頭皮がベタついたからと、洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシ洗っていませんか?
実はその方法だと、ベタつきが悪化する可能性があるんです。
毎日シャンプーしているのにベタつく方は、洗い方が間違っているのかもしれません。
このページでは、頭皮がベタつく原因と正しい洗髪方法を詳しく解説。
ケア方法を見直して、サラッとした自然な髪を取り戻しましょう。
【この記事でわかること】
- 頭皮がべたつく理由と「しっとり系」との違い
- 髪がベタベタする3つの原因
- 頭皮のベタつきの対処法と、シャンプーの選び方
ベタベタ?しっとり?髪のベタつきの見分け方
頭皮のベタつきは、皮脂汚れの残りや皮脂の過剰分泌によるものです。
そもそも頭皮は他の部分より皮脂量が多く、ベタベタしたりテカったりしやすい部分。
髪がベタついているのか、汗をかいているだけなのか、見分けづらいのがネックです。
頭皮の皮脂腺の数は、額(Tゾーン)の約2倍、背中の約5倍、腕や足の約16倍もあり、身体の中で最も皮脂の分泌量が多い場所です。
(出典:exciteニュース)
一般的に髪がベタベタしている状態は、「ワックスが大量についている」ように感じます。
下記に当てはまる方は、髪がベタついている可能性が高いですよ。
- 髪の根元が脂っぽい
- 洗髪料をつけていないので毛が束になる
また、かゆみ・頭皮ニキビ・ニオイといった症状が出ることもあります。
皮脂によって髪がベタつくと雑菌が繁殖して、様々な症状が起こるんですね。
さらに皮脂が毛穴につまったままだと、頭皮環境が悪化して髪の毛が細くなることも…。
ハリ・コシやボリュームがなくなるので、正しいケアが大切ですよ。
頭皮がべたつく原因3つ
正しく対処するためにも、まずは髪がベタつく原因をチェックしましょう。
- 皮脂汚れの洗い残し
→洗髪不足 - 頭皮の皮脂の取りすぎ
→洗いすぎ - 頭皮のターンオーバーの乱れ
→生活習慣の乱れ
①皮脂汚れの洗い残し
先述の通り、皮脂汚れの洗い残しは髪がベタつく主な原因。
下記に当てはまる方は、入浴時に汚れが落としきれていない可能性が高いです。
- 十分に泡立てずに、シャンプーをつけている
(原液をそのまま頭皮につけている) - 1分以内など、髪をすすぐ時間が極端に短い
- 洗浄力の弱いシャンプーを使っている
※脂性肌・ハードな整髪料を使用しているの方の場合
そもそもシャンプーは、泡で髪の汚れを浮かせて落とすもの。
泡立てが不十分だったり、泡が流しきれていなかったりすると、汚れが髪や頭皮に残ってベタつきの原因になりかねません。
また脂性肌やハードな整髪量を使っている方は、シャンプーの洗浄力不足も疑うべきでしょう。
アミノ酸シャンプー・ベタイン系シャンプーを使っていると、皮脂やワックスについた汚れが落とし切れていない可能性が高いですよ。
(関連:敏感肌向け:アミノ酸系)
トリートメント・スタイリング剤のつけ方にも注意
トリートメントや洗い流さないタイプのスタイリング剤を、頭頂部から塗るのはNG。
- 頭皮へのダメージになり皮脂量が増える
- 洗い残しの原因になる
など、皮脂と混ざって汚れや毛穴詰まりの原因にもなりかねません。
トリートメントをつける際は、毛先〜髪の半ばまでが理想。
髪全体につけていた方は、付け方を見直すだけで仕上がりが改善するかもしれません。
②頭皮の皮脂の取りすぎ
皮脂の洗い残しだけでなく、頭皮の洗いすぎもベタつきの原因。
- 1日に2回以上シャンプーする
- 洗浄力が強いシャンプーを使う
- ゴシゴシ乱暴に洗う、指の爪を立てて洗う
- 40度以上のシャワーで頭を洗い流す
髪がベタつくとつい朝シャンしがちですが、1日2回以上シャンプーするのは洗いすぎです。
さらに日常的に高級アルコール系シャンプーを使っていると、頭皮が乾燥しやすい状態に。
(関連:脂性肌向け:高級アルコール系)
失った皮脂を補充しようとして必要以上に皮脂を分泌するのが、髪のベタつきにつながります。
また高温のシャワーや乱暴な洗い方も、頭皮を傷つけて頭皮環境を悪化させる原因ですよ。
上記に当てはまる方は、まずシャンプーの洗浄成分や洗い方を見直してみましょう。
③頭皮のターンオーバーの乱れ
意外ですが生活習慣の乱れも、髪や頭皮がベタつく原因の1つ。
生活習慣が乱れると、栄養不足や血行不良につながります。
頭皮のターンオーバー(新陳代謝)が正常に働かなくなり、皮脂量のバランスが崩れてしまうんですね。
さらに外部刺激から頭皮を守る機能も衰えるので、皮脂の過剰分泌も招きかねません。
以下に当てはまる方は要注意です。
- 脂っこい食事が多い
- 睡眠不足、就寝時間がバラバラ
- 心身に強いストレスを抱えている
- 運動不足や長時間のデスクワーク
- お酒・タバコを大量に嗜む
髪のベタつき改善にはヘアケアだけでなく、ライフスタイルの見直しも欠かせませんよ。
正しいシャンプー方法が頭皮のベタつき改善のカギ
頭皮のベタつきを解消するなら、毎日のシャンプー・トリートメントの方法を見直しましょう。
