あなたはトリートメントのコンディショナーの使い分け方を知っていますか?
「そもそも、トリートメントとコンディショナーってどう違うの?」
「髪の状態に合わせたいけど…どうやって選べばいい?」
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、トリートメントとコンディショナーの使い分けを詳しく解説。
髪質別の選び方も紹介しているので、ヘアケアにお悩みの方は必見です。
トリートメントやコンディショナーの使い方に困ったら、参考にしてみてください。
【この記事で分かること】
- トリートメントとコンディショナーの違い
- トリートメントとコンディショナー、選ぶべきなのはどっち?
- 《髪質》に合わせた市販で買う時の選び方
- 併用したほうがいいの?使用するときの正しい順番
トリートメントとコンディショナーの違いは?
トリートメントとコンディショナーの違いは、髪の内部・外部のどちらに作用するか。
- トリートメント…髪の内部に作用し、ダメージを補修
- コンディショナー…髪の外部に作用し、キューティクルを守る
トリートメントは、カラーや紫外線などでダメージを受けた髪を補修する役割。
髪の内部に水分や栄養分を浸透させて、髪そのものを元気にしてくれます。
中には髪の質感をコントロールしてくれるものもありますよ。
一方コンディショナーは、表面をコーティングして髪の傷みを防ぐ役割です。
キューティクルを整えて、パサつきを改善してくれます。
(関連:キューティクルとは?髪が傷む原因とうるツヤ美髪に導くヘアケアを徹底ガイド)
ただトリートメントとコンディショナーの定義は、メーカーにより異なることも。
パケージで特徴などを確認をしてくださいね。
最近では、ダメージ補修・コーティング作用のどちらもあるトリートメントやコンディショナーも登場しています。
たとえばダメージ補修をするならトリートメントを使うのが一般的ですが、補修成分の入ったコンディショナーでも効果が期待できます。
兼用ならオールインワンケアができるので、ヘアケアに時間をかけられない方にもおすすめですよ。
トリートメント・コンディショナーは両方いらない?おすすめの使い分け方
トリートメントとコンディショナーは、髪のダメージレベルで使い分けるのが、おすすめです。
ダメージレベル | おすすめ | 髪の状態 |
★☆☆ | コンディショナー | 触るとやや手触りが悪い |
★★☆ | トリートメント | ゴワつき、クシにひっかかりがある |
★★★ | 併用 | ツヤがなくパサパサ、指を通した時にザラつく |
トリートメントは、髪のパサつきを解消したい方におすすめ。
- ゴワついた髪を柔らかくしたい
- パーマやカラーを繰り返している
- 長時間屋外にいる
上記に当てはまる場合は、ダメージで髪が乾燥している可能性大。
髪の内部から栄養・水分バランスを整えられるトリートメントでのケアが最適です。
一方髪の質感を改善したいなら、コンディショナーの使用がベター。
- 髪をきれいに伸ばしたい
- 手触りを良くしたい
- 髪の絡まりが気になる
またパサつきがひどい場合は、トリートメントとコンディショナーの併用もおすすめですよ。
ちなみに、リンスとコンデョショナーはほぼ同じ役割と考えていいでしょう。
メーカーによって、呼び名が違うだけの場合もあるようです。
両方とも髪の表面をコーティングしてキューティクルを守る役割。
油分で髪を包み、外部刺激から髪を守ってくれます。
ただし、リンスは髪・頭皮を弱酸性に戻す作用※があるのが特徴です。
バランスを中性に保つことで、健康な頭髪を守ってくれるんですね。
(※関連:頭皮のアルカリ性・酸性とトラブルの関係)
頭皮トラブルに悩んでいる方は、リンスでケアするのがいいでしょう。
【髪質別】市販のトリートメント・コンディショナーの選び方
美髪になるにはトリートメントとコンディショナーを使い分けるだけでなく、髪質にあった成分を選ぶのも重要です。
猫っ毛・柔毛はノンシリコンでふんわりさせる

