「頭皮が乾燥してかゆいし、フケも出る…」
「抜け毛が気になりじめてきたけど、どう対策すればいい?」
このような方におすすめなのが頭皮ローション。
頭皮美容液とも呼ばれ、肌に使う美容液のように、頭皮にうるおいと栄養を与えます。
頭皮トラブルにお悩みの方は、入浴後のヘアケアにぜひプラスしてほしいアイテムです。
この記事では、頭皮ローションの選び方と使い方を詳しく解説。
「白髪に効果はある?」「男女で使い分けるべき?」といった疑問にも回答しています。
自分にあった頭皮美容液を取り入れて、頭皮トラブルの改善を目指しましょう。
【この記事でわかること】
- 頭皮美容液は頭皮の乾燥による頭皮トラブル改善に最適!おすすめの人をチェック
- 配合成分とタイプ、香りに注目!頭皮ローションを選ぶポイント4つ
- 入浴後にプラスするだけでOK!頭皮美容液の正しい使い方
- あわせて知っておきたい、頭皮美容液に関する3つのQ&A
頭皮美容液・頭皮ローションとは?フケや抜け毛予防に効果的
頭皮ローションとは、頭皮に必要な潤いを与える頭皮用の保湿液。
主に頭皮の乾燥によって引き起こされたトラブルの改善・予防効果が期待できます。
- かゆみの緩和
- フケの緩和
- 抜け毛・薄毛予防
- 頭皮の臭い予防
- コシのある健康な髪が生えやすくなる
そもそも頭皮が乾燥は、ターンオーバーの乱れを引き起こす原因。
古い角質や皮脂などの汚れが排出できないため、かゆみやフケ、抜け毛などにつながってしまいます。
(関連:頭皮のターンオーバーがトラブルを解決する!髪と地肌を健やかに保つヘアケアと生活習慣を解説)
ターンオーバーを整えるには、頭皮をしっかり保湿することが欠かせません。
頭皮ローションは油分を補い、うるおいのある健やかな頭皮環境に整えてくれるんですね。
頭皮環境が整えば、コシのある健康な髪を育てるエイジングケア*効果も期待できますよ。
*年齢に合ったお手入れ。
また消臭作用や皮脂抑制作用のある頭皮ローションなら、気になるニオイや皮脂によるベタつきの緩和にも役立ちます。
「しっかりシャンプーしているのに、ニオイやベタツキが気になる」
「髪が細く抜け毛が気になり始めた…」
という方は頭皮用美容液で保湿ケアをはじめてみましょう。
頭皮美容液の選び方ポイント4つ
頭皮ローションを選ぶときは、まず保湿力が高いアイテムを選ぶのが大前提。
さらに頭皮悩みや好みに合わせて、配合成分やタイプ、香りに注目するのも大切です。
商品よって特徴は千差万別なので、毎日使いやすいものを選ぶようにしましょう。
- 保湿成分
⇒セラミドやコーラゲンで頭皮にうるおいを与える - 悩みに合った成分
⇒フケや臭いなど悩みに適した有効成分を選ぶ - 容器の形状
⇒スプレー式やノズル式で使い心地が変わる - 香り
⇒好きな香りを選んでリラックスタイムを楽しむ
保湿成分:セラミドやコーラゲンが配合されたもの
頭皮の乾燥を防ぐには、まずは頭皮美容液の保湿成分をチェック!
以下のような成分に注目して、潤いをタップリ補給していきましょう。
【保湿成分】
- ヒアルロン酸Na
- セラミド
- 水溶性コラーゲン
- プロテオグリカン
- グリセリン(GB)
【整肌成分】
- リンゴ果実培養細胞エキス
- アロエベラ液汁
- アルガニアスピノサカルス培養エキス
- 加水分解ヒアルロン酸
- ポリクオタニウム-51
年齢とともに肌に乾燥を感じるように、頭皮も水分や皮脂バランスが崩れやすくなります。
水分をたくさん蓄えられるヒアルロン酸、セラミド、水溶性コラーゲンなどの保湿成分がベターです。
また保湿成分とあわせて、整肌成分が配合された頭皮ローションもおすすめ。
頭皮の水分バランスを保って、頭皮環境を整えてくれます。
「頭皮が乾燥してピリピリする」など敏感になっている方は、アルコールや合成香料不使用をチェックしてみてください。
せっかく選ぶなら、潤いを与える+頭皮を整えるのWアプローチできるアイテムがおすすめですよ。
悩みに合った成分:フケや臭いに適した成分
頭皮トラブルを改善・予防したい方は、配合成分を使い分けるのがベター。
薬用(医薬部外品)*と記載されているものの中から、下記の成分を悩みに合わせて選んでみてください。
*厚生労働省が認めた有効成分が配合されている商品。
【フケ・かゆみ…抗炎症作用】
- グリチルリチン酸ジカリウム
- ピロクトンオラミン
- ヒノキチオール
【臭い…消臭成分】
- チャ葉エキス
- クマザサエキス
- カキタンニン
【ベタツキ…皮脂抑制成分】
- テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル
- パパイア果実エキス
- ローズマリー葉エキス
【頭皮や髪の衰え…血行促進】
- タネニンジン根エキス
- センブリエキス
- ショウガ根茎エキス
特に赤みやかゆみ、フケがひどい方は、抗炎症作用のある「グリチル酸」「ピクトオラミン」がおすすめです。
頭皮の炎症を抑えてトラブルの改善・予防
頭皮のニオイが気になる方は、「茶葉エキス」「柿タンニン」などの植物エキスがベター。
不快臭の元であるアンモニアなどをニオイの出ない形に変える効果を期待できるので、汗っかきの方にもおすすめです。
髪のボリュームダウンや抜け毛を改善したいなら、「センブリエキス」「ショウガ根茎エキス」など血行を整える成分をチェック。
栄養が頭皮に行き渡り、健康な髪が生えやすい頭皮環境に導いてくれるでしょう。
容器の形状:毛量や塗布範囲に合わせて選ぶ

使いやすい容器の形状を選ぶことも、頭皮ローションで上手にケアを続けるコツです。
毛量や塗布範囲に合わせて選ぶことで、毎日ストレスなく使えますよ。
特徴 | 向いている人 | |
---|---|---|
スプレー式 | 1プッシュで適量の細かなミストが噴射される | はじめて頭皮ローションを使う人 |
エアゾール式 | 高圧の空気や噴射剤で、美容液を噴射する | 広範囲にまとめて塗布したい人 |
ノズル式 | 頭皮に直接美容液を塗布する | 毛量が多い人 |
はじめて購入する方はスプレー式かエアゾール式、毛量が多い方はノズル式がおすすめです。
特に定番のスプレータイプは、もっとも使いやすく初心者向き。
ボトル上部をプッシュすると適量のミストが噴射されるので、つけすぎを防げます。
広範囲に吹きかけるのであれば、より噴射力の強いエアゾール式がおすすめ。
ヘアスプレーのように押している間噴射され続けるので広範囲に塗布しやすいです。
ただ刺激が強い商品もあるため、敏感肌の方は注意してくださいね。
毛量が多くスプレーで美容液を頭皮につけにくい方は、直接塗布できるノズル式がいいでしょう。
ノズル先端を頭皮にまで潜り込ませることで、つけたい箇所に直接美容液を届けられます。
香り:香りの有無・好みの香りをチェック
毎日使う頭皮ローションは、香りも大事なポイントです。
- フローラル系
- フルーツ系
- 柑橘系
自分好みの香りを選べばリラックス効果が高まります。
香料不使用でも植物エキスなどがベースなら、自然のナチュラルな香りを楽しめますよ。
逆に香りがニガテな方は無香料タイプを選んでみてください。
ドラッグストアなどにテスターがあればそこで香りを確認するとベター。
テスターがない場合は、口コミやパッケージで香りをチェックしてください。
頭皮美容液の使い方・塗り方!タイミングや頻度は?
頭皮ローションの効果を最大限に引き出すには、正しい使い方を覚えるのも重要です。

- 濡れた髪をタオルドライする
- 生え際から頭頂部を中心に、10箇所ほどに頭皮美容液をつける
- 指の腹を使いながら、揉み込むように馴染ませる
- ドライヤーで髪を乾かす
- 頻度:1日1〜2回
- タイミング:入浴後
頭皮美容液を塗るのは、頭皮の汚れを洗い流した入浴後のタイミングがおすすめ。
基本的にはタオルドライ後に頭皮美容液をつけます。
ただ毛量が多い方は、ドライヤーで7割りほど乾かしてから塗布するといいでしょう。
マッサージしながら頭皮に美容液を行き渡らせることで、頭皮のコリがほぐれてリフトアップにもつながります。
揉み込む際は爪を立てないように注意してください。
頭皮の乾燥や臭いが特に気なる方は、寝起きのスタイリング時にも美容液をつけておくといいですよ。
頭皮美容液に関するQ&A
Q1.頭皮美容液で白髪は改善する?
A.一般的な頭皮美容液による白髪改善の効果はありません。ただ、頭皮環境を整えることで予防をすることはできます。
Q2.メンズ・女性で選び方に違いはある?
A.基本的な選び方に違いはありませんが、発毛成分が配合されている場合は注意が必要です。
Q3.オーガニックの頭皮美容液の方がいいの?
A.「どちらがいい」というより、自分に合ったものを使うことが大切です。
乾燥やフケ・抜け毛が気になる方は、頭皮美容液で対策していきましょう。
肌だけでなく、頭皮も専用の美容液でケアすることが大切です。
【頭皮美容液選びのポイント】
(※タップで詳細に逆スクロースします。)
- 保湿成分
→ヒアルロン酸・セラミド・コラーゲン - 悩みにあった成分(薬用)
→フケ・かゆみ…グリチル酸・ピクトオラミン
→ニオイ・べたつき…植物エキス
→エイジングケア*…センブリ・ショウガ根茎エキス - 容器の形状
→スプレー…初心者向き
→エアゾール…広範囲向き
→ノズル…多毛向き - 香り
→好きな香りでリラックス
→香りが苦手なら無香料
*年齢に応じたケア
今回紹介した選び方を参考に、頭皮の悩みにアプローチできる頭皮美容液を選んでみてください。
頭皮ローションでフケやかゆみなどのストレスのない、みずみずしい頭皮を取り戻していきましょう!
参考文献
化粧品成分オンライン
「育毛・抗脱毛成分の解説と成分一覧」