髪のダメージ予防は、ドライヤーの乾かし方やトリートメントだけではありません。
意外と盲点なのが、入浴後のタオルドライ。
早く乾かすためにゴシゴシとタオルで拭いている方は要注意です。
どんなにヘアケアに力を入れていても、髪が傷んでいる可能性があります。
そこで今回は、タオルドライの正しいやり方を詳しく解説。
さらに髪を早く乾かすタオルの選び方まで紹介しています。
毎日のタオルドライを見直して、ツヤとまとまりのある美しい髪をキープしていきましょう。
【この記事でわかること】
- 正しいタオルドライはダメージを防ぐ&髪の乾きが早くなる
- 効果的なタオルドライの方法と拭きとる目安
- 髪に動きをつけるタオルドライセットのやり方
- 早く乾かすならタオル選びも重要!知っておきたい3つのポイント
タオルドライとは?ダメージ予防に重要
タオルドライとは、その名の通りお風呂上がりの濡れた髪の水分をタオルで拭き取ること。
冒頭の通り、タオルドライと髪のダメージ予防には深い関係があります。
髪は濡れると、外部刺激から内部を守るキューティクルが開いて傷つきやすい状態に。
そこにタオルで強い摩擦を加えると、切れ毛や枝毛の原因になりかねません。
(参考:キューティクルとは?髪が傷む原因とうるツヤ美髪に導くヘアケアを徹底ガイド)
トリートメントにこだわっているのに髪がまとまらない…という方は、タオルドライも見直してみましょう。
正しい方法でタオルドライをすると、以下のようなメリットが得られます。
- 乾燥ダメージの軽減
- ドライヤーの時間短縮
やさしくしっかり水分を拭き取っておけば、ドライヤーの時短に。
デリケートな濡れ髪への熱ダメージが減って、毛髪トラブルの予防になりますよ。
ツヤのあるキレイな髪をキープするためにも、毎日のタオルドライを工夫してみましょう。
お風呂上がりの正しいタオルドライのやり方
正しいタオルドライの方法で、髪をいたわりながら効率よく乾かしていきましょう。

- 両手のひらを頭に添える
絞るように軽く押さえて水分を落とす
(髪の根本→毛先) - タオルを頭全体に被せ、
軽く頭を押して頭皮の水分を吸い取る - タオルで頭皮を揉み込むようにし、
頭皮・根元の水分をさらに拭き取る - 両手でタオルを持ち、髪の毛を挟む
「髪の中間⇒毛先」に向かって移動しながら拭き取る - ヘアブラシで髪の毛をとかす
- アウトバストリートメント
(洗い流さないトリートメント・オイル)をつける - ドライヤーで髪の毛を乾かす
- 入浴後からタオルドライを行うまでの時間:5分以内
- 所要時間:3分ほどが理想
キューティクルは根元から毛先に向かって、魚の鱗のように髪を覆っています。
タオルドライをするときは、髪の根本から毛先に沿って拭き取るのがポイントです。
毛先の水分はタオルでポンポンと叩くように吸い取ってください。
タオルに水分をうつすイメージで、やさしくタオルドライしていきましょう。
頭皮や髪の毛をゴシゴシと強く擦らないように注意してくださいね。
タオルで拭き取るのは、髪の長さにもよりますが3分が目安。
5分以上長い時間だと、かえって摩擦ダメージを受けかねません。
タオルドライ後はアウトバストリートメントをつけてから、ドライヤーで乾かしてくださいね。
タオルドライ後にスキンケアを行う場合は、タオルで髪を包んでターバンにしておくのがおすすめです。
【ターバンの巻き方】

- 頭を下に向けて、髪を前にもってくる
- そのまま襟足にタオルをかける
- 襟足からおでこに向かって頭をタオルで包み込み、おでこの中央でタオルを結ぶ
- 頭を起こして髪をかき上げタオルで包み込んで完成
タオルをターバン状に巻いておくことでスキンケア中も水分を吸収します。
その分ドライヤーで乾かしやすくなりますよ。
タオルドライだけ+自然乾燥はNG
タオルドライだけで済ませて、自然乾燥させるのは避けるようにしましょう。
キューティクルは濡れていると開き、乾くと閉じる性質があります。
タオルドライしたまま放置しているとキューティクルは開いたままで、髪の栄養や水分が逃げてしまうんですね。
また頭皮は湿っていると雑菌が繁殖しやすく、臭いやかゆみを引き起こしかねません。
寝癖がつきやすくセットも大変になります。
タオルドライ後は、必ずドライヤーで乾かしてください。
応用編:タオルドライセットで動きのあるスタリング
タオルドライセットとは、タオルドライ後に髪をそのままセットするスタイリング方法。
「濡れ髪セット」とも呼ばれ、束感や動きのあるパーマテイストをつくれます。
パーマをかけていれば、やわらかなニュアンスを最大限に引き出せますよ。

