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正しい髪の洗い方でサラサラの艶髪!シャンプーのコツ・悩み別のお手入れ方法をチェック

正しい髪の洗い方でサラサラの艶髪!シャンプーのコツ・悩み別のお手入れ方法をチェック

「シャンプーを何度も変えても毎日頭がかゆい…」
「コンディショナーをたっぷり使っているのに、ツヤが出ない…」

頭皮トラブルやダメージ毛が改善しないのは、髪の洗い方が間違っているからかもしれません。
毎日繰り返すからこそ、アイテムよりも正しく髪を洗うのはとても重要です。

そこで今回は、正しいシャンプーの使い方を徹底解説。
ブラッシング~ドライヤーまで、ヘアケアの手順を画像付きで紹介しています。

さらに間違った髪の洗い方や、髪や頭皮の悩みを解消するコツも完全網羅。
サラサラの艶髪を目指しましょう。

【この記事の監修者】

毛髪診断士 元井里奈

毛髪診断士 / メノポーズ(更年期)カウンセラー
元井里奈 さん

2児を育てながら働く、ワーママ毛髪診断士・美髪研究家。
毛髪・栄養学・女性ホルモンに関する幅広い専門知識をもとに、抜け毛や薄毛に悩む女性1,000人以上のカウンセリング実績あり。
専門家として、多数のメディア掲載実績もお持ちです。

他にもサプリメントアドバイザー、メノポーズ(更年期)カウンセラーとしてもご活躍されています。
ブログ「ワーママ毛髪診断士が教える、35歳から始める育毛・美髪ケア」

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さらさら艶髪!正しい洗い方の順番

ツヤのある美しい髪をキープするには、正しい順番で洗うことが大切です。

  1. 髪をとかす・予洗い
    →ブラッシング、お湯で素洗い
  2. シャンプー
    →軽く泡立ててから頭皮に広げる
  3. コンディショナー
    →毛先から耳下まで
  4. ドライヤー
    →根元から乾かす

ここからは、手順を詳しく説明していきます。

①ブラッシング・予洗いで汚れを浮かせる

正しい髪の洗い方①ブラッシング、予洗いのやり方まずはブラッシング・予洗いをしていきましょう。
この段階で、髪や頭皮の汚れは7割落ちるといわれています。

髪に余計な負担を与えないためにも、ブラッシング・予洗いは丁寧にするのが重要です。

  1. ブラシで髪の絡まりをとく&頭皮もブラッシングして汚れを浮きやすくする
  2. 根元から濡らす
  3. 38度前後のお湯で素洗い

まず、髪を濡らす前に髪を優しくとかしましょう。

クッションブラシ

ブラシは地肌を傷つけない、毛先が丸くなっているクッションブラシがベター。
(関連:髪にいい人気ヘアブラシのおすすめの選び方!サラ艶になる使い方もを詳しく解説

絡まっている部分はほぐすようにクシを入れて、ほどけたら全体をとかしてください。
キレ毛や抜け毛になるので、無理に引っ張るのはNG。
ワックスなどをつけている場合は、先に手ぐしでほぐしておくといいでしょう。

元井さん
元井さん
頭皮をブラッシングすることで、汚れが浮きやすくなります。
普段の毛流れと反対方向にもブラッシングすると、尚良しです。

頭皮の血行促進にもつながり、お顔のくすみやたるみ予防にもなります。

全体的に髪をとかしたら、お湯でしっかり予洗いします。

シャワーの温度は38度前後が目安。
40度以上にすると、頭皮の乾燥やフケ、髪のパサつきの原因になりかねません。

予洗いは髪ではなく、頭皮をしっかり洗うようにしましょう。
細かく、毛穴一つひとつを意識して、頭皮を揉み洗いしてください。

1~2分程度、マッサージするようにゆっくり洗います。

②シャンプーは頭皮を洗う

正しい髪の洗い方②シャンプーのやり方
  1. 手で軽く泡立てる
  2. 頭皮に馴染ませる
  3. 指をスライドさせながらもみ洗い
    生え際→頭頂部、えり足→後頭部
  4. しっかりすすぐ

