当日契約はせず慎重に。
長いスパンで物事を考え、計画的に行いましょう。
即効で若はげを治すなら「植毛」も手段の1つ
薄毛対策の即効性を求めるなら植毛するのも選択肢の1つ。
その名の通り、植毛は薄毛が気になる場所へ毛髪を移植する施術のことです。
植毛方法は、自毛植毛と人工植毛があります。
自毛植毛は後頭部に傷跡が残ってしまいます。
目立つ場合はそこに再び植毛されることも。
また、薬をやめたいから植毛を!とお考えの方は、そうはいかないかもしれません…。
植毛する前のAGAの進行状況や体質を改善しないままだと、植毛部以外の部分の薄毛が進行してしまうため、AGA治療薬の服用を勧められるケースが多いからです。
しっかり相談しながら決断しましょう。
AGA治療や頭皮改善による発毛育毛、植毛にはどれも費用が掛かってしまいます。
しかし、正しい対策をしないままだと薄毛は進む一方。
薄毛の悩みが深くなると自信の低下にも繋がり、メンタル面に影響することも起こりえます。
生やすことではなく「今以上に進ませない」、「コンプレックスを大きくしない」対策に切り替えることも大切です。
薄毛の原因はAGA(男性型脱毛症)がほとんどで、自然治癒することはありません。
そこに悪い生活習慣やストレスが加わると、薄毛の進行が加速してしまいます。
まずは1日のライフスタイルを見直してみてください。
- アミノ酸シャンプーで正しくシャンプーする
- 頭皮を清潔にする
- 髪や体が喜ぶ生活や食事を心がける
- 育毛剤を使い髪に栄養を補給する
ライフスタイルはなかなか改善しづらいものこそ、薄毛に大きく影響しているケースがあります。
改善しにくいところから最初に改善し薄毛を予防、そして進ませないことが重要です。
髪は一日にしてならず
薄毛も一日にしてならず
早めに正しい対策をしておくことで、費用や時間を多く取らずに済みます。
髪に悩む人が一人でも少なくなりますように!