- 通常の方法でタオルドライする
- 頭皮・髪の根元を中心に、ドライヤーで半乾き程度にする
- ワックスなどのスタイリング剤をつけてセットする
ただタオルドライセットといえど、ドライヤーで髪全体を6割〜7割ほど乾かしてからセットしましょう。
髪の長さにもよりますが、髪が濡れすぎているとセット力が弱まりかねません。
また頭皮が湿ったままだと雑菌が繁殖するので、髪の根元はしっかり乾かしてくださいね。
覚えておきたいのが、タオルドライセットはボリュームが抑えられがち。
濡らしてニュアンスを作るので、ウェーブや束感をつくりたい方向けのセット方法です。
エアリー感を出すなら、ドライしてからのスタイリングが向いていますよ。
髪型に合わせてタオルドライ後のセットを工夫すれば、今以上にスタイリングを楽しめますよ。
タオルも重要!ヘアドライタオルの選び方
正しいタオルドライのやり方で髪を乾かしても、吸収力の悪いタオルだとなかなか髪が乾きません。
またずっと同じタオルを使っていると、吸水性が悪くなります。
ドライ方法だけでなく、タオルドライしやすいタオルの選び方もチェックしておきましょう。
- 【素材】吸水性の優れた化学繊維
- 【厚さ】タオルの厚み=吸水力
- 【サイズ】スポーツタオルの大きさ
素材:吸水性の良い「マイクロファイバー」がおすすめ
タオルドライで早く乾かすなら、吸水性のいい素材「マイクロファイバー」を選びましょう。
マイクロファイバーは、ポリエステルやナイロンを使った化学繊維。通常の繊維の断面は丸い形になっていますが、マイクロファイバーは繊維にギザギザの隙間があります。
この繊維の隙間が高い吸水力のヒミツなんですね。
繊維構造の特徴から、マイクロファイバータオルは一般のタオルの2倍以上の吸水性を誇っています。
引用:内野株式会社
また速乾性に長けているので、洗濯後はすぐに乾くというのもメリットの1つ。
水気を拭き取りやすく使い勝手がいいので、試してみる価値ありですよ。
厚さ:タオルの厚みで吸水力が2倍変わる
素材とあわせて、タオルの厚さもチェックしてみてください。
最低でも厚さ3cm、速乾性を求めるなら厚さ4cm以上を目安にしましょう。
タオルに厚みがあれば、それだけ吸水できる水分量が増えます。
引用:無印良品
タオルの厚さが4cm以上の厚手のものは、薄手のタオルより約2倍以上も吸水力が高いです。
特に髪が長い方は水分を多く含んでしまうので、厚手のタオルを選んでくださいね。
サイズ:バスタオルより小さいサイズが使いやすい
ヘアドライタオルの大きさは、《縦40cm×横100cm》ほどが使いやすくておすすめ。
一般的に“スポーツタオル”と呼ばれるタイプの大きさになります。
フェイスタオル以上・バスタオル未満のサイズ感です。
フェイスタオルよりも横長なので、ターバンにしたい時も髪に巻きやすいですよ。
「タオルでターバンをつくるのは面倒」という方には、キャップタイプのヘアドライタオルがおすすめ。
ニット帽のように被るだけで髪の水気を吸水してくれます。
サッと被ってすぐにスキンケアができて便利ですよ。
毎日使うものなので、扱いやすいサイズ・形状のものを選んでください。
お風呂上がりの濡れた髪の毛は、キューティクルが開いてとてもデリケートな状態。
タオルドライの方法を見直して、髪への負担を最小限に抑えましょう。
【正しいタオルドライ方法】
- 手で髪をやさしく絞る
(根元→毛先) - タオルを頭全体に被せ、頭皮の水分を拭き取る
(軽く頭を押しながら) - 頭皮・根元の水分をしっかり拭き取る
(水分をタオルにうつすイメージ) - タオルで髪をはさんで水気を絞る
(中間→毛先) - 髪をとかす
- アウトバストリートメント
- ドライヤー
拭き取りに使うタオルは、吸水性の高いマイクロファイバー素材がベター。
今まで以上にタオルドライの時間を節約できて、髪への負担が減りますよ。
正しいタオルドライで、ツヤとまとまりのある髪をキープしていきましょう。
