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シャンプー・リンスの正しい捨て方!使わない残りを便利に再利用する方法も紹介

シャンプー・リンスの正しい捨て方!使わない残りを便利に再利用する方法も紹介

「引越しでシャンプーやリンスを処分したい」
「髪にあわず使いかけのシャンプーが残っている」
こんなとき、シャンプーやリンスをどうやって処分すべきか困りますよね。

中身はどちらも液体ですが、実は排水口にそのまま流すのはNGです。

そこでこのページでは、正しいシャンプー・リンスの捨て方を詳しく解説。
また残っているシャンプー・リンスの意外な再利用方法まで紹介していきます。

【この記事でわかること】

  • 余ったシャンプー・リンス、容器は分別して可燃ごみor不燃ごみで捨てる
  • 使わないシャンプーは水回りの掃除、曇り止めなどに使える
  • 余ったリンスも洗濯や掃除で活用OK

【余ったシャンプー・リンスの捨て方】排水溝に流すのはNG!

排水溝に流すのは間違い 新聞紙や布に染み込ませて燃えるゴミに出す

シャンプーやコンディショナーは、中身が可燃ゴミ指定の自治体がほとんど。
容器も可燃ゴミ指定であれば、そのままゴミとして捨ててOKです。
(参考:フジテレビ商品研究所)

ただし容器が「不燃ゴミ」なら、下記の手順で捨てましょう。

  1. 空の牛乳パックまたはビニール袋を用意
  2. その中に新聞紙や要らなくなった布を入れる
  3. シャンプー・コンディショナーを流し入れ、新聞紙や布に染み込ませる
  4. 牛乳パックやビニール袋の口を閉じる
  5. 各自治体の指定のゴミの日に捨てる

「排水溝に流せばいいのでは?」と思われるでしょうが、これはNG。
生活排水となって環境に悪影響なだけでなく、排水溝の詰まりの原因にもなります。

シャンプーやボディソープも排水管内に残留してヘドロ化し、髪の毛などに付着してつまりの原因となるのです。

(出典:水のサポート きょうと水道職人)

最悪の場合、水道業者を呼んで詰まり処理をしてもらう羽目になりかねません。

使わないシャンプーの残りは、上記の手順で自治体の指示にしたがって捨ててください。

容器・空ボトルは中身を洗って分別

容器や空ボトルは分別して捨てるようにしましょう。

  • プラゴミ
  • 不燃ゴミ

まず、容器に「プラマーク・リサイクルマーク」などの表記があるかチェックしましょう。
資源ごみとして出せる場合は、できるだけリサイクルごみとして出すのがベターですよ。
自治体によっては、ボトル本体とポンプノズル・キャップと分別する必要があるので注意してくださいね。

もちろん、ボトルは中身をきれいに洗ってから分別して捨てましょう。
泡が出なくなる程度まですすげばOKです。
スポンジでゴシゴシ洗う必要はありませんよ。

未使用・未開封シャンプーはどうしたらいい?

未使用で新品のシャンプー・コンディショナーも、余りと同じ手順で捨てればOKです。
先述したとおり、中身と容器を分別する必要がないかチェックしておきましょう。

もし「買って忘れてた新品を捨てるのが惜しい…」という方は、使用期限をチェック。
以下の使用期限内であれば、まだ使える可能性があります。

  • 未開封⇒製造後3年程度
  • 開封後⇒開封後半年~1年程度

しかし最近ではオーガニックシャンプーなど、天然素材が配合されたアイテムも増えています。
香りがおかしかったり、中身が分離していたりする場合は、使用を控えた方がいいでしょう。

いらないシャンプーを再利用する方法4つ

「シャンプーの残りを捨てるのがもったいない!」
このような方は、シャンプーを掃除や洗剤として再利用するのもアリです。

  • トイレの黄ばみや浴槽掃除の洗剤として使う
  • 襟汚れやおしゃれ着洗いの洗濯用洗剤として使う
  • メイク道具(スポンジ・ブラシ)のお手入れに使う
  • 鏡・ガラスの曇りどめとして使う