まずはシャンプーを手に取り、軽く泡立てます
ショートなら1プッシュロングでも2プッシュあればOKです。

もこもこに泡立てる必要はないので、軽く泡立ったら頭皮全体になじませます。
髪の汚れは予洗いでほとんど落ちているので、残った泡で軽く洗えばOKですよ。

 

生え際から頭頂部、えり足から後頭部と、指をジグザグにスライドさせましょう。
指頭(指の先端)で爪を立てずに、頭皮をほぐすように優しく洗ってください。

元井さん
元井さん
「指の腹」とよく言われますが、高密度で髪が生える頭皮をしっかり洗うには、「指頭」(指の先端を使った方が良いです。

指頭とは、ピアノを演奏する際、鍵盤にあてる位置。
指の腹よりも面積が狭く、ピンポイントでの細かい洗浄が可能になります。
ただし、爪を立てないように注意しましょう。

頭を4分割にして洗う

頭を4分割にして、生え際→頭頂部、えり足→後頭部の順にすると洗い残しを防げますよ。

元井さん
元井さん
普段の毛流れと反対方向に細かく洗っていくことにより、頭皮をよりしっかりと洗うことができます。

 

髪を洗う時の指の動かし方忘れやすい耳後ろも意識的に。

すすぎは、シャンプーの2倍の時間をかけるのがベター。
すすぎ残しがあると、フケやかゆみなどのトラブルになりかねません。
頭皮からしっかり洗い流すようにしてくださいね。

③コンディショナー(トリートメント・リンス)は毛先から耳下まで

正しい髪の洗い方③コンディショナーのやり方コンディショナー(トリートメント・リンス)は、髪をコーティングし紫外線ダメージや乾燥を防ぎます。

  1. 優しく絞って水気を取る
  2. 毛先→中間につけ、揉みこむ
    (毛先中心)
  3. しっかり洗い流す

まずは髪を優しく絞って水気を切ります。
びちょびちょのままだと、コンディショナーが流れて効果を発揮できません。

コンディショナーはたくさんつければいいというワケでもないので、適量を手に取りましょう。

  • ショート半プッシュ
  • ミディアム1プッシュ
  • ロング2プッシュ

コンディショナーを手に広げたら、毛先から中間に向かってつけていきます。
根元までつける必要はないので、耳下あたりまででOKです。

 

全体的になじませたら、手グシか粗めのクシで軽くとかします。
その後、3~5分ほど置いて浸透させましょう。

蒸しタオルで髪をくるむかシャワーキャップをかぶると、なお効果的ですよ。

トリートメントは、蒸しタオルでくるむと効果的

浸透したら、しっかりと洗い流しましょう。
ゴシゴシせずに、ある程度シャワーの水流に任せるようにするといいですよ。
ぬるつきがなくなるまで流してくださいね。

④ドライヤーは根元から乾かす

正しい髪の洗い方④ドライヤーのやり方お風呂から上がったら、すぐに髪を乾かしましょう。

  1. 水滴が落ちてこなくなるまでタオルドライ
  2. 髪の絡まりを手ぐしでほぐしてから、ブラッシング
  3. ヘアオイル・美容液をつける
  4. 温風で根元→毛先に向かって8割乾かす
    (えり足、耳上は乾きにくいので最初に)
  5. 左右から弱温風を当てて前髪を乾かす
  6. 冷風で全体を乾かす

タオルの上から揉みこむようにして、水気を吸わせます。髪が痛みにくいタオルドライの方法髪を挟みこんでプレスしたり、ポンポンとたたいて水分を取っていきましょう。
(参考:【タオルドライの正しいやり方】どのくらいやる?何分以内に始める?詳しく解説

絡まっている髪は、手ぐしでやさしくほどきます。
絡まりが取れたら、全体を目の粗いブラシでとかしましょう。

ヘアトリートメントやヘア美容液は、髪をとかした後に使ってくださいね。

  • ヘアオイル…パサつや広がりなど、髪のダメージを補修
  • 美容オイル…白髪や抜け毛、乾燥など、頭皮トラブルの改善

 