髪の毛が細いタイプは、ノンシリコンのトリートメント・コンディショナーがおすすめ。
髪を立ち上げる力が弱いので、コーティング作用が配合されていると髪がペタッとつぶれかねません。
ノンシリコンならまとまりすぎず、ふんわりとした仕上がりになります。
ケラチン配合なら、髪にハリ・コシをあたえてまとまりやすくなりますよ。
また髪が細い猫っ毛は、摩擦や紫外線といったダメージに弱い傾向。
刺激から髪を守る、ヒアルロン酸やグルセリンといった保湿成分入りを選ぶのもオススメです。
髪の絡まりも減って扱いやすくなりますよ。
広がる多毛・くせ毛は、シリコンでまとめる
毛の量が多くまとまりにくい方は、シリコン入りのトリートメント・コンディショナーがベター。
シリコンは髪1本1本をコーティングして重量感を与えるので、しっとりとした仕上がりになります。
特に「髪がうねりやすい・広がりやすい」という方は、潤い成分をプラスするのもおすすめです。
潤い | 熱ダメージをケア |
ケラチン コラーゲン シルク ヒアルロン酸 セラミド…など | メドウフォーム-δ-ラクトン γ-ドコサラクトン ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン…など |
特にドライヤーやアイロンを多様する方は、熱ダメージをケアしてくれる成分にも注目してみてください。
併用するときの順番はトリートメントが先!
先述のとおり、ダメージがひどい場合はトリートメントとコンディショナーを併用するのもアリ。
両方使う場合は、トリートメントから使うのが基本です。

- シャンプー
- トリートメント
→5~10分 - コンディショナー
→すぐ洗い流す - ドライヤー
→ブラッシングしてから乾かす
トリートメント・コンディショナーは毛先を中心に。
髪の根元がペタッとするので、頭皮にはつけないように気を付けましょう。
トリートメントの放置時間は基本的に5~10分が目安です。
ただメーカーによっては放置時間が違う場合があります。
髪を痛めてしまうこともあるので、使用方法をよく確認してください。
コンディショナーは髪になじませたら、すぐに洗い流してOKです。
毎日でなくても週に何回か併用するだけで、髪のまとまりや艶感が変わりますよ。
トリートメント・コンディショナーの効果を引き出すポイント
トリートメント・コンディショナーの効果を引き出すポイントは3つ。

- しっかり水気を切る
- 適量を守る
- 毛先につける
まずは、しっかりと髪の水気を切ることが大事です。
トーリートメント・コンディショナーが流れてしまい、うまく効果を発揮できません。
また、適量より少なめに出すのがポイント。
足りない部分はワンプッシュもしくは半プッシュずつ足していきましょう。
- ショートからボブ…半~1プッシュ
- ミディアム…1~2プッシュ
- ロング…2~3プッシュ
つける時は、耳下~毛先まででOK。
特に毛先をくるくるねじると、成分が浸透しやすいですよ。
ドライヤー前に洗い流さないトリートメントをつけるときも、分量に注意。
多くつけすぎてしまうと、髪がベタついてしまいます。
量は真珠大で十分。
ロングヘアの方は、”足りなくなったら気持ち足す”くらいでOKですよ。
トリートメントとコンディショナーは、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大事です。
もう1度、トリートメント・コンディショナーの選び方についておさらいしておきましょう。
【トリートメント】
- 髪の内部に浸透
- 栄養や水分のバランスを調整する
→カラーやパーマ、紫外線などで髪が傷んでいる人にオススメ
【コンディショナー】
- 表面をコーティング
(あまり浸透性はない) - キューティクルを整え、外部刺激から守る
→ロングヘアや髪の質感を改善したい人にオススメ
また髪質に合わせて、シリコン・ノンシリコンを使い分けるのもベター。
髪の傷みがひどい場合は併用することもできるので、自分のダメージレベルに合わせて使い方を工夫してみてくださいね。
社団法人 日本毛髪構造機構研究会,
『髪のスペシャリストが教える髪の大事典 傷んだ髪は復元できる!』,
徳間書店,2020/4/17