色々な使い方があるので、捨てる前に1度試してみてください。

①水回り(お風呂・トイレ)の掃除

再利用方法① お風呂やトイレの掃除

お風呂やトイレを掃除する洗剤として使うのが、シャンプーの再利用方法の中で最も手軽。

そもそもシャンプーは、髪の皮脂やタンパク質汚れを落とすための洗剤。
たとえば、タンパク質が含まれるトレイの黄ばみ汚れにも効果的です。

お風呂の浴槽掃除にシャンプーを使うときは、よく泡立てるのがポイント。
泡が汚れを包んで落としてくれます。

トイレ掃除は、シャンプーを垂らして擦り洗いするだけでOK。
ただし流すときに泡立ち過ぎて溢れかねないので、使う量に注意しましょう。

②衣類の襟などの汚れ落とし

再利用方法② 衣類の汚れ落とし

前述の通り、皮脂やタンパク質による汚れに強いシャンプーは襟汚れを落とす洗剤に使うのもピッタリ。

洗濯機に直接入れるのではなく、洗濯前のもみ洗いに活用してみましょう。

  1. おけにぬるま湯をためる
  2. ぬるま湯で衣類を濡らす
  3. 襟や汚れた部分にシャンプーをつけて軽く揉む
  4. 洗濯機に入れていつ通り洗濯をする

また、セーターなどの手洗いが必要な衣類の洗濯にも使えますよ。

③メイク道具(スポンジ・ブラシ)のお手入れ

再利用方法③ メイク道具のお手入れ

余ったシャンプーは、メイク用のスポンジやブラシのお手入れにも最適です。

水洗いではなくシャンプーで洗うことで、ブラシやスポンジの汚れをしっかり落とせます。

  1. 桶に水を貯める
  2. シャンプーを一滴入れる
  3. やさしくもみ洗い
  4. 水洗いして乾かす

ちなみにブラシの掃除であれば、仕上げにリンスで洗うのもあり。
柔軟剤の代わりになり、さらっとした仕上がりになるので試してみてください。

④鏡・ガラスの曇りどめ

再利用方法④ 鏡やメガネの曇り止め

鏡やガラスの曇り止めに使うのも、余ったシャンプーの意外な使いみち。

実はシャンプーに含まれる界面活性剤は、モノの表面をコーティングするという効果が期待できます。

界面活性剤には、ものの表面をコーティングする働きもあります。

そのため、界面活性剤が配合された洗剤などをレンズに塗布すると、保護フィルムのような役割を果たして、メガネを曇りにくくしてくれるというわけです。

(出典:マイナビウーマン)

曇り止めとして活用する際は、以下の手順で鏡に塗ってみてください。

  1. タオルを濡らす
  2. 濡れたタオルにシャンプーを一滴たらす
  3. そのまま鏡に塗る
  4. 軽く水で鏡を洗い流す

ただし効果は長続きしないので、こまめに塗り直すのをオススメします。

リンス(コンディショナー)・トリートメントを再利用する方法2つ

もちろんリンスやコンディショナー、トリートメントも再利用OKです。
シャンプーと同じように掃除や洗濯に活用できますよ。

  • 水で薄めて洗濯用の柔軟剤として使う
  • 家電や床の拭き掃除に使う

①洗濯用の柔軟剤

再利用方法① 衣類の柔軟剤

リンス・コンディショナーは、衣類の柔軟剤として再利用可能。
髪をサラサラにする効果は、衣類にも発揮してくれます。

柔軟剤の主成分は、リンスにも含まれる「陽イオン系界面活性剤」という成分。
リンスを柔軟剤として代用すれば、柔軟剤のようにフワッとした仕上がりになるんですよ。

ただし、原液のまま使うと濃すぎて溶けないので要注意。
水で4倍〜5倍に薄めてから、洗濯機に投入してください。

いつもの柔軟剤が切れてしまったというときは、ぜひ活用してみてください。

②家電の掃除

再利用方法② 家電や家具の掃除

リンスは、ホコリやゴミが付着しやすい家電の掃除に役立ちます。

家電にホコリが溜まりやすいのは静電気によるもの。
リンスには静電気の発生を防ぐ成分が含まれているので、活用することでホコリや汚れの付着を防げます。

 髪をなめらかにするリンスには「カチオン活性剤」という成分が含まれていて、これが静電気の発生を防いでくれています。

(出典:EPARK)

リンスを水で5倍ほどに薄めて雑巾に浸し、固く絞ってから家電を拭き掃除してみてください。

他にも、フローリングや家具の仕上げ拭きにも利用できます。
仕上げに吹き上げることで、汚れがつきにくくなりますよ。

引越しや使い忘れで残ったシャンプー・リンスは、きちんとゴミに出すのが鉄則。
中身もボトルも可燃ごみなら、そのまま捨てるだけでOKです。

区分が別々の場合は、中身→可燃ごみ・容器→不燃ごみとして捨ててくださいね。

環境破壊や排水溝詰まりを防ぐためにも、そのまま排水溝に流して捨てることのないようにしてくださいね。

また捨てる前に、掃除や衣類の汚れ落としとして使うのもアリです。

◎シャンプーの再利用

  • お風呂・トイレといった水回りの掃除
  • 衣類の襟などの汚れ落とし
  • メイク道具(スポンジ・ブラシ)のお手入れ
  • 鏡・ガラスの曇りどめ

◎リンス・コンディショナーの再利用

  • 洗濯用の柔軟剤
  • 家電の掃除

「買ったけど自分に合わなかった、使わなかった」という時でも、再利用すれば無駄にならないはずですよ。

ABOUT ME
中嶋なるみ
1990年東京生まれ。美容師免許アリ。 ヘアケアを中心に、趣味のコスメ・アパレルの知識を活かしながら美容ライターとして活動中。 「飾らない、自然なうつくしさ」を求めるすべての方に誠実に寄り添うコンテンツづくりにこだわっています。