ドライヤーは温風で根元・内側から乾かします。

髪にダメージを与えにくいドライヤーの当て方髪から20cm以上離して、手首を振って動かしてください。
同じ個所に熱風を当て続けないのがポイントです。

8割ほど乾いたら冷風に切り替えて、全体を乾かします。
冷風を当てると開いていたキューティクルが閉じ、サラサラ髪に仕上がりますよ。
(関連:【ドライヤーの選び方】4つのポイントで失敗しない!仕上がりに差をつける乾かし方も解説

元井さん
元井さん
「乾いたな」と思っても、意外と乾ききっていなかったりもします。
そのため私は、ドライの最後に更に温風と冷風を使って仕上げるようにしています(温風で8割→冷風→温風で仕上げ→冷風で仕上げ)。

間違ったシャンプーは頭皮・髪トラブルのもと!

間違った方法は、頭皮の乾燥や髪がパサつく原因になります。

  • 無理やり絡まった髪をとかす
  • 爪を立ててゴシゴシ洗う
  • 2度洗い
  • 熱いお湯で流す
  • 同じ部分にドライヤーの熱風を当てる

爪を立てて洗うと頭皮が傷ついて炎症を起こしたり、抜け毛やキレ毛招きかねません。
指頭(指の先端)で爪を立てずに、マッサージするように優しく洗ってください。

40度以上の熱いお湯熱風を当て続けるのも、頭皮や髪の乾燥を促すので要注意です。

またよく汗をかいた日やハードな整髪料を使った日は、汚れが気になって2度洗いしがち。
しっかり予洗いして、シャンプーは1回だけを心がけましょう。

【トラブル別】洗い方のコツ

髪や頭皮にお悩みの方は、原因にアプローチする洗い方のコツも知っておきましょう。

※タップで各項目にスクロールします。

くせ毛

髪のハネやうねりといったクセを落ち着かせたいなら、オイルトリートメントが有効。

下記の手順でヘアオイルを使ってケアしていきましょう。

  • ヘアオイルをつける
  • 根元から軽く引っ張るようにドライヤーする

髪が広がりやすい方は、毛先にヘアオイルをなじませると重みが出て、くせが落ち着きます。

ドライヤーは軽く根元からひっぱるように、指を通してください。
毛先をぎゅっと握るようにして乾かすと、まとまりやすくなりますよ◎

元井さん
元井さん
髪の広がりやクセの原因は、根元の毛流が乱れていることだったりもします。
広がったり、クセがついている部分を抑えようとするだけでなく、根元の部分をしっかり抑えるように乾かすのがコツ。
全体的にまとまりやすくなりますので、ぜひ試してみてください。

白髪

白髪については、未だ原因が解明されていないため、対策もはっきりしたものがありません

しかし、やはり髪を育む土台となる「頭皮」を健康的な状態に保つ努力をして損はないと言えます。

  • 基本的な洗髪を正しい方法で丁寧に洗髪する
  • 栄養バランスや生活習慣の見直す
  • 適度な頭皮マッサージで血行を促進する

など、できることをしていきましょう。

 

ニオイ

予洗い・最後のすすぎを徹底するのが、ニオイ対策には効果的。

  • 頭皮をよく洗う
  • シャワーでしっかり流す

ニオイの原因は、皮脂汚れやシャンプー・コンディショナーのすすぎ残しがほとんど。

耳後ろ、えり足、後頭部は汚れが残りやすいので、特に意識して洗ってください。

また、髪が濡れっぱなしになっていると、菌が繁殖してニオイの原因になることも。
できるだけすぐに乾かすようにしてくださいね。

元井さん
元井さん
「自然」と聞くと健康的なイメージがあるからか、「自然乾燥しています」という方がよくいらっしゃいます。
頭部には、平均で4万個の毛穴と10万本の毛髪が生えています。
根元付近はとても密度が高いため、自然乾燥や生乾きで放置すると、雑菌が繁殖しやすいのです。

しっかりドライヤーを使って乾かすようにしましょう。

フケ

頭皮環境の乱れが原因のフケは、地肌をキレイに洗浄するのがポイント。

  • 頭皮クレンジングでフケを取り除く
  • 指頭(指の先端)で爪を立てず、細かく優しく洗う
  • お風呂上りに薬用のヘアトニックを使う

なかなか落ちないフケは、頭皮クレンジングでとり除くのがおすすめです。

洗うときは地肌を優しく揉み洗いしてください。
ついゴシゴシ洗ってフケを落としたくなりますが、余計に頭皮が傷つくのでNGです。

お風呂上りに薬用成分入りのヘアトニックを使用するのもおすすめですよ。

髪の洗い方に関するQ&A

Q.男性(メンズ)の正しい洗い方は?