- 髪を濡らす前にブラッシング
- 指の腹で頭皮を揉みながら予洗い
- シャンプーを手で軽く泡立てる
- 指の腹で揉むように洗う
- 生え際・耳の後ろ・襟足など流し残しがないようにすすぐ
- トリートメントを毛先につける
- シャンプー同様にトリートメントをしっかり洗い流す
- シャワーの温度:38度
- 洗髪の頻度:1日1回(夜)
ポイントは、事前のブラッシングと予洗い。
髪を濡らす前にブラッシングすることで、汚れが浮きやすくなります。
さらに頭皮を揉みながら予洗いをしっかりすれば、7〜8割の頭皮の汚れ取れますよ。
シャンプーはマッサージするように指の頭(指の先端)で洗ってください。
シャワーの温度は、38度前後の“少しぬるい”くらいがベスト。
正しい方法であれば1日1回の洗髪でも、ベタつきが改善していきますよ。
【朝・日中に髪のベタつきは「湯シャン」で対処】
日中、髪のベタつきが気になる場合は、ぬるま湯だけで洗髪する「湯シャン」がおすすめ。
シャンプーを使わないので、適度な皮脂を保ったままサッパリできますよ。
もちろん湯シャン後はしっかりドライヤーで乾かすようにしてくださいね。
市販シャンプーは肌質に合わせるのがおすすめ
頭皮のベタつきを解消するなら、シャンプーの洗浄成分にも注目しましょう。
ポイントは、「肌質に合わせて洗浄力の強さを変える」こと。
自分の肌タイプが脂性肌か乾燥肌か知っておくと、洗い方の目安になりますよ。
脂性肌 | 敏感肌 | 乾燥肌 |
高級アルコール系 | アミノ酸系 | ベタイン系 |
ラウレス硫酸Na ラウリル硫酸Na | ラウロイル~ ココイル~ | ~ベタイン ココアンホ酢酸 |
まず皮脂が多い方は、洗浄成分の強い高級アルコール系シャンプーでしっかり洗いましょう。
逆に乾燥肌や敏感肌など、頭皮が乾燥しやすいなら、洗いすぎに注意。
洗浄力の優しいアミノ酸系かベタイン系を選ぶのがベターですよ。
もちろん肌質に関わらず、髪や頭皮の状態に合わせるのも大切です。
「整髪料をつけた日だけ高級アルコール系を使う」
「脂性肌でも頭皮が乾燥しているなら、一度アミノ酸系に切り替える」
など、使い分けをしてみてくださいね。
入浴後の頭皮・髪の保湿も効果的
シャンプー後に頭皮スプレーや頭皮ローションで保湿するのも、ベタつき改善に効果的。
特に以下の方は使用するのがベターです。
- 頭皮が乾燥でかゆくなる
- お風呂上がりからしばらくしてベタつく
顔や肌は乾燥しているけど、頭皮がベタつくという方は保湿ケアもしましょう。
乾燥しすぎて、ベタついている場合があります。
ターンオーバーの促進とニオイ予防にもなりますよ。
(関連:乾燥・フケ・抜け毛には頭皮美容液がおすすめ!頭皮ローションの効果や使い方を解説)
※ケアしても改善しない場合は病院(皮膚科)で診察してもらいましょう。
脂漏性皮膚炎など、炎症が起きている場合もあります。
生活習慣の見直しで頭皮がベタつかない体質になろう
髪や頭皮のベタつきを改善するためには、生活習慣の改善も欠かせません。
栄養バランスを考えたり、血行の改善をしたりして、ターンオーバーを整えることが重要です。
- 夜間に6時間以上の睡眠をとる
- 脂っこい食事を控えて、バランスのよい食事を心がける
- 気分転換してストレスを発散させる
- UVスプレーや帽子などで紫外線対策をする
- ウォーキングやストレッチなど適度に運動する
まずは十分な睡眠や食事の改善で、髪や頭皮の健康を整えましょう。
もちろん「一駅分歩く」など軽い運動で血行を改善することも、栄養補給に欠かせません。
ストレスも頭皮を固くするので、適度に発散させるようにしてくださいね。
また日差しの強い日は、髪・頭皮の紫外線対策が必要です。
UVスプレーや帽子、日傘を使って、頭皮を乾燥させない工夫をしましょう。
食事・睡眠・運動など基本的な規則正しい生活習慣が、ベタつき改善の第一歩。
内面からもケアすることで、頭皮環境が整っていきますよ。
髪・頭皮のベタつきは、ヘアケアと生活習慣の改善が大事。
まずは自分に合ったシャンプーを使い、正しい洗髪方法で洗うことがベタつき解消の近道です。
【シャンプーの選び方】
- 脂性肌…高級アルコール系シャンプー
→学生の頃にニキビができやすかった、顔がテカる
- 乾燥肌…アミノ酸系・ベタイン系シャンプー
→肌がカサカサする、乾燥している部分とテカる部分がある
- 敏感肌…アミノ酸系・ベタイン系シャンプー
→赤みや湿疹がでやすい
【正しい髪の洗い方】
- 髪を濡らす前にブラッシング
- 指の腹で頭皮を揉みながら予洗い
- シャンプーを手でしっかり泡立てる
- 指の腹で揉むように洗う
- 生え際・耳の後ろ・襟足など流し残しがないようにすすぐ
- トリートメントを毛先につける
- シャンプー同様にトリートメントをしっかり洗い流す
合わせてバランスのとれた食事・睡眠・運動など規則正しい生活を心がけてくださいね。
嫌なやベタつきを改善して、1日中サラサラが続くヘアを目指しましょう。