A.ブラッシング、予洗いをしてからシャンプーをしましょう。ハードな整髪料を使用している方は、予洗いをしっかり行ってくださいね。

詳細はコチラ!
男性の正しいシャンプー方法
  1. 洗う前にブラシでとかして汚れを浮かせる
    →スタイリング剤がついている場合は先に手ぐしでほぐす
  2. マッサージするように隅々まで素洗い
    (1~2分)
  3. シャンプーを手に取り軽く泡立てる
  4. 頭皮全体になじませる
  5. 指頭(指の先端)で爪を立てずに、毛穴から汚れを押し出すように洗う
    (1~2分)
  6. 根元に指を差し込みしっかりすすぐ(3~5分)
    →見落としやすい耳の後ろやえり足も要チェック

ハードな整髪料を使用している方は、手ぐしで軽くほぐしてからブラッシングしましょう。

シャワーの温度は38度前後がベター。
40度以上は頭皮が乾燥し、負担がかかります。

男性は女性よりも皮脂量が多いので、毛穴の汚れを押し出すように洗ってください。

最後はすすぎ残しのないように、頭皮をすすぐことに意識を向けましょう。

また髪が濡れっぱなしの状態だと、雑菌が繁殖してニオイの原因になります。
ドライヤーも忘れずにしましょうね。

Q.シャンプーは朝と夜のどちらにするべき?

A.シャンプーは1日1回、夜に行うのが理想的です。

詳細はコチラ!

シャンプーは1日1回、夜に行うのがベター

1日分の汗、皮脂、汚れ、など様々なものが頭皮に付着しているためです。
毛穴の詰まりを起こし、フケやかゆみなどのトラブルの元になります。

 

ただ夏場は寝ている間に汗をかいて、朝もシャンプーしたくなりますよね。

しかし夜と朝で2回洗うと、頭皮を守る必要な皮脂まで洗い流されてしまいます。
頭皮のバリアがない状態で直接日光を浴びると強い刺激を受けることに…。
フケ・乾燥など頭皮トラブルの原因にもなりかねません。

ぬるま湯だけで洗う「湯シャン」を行うとスッキリしますよ。
シャンプーを使わないので、適度に必要な皮脂(頭皮のバリア)が残ります。
もちろん湯シャン後は、しっかりドライヤーで乾かすようにしましょう。

出かけるときは、帽子やUVスプレーで紫外線対策も忘れずにしてくださいね。

シャンプーを正しく行えば、ツヤのある美しい髪をキープできます。

  • ブラッシングで汚れを浮かせる、予洗いで汚れを取る
  • 指頭(指の先端)で爪を立てずに優しく洗う
  • コンディショナー、トリートメントは毛先から耳下まで
  • ドライヤーは最後に冷風をあてる

シャンプーは、髪ではなく“頭皮”を優しく洗うことを心がけましょう。
毎日のちょっとした心がけで、美髪を手に入れることができますよ。

佐藤朋美,
『女の運命は髪で変わる』,
サンマーク出版,2016/6/6

田村マナ,山口童子,
『38歳からなりたい髪』,
すばる舎,2019/4/18

北澤秀子,
『美髪シャンプーの嘘』
幻冬舎,2011/5/26

ABOUT ME
eriko
1986年生まれ。地元は浅草の江戸っ子。 10年間エステサロンに勤務し、店長としてトータルビューティーの施術やアドバイスを行う。 「ナチュラルな美しさの追求」「正しい美容情報の発信」をモットーに、日々の情報収集は欠かしません。 日常のケアでお悩みの方のお役に立てるよう、こだわりのコンテンツを作成しています